僕のアーケードゲーム史において、No.2に挙げられるゲーム。その名は「フェリオス」。ギリシャ神話をモチーフにした、縦スクロールのシューティングゲームだ。「グラディウス」のようなオプションと、「R-TYPE」のようなタメ撃ちを駆使して進んでいく。
初めてゲームセンターで見た時は衝撃だった。ヒロインである「アルテミス」が綺麗だったのだ。恐らく、オープニングデモを見て、足を止めたゲーマーも多かったのではないだろうか。今なら「萌え」という言葉で括られるのかもしれないが、そんな便利な言葉は当時なかった。
そのアルテミスに恋をしたら最後、見た目とは裏腹に、神罰の如く薔薇道を進む事になる。とにかく難しかった。一番最初に「EASY」と「HARD」を選択できるのだが、難易度も面数も変わる。もちろん、EASYの方が易しく、面数も少ない。
だが、そのEASYでさえも困難であり、やってもやっても同じ場所でミスしていた。その場所とはステージ2だ。狭い洞窟のようなところを進むのだが、その狭いスペースを最大限に利用しながら、敵の攻撃を避けつつ、倒していかなければならない。その狭さが厄介で、弾に当たるか壁に激突するかでミスを繰り返した。
ある時、パワーアップした状態でタメ撃ちを保持していると、自弾は撃たなくてもパワーアップした部分の攻撃はずっと続けてくれる事に気がついた。ショットボタンを押しっぱなしにしておけば、あとは勝手に攻撃してくれるので、避ける事にだけ意識を集中する事が出来た。そこに気が付いてからは、壁が壁ではなくなった。
その後は比較的順調に進み、EASYをクリアしてからはHARDに挑んだ。確かに敵は固くなったが、それまでに培ったテクニックを駆使し、最終面のボスまで辿り着いた。だが、ここからが長かった。攻撃を加えると段々近寄ってきて、最後は体当たりをしてくる。ボスは大きいので、避けるスペースもない事から、体当たりをされる前に倒す必要がある。タメ撃ちをミスなく当て続ける事が必須となった。だが、これが最後だと思うと焦ってしまって、タメきる前に撃ってしまう。そんな事を続けていたある日、ついに倒す事に成功した。すでに、ゲームを始めて1年くらい経過していた。ゲーム攻略には「ゲーメスト」の力を借りず、自らの経験と他の人のプレイだけを参考にした。
その後、アルテミス見たさよりもゲーム自体が好きになったので、オリジナルであるゲーム基盤まで購入するに至った。それほど人気のあるタイトルではなかったので、家庭用ゲーム機では「メガドライブ」にしか移植されなかった。しかし、時代は流れて「Wii」のバーチャルコンソールに登場した。移植としては、これが決定版ではないだろうか。今回はもちろん、Wii版をプレイする。
ゲームを起動し、早速設定を変える。プレイヤー数を「4」、体力を「4」にする。これで準備は整った。
ゲームをスタートすると「EASY」か「HARD」を選べるが、もちろんEASYを選択する。すると、懐かしいBGMが聞こえてきた。何だかテンションが上がる。パターンを思い出しながら、順調に進んでいたが、ステージ2に入ったところで得意の凡ミスをしてしまった。設定変更で体力を増やしているから良いものの、気を引き締めなければと思ったが、岩にぶつかってあっさり1ミスとなった。だが、その後は持ち直して順調に進み、ラスボスまで到達した。そして、そこはノーミスで見事クリアした。
実のところ、久しぶりだったので自信がなかったが、クリア出来て本当に良かった。

