ゲームセンターに出入りし始めてからしばらく経った頃だった。クラスメイトにも、よくゲームセンターに行くという友達がいた事から意気投合し、タイミングが合う時には一緒に行くようになった。その友達がよく遊んでいたのが「オーダイン」だった。
このゲームは横スクロールのシューティングゲームで、パワーアップは敵を倒した時に出てくるお金を回収し、そのお金でゲーム内に登場するショップで購入する。名作「ファンダジーゾーン」と同じ方式だ。その友達はもともとゲームがうまくて、知り合った時には多くのゲームをクリアしていた。オーダインもその1つで、プレイしたら必ずクリアしていた。僕は背中越しにそのプレイを見ていたが、ある意味、特等席で見学していたのかもしれない。エンディングにしても、遊んでもいないのに見た事があるという状況だった。
だが、楽しそうに遊んでいると、やはり自分でもプレイしたくなる。さすがに、その友達と一緒にいる時は恥ずかしかったので、1人でゲームセンターに行った時にプレイしていた。散々見ていたので、うまく出来るだろうと思っていたが、現実は甘くなかった。ここでこうすれば良い、という事はわかっているのだが、その通りに出来ない。当たり前だが、下手なのだ。うまい友達のプレイを真似しようとしても出来るわけもなく、ゲームオーバーの山を築いていった。
だが、嫌になるかといえばそうでもなかった。BGMが良かったのだ。全体的に明るい感じで、聞いていても心地良かった。ゲームの世界観自体が殺伐としていなくて、どちらかとほんわかしていた事が、曲にも影響していたのだと思う。そんな事から本当はCDも欲しかったのだが、当時は田舎暮らしだったので近くのショップには置いておらず、結局買わずじまいだった。
また、ゲーム自体もゲームセンターではクリアは出来なかったが、家庭用ゲーム機に移植されると、ほとんど購入していた。その中で今回は「Wii版(バーチャルコンソール)」をプレイしてみたいと思う。
ゲームを起動し、早速設定を変える。プレイヤー数を「5」にする。これで準備は整った。
このゲームは「ストックボンバーに始まりストックボンバーに終わる」と言ってよいほど、ストックボンバーが重要になる。バリアでありながら敵の弾を吸収し、画面全体にダメージを与えるボンバーの役割も果たす。これを装備する事で、ゲームをとても有利に進める事が出来る。最初のショップでも購入出来るので、とにかく必死でお金を稼ぐ事になる。
まずはステージ1だ。軽快なBGMとは裏腹に、必死で雑魚キャラを倒す。そして、ストックボンバーを購入出来る金額まで貯まったところでショップが登場し、見事ゲットした。意気揚々とボスに到達したが、迂闊にも強力な攻撃に当たってしまい、バリアもろとも撃墜されてしまった。さらに、復活した直後にも攻撃に当たってしまい、ステージ1で2ミスもしてしまった。軽くショックを受けながら、ステージ2を進む。溶岩洞窟という感じで上下に圧迫感があり、動ける範囲も制限される。そして、しっかりそのトラップに引っかかり、残機も全てやられてしまいゲームオーバーとなった。
こんなに下手だったっけ、と思いながら呆然としてしまった。もっと練習しよう。
