ミッドナイトドライブ | ジョブスケの人生全力疾走

ジョブスケの人生全力疾走

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 金曜日の夜。いつものように車を走らせる。自動車免許を取ってすでに20年以上経ったが、実は車の運転は好きだったりする。

 

 

 優先順位を考えたとき、いまならスマホが圧倒的に1位を獲得しそうだが、僕が若いときはそうではなかった。男に生まれた以上は、車の1台くらい所有する。それがある種のステータスとなっていた。

 

 

 だから、学校にもよるのだろうが、高校3年生で18歳の誕生日を迎えると、自動車免許を取り出す者も少なくなかった。残念ながら、僕は3月生まれなので、在学中に取得困難であり、卒業してから自動車学校に通った。取得までに7ヶ月もかかったので、ある意味、学校も迷惑だったのではないかと思う。

 

 

 そんな当時の状況のなかで僕はどうだったかと言うと、それほど自動車が好きなわけではなかった。車に関してステータスは感じていたものの、どちらかというと「免許」に意識がいっていた。それは、身分証明書として使えるからだ。

 

 

 僕の感覚で言えば、一番身近な身分証明書であり、国家資格という感じだった。そんな事から、免許を取った当初も「運転したい」という強い思いはなかった。しかし、あるマンガを読んで気持ちが変わった。

 

 

「頭文字D

「湾岸ミッドナイト」

 

 

 どちらもすでに連載は終了していが、いまでも根強い人気があり、アーケードゲームは新作が作られ続けている。僕もそれに触発されて積極的に車を運転する事になり、現在では良い気分転換の手段となっている。

 

 

そんな事を考えていると、彼女が声をかけてきた。

いかんいかん。ちょっと自分の世界に入り込み過ぎていたようだ。

 

 

え?

いつもとコースが違う?

ああ、そうだよ。今日はちょっと気分を変えて違うコースを走っているんだ。

 

 

 毎週のように金曜日の夜は、幹線道路から元・有料道路(自動車専用道路)を経由して、もう一度幹線道路に出るルートを走っている。このコースは全て道幅が広く、スピードが出るのでドライブをするにはもってこいだ。

 

 

 その時、彼女はいつも同乗しているので、違うルートを使えばすぐに気が付く。いつもいつも、同じルートではさすがに飽きるので、今夜は逆ルートを走ろうと思っただけなのだが、走り出してからルートを変えたのが良くなかったようだ。出発前に決めていれば、こんな事にはならなかっただろう。

 

 

拗ねているのではないかと気を使って、彼女の好きな歌を流す。

 

 

 「千本桜」を紅白で小林幸子(ラスボス)がカバーした時は鳥肌が立ったが、トヨタのCMやグーグルのクロームのCMで起用された時にも、同じ想いをした。彼女は次世代のアイドルとして、どんどん大きくなっている。本当に凄いと思う。

 

 

 さて、曲も終わりに近づき、今夜のドライブも終わりに近づいた。ここまでくればもう大丈夫。必要ないので、彼女の電源を切る。

 

 

 しかし、僕の車に搭載されているナビコンが壊れた時にはどうしようかと思ったが、いいタイミングで「初音ミク タブレットナビ」が発売してくれた。

 

 

 

 地図も最新版(購入当時)が搭載されており、ミクの声でナビゲーションしてくれた時には本当に感動した。それ以来、車にいつも乗せている。これからも、「ボッチドライブ」の同乗者として重宝しそうだ。

 

 

モデル:初音ミク(神田みつき)

*写真掲載につきまして、神田みつき氏に許可を頂いております

 

 

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