11月26、27日の2日間、「旧鞍手南中学校」において「くらて学園」が開催された。このイベントは、2015年4月に廃校になった鞍手南中学校をそのまま利用したイベント。メインとなるコスプレ撮影では、学校をまるごと使う事が出来るので、撮影スタジオではなかなか撮る事の出来ない写真を残す事が出来る。くらて学園には、そんな高いレベルのコスプレ写真を撮影したいと思ってるレイヤーとカメラマンが多数参加した。
『くらて学園での日常』
10月に開催された「くらて学園学園祭」が終わり、年末の大規模な同人誌イベントを控えた11月という事で、一休みする人が多いかと思われたが、コスプレイヤーに休息はないようだ。今月も多くの参加者がくらて学園に集まり、準備が終わったコスプレイヤーから続々と撮影に入っていた。
その中で今回は、人気アニメ「ラブライブ!」と「ラブライブ!サンシャイン!!」の合わせが目を引いた。各々のグループがメンバーを募集したようで、午前中は別々に撮影を行っていた。だが、午後に入ると合流し、一緒に移動している場面に遭遇した。正確に人数は確認していないが、廊下を歩くその光景は圧巻だった。
また、試験的な運用であるものの、「アニソンスタジオ(太鼓練習部屋)」も使用する事が出来た。ここでは、プロジェクターの画を背景に、コスプレ撮影を行う事が出来る。まだまだ改善の余地はあるかもしれないが、広さ自体は申し分ないと思われるので、スタジオとしても使用する事が可能だ。現在、オプションの設定はされていないので、普通にくらて学園に参加すれば使わせてもらえるだろう。その時は、受け付けで申し込みをして欲しい。
『鞍手の隠れた逸品「生プリン」』
くらて学園に新しい設備「冷蔵庫」が設置された事で、これまで販売が難しかったものが、今回発売された。それは「生プリン」だ。鞍手町にある野上養鶏場が販売している「味宝卵(みほうらん)」を使用したプリンなのだが、白身を一切使わず、極めて濃厚な味わいを楽しむ事が出来る。現在は鞍手町内だけで流通しているようなのだが、とにかく大人気で、なかなか食べる事が出来ない。くらて学園での販売も売れ行きは好調なようで、食べられた参加者は幸運と言える。
『くらてや通信』
2016年10月に、くらて学園内2階にオープンした鞍手町唯一の印刷屋「くらてや」では、オリジナルグッズを作成したい人のためにメニューを作成した。先月はまだ稼働を始めたばかりという事で、お試しの意味合いが強かったが、今回発表されたメニューは正式版と考えてよいだろう。
作成出来るものは「クリアファイル」「ポスター」があるが、コースメニューを選択すると「ポストカード」も作成出来る。相談すれば、ポストカード単体での作成も請け負ってくれるかもしれないので問い合わせて欲しい。年末に向けて同人活動も活発になると思われるが、同人誌の印刷と併せてグッズの作成もしてみてはどうだろうか。ポスターなら「A0」まで対応可能だ。
さらに、同人活動やコスプレ活動において、自己紹介の時に威力を発揮する「名刺」の印刷サービスも開始された。20枚一組で、1時間ほどで完成するスピード仕上げだ。先に印刷をお願いしてからコスプレ撮影を開始すれば、帰りには出来上がっている寸法だ。くらて学園内だからこそ可能となるサービスといえる。
『くらて学園レトロ部屋』
くらて学園はコスプレ撮影がメインのイベントという事で、表の華やかな部分が取り上げられる事が多い。だが、校舎の一角に、全く違う別空間がある事をご存知だろうか。もともとは用具室として使用されていた部屋だが、いつの間にか懐かしいもので溢れかえっている。平成生まれの方は見た事もないであろう黒電話や、お店の前に置いてあった人形(置物)、はたまた赤い公衆電話機やポストまである。昭和を彷彿とさせるものばかりだが、くらて学園が開催されるごとに増えている気がする。昭和の時代にタイムスリップしたようなこの場所を、今月は改めて確認してみようと思う。
用具室の前まで行くと、すでに空のショーケースが並んでいる。今後、ここに展示物を入れますよ、という意思のようなものを感じてしまう。中に入ると、いきなり「鉄人28号」が出迎えてくれた。大人の男性よりも大きい鉄人28号は、両腕を上げてポーズをとっており、どこかのイベントで撮影用のオブジェとして置かれていたようだ。もう少し奥に進んでみると、明らかにモノが増えているのがわかる。段ボール箱に入っているものも少なくないので確認は出来ないが、恐らくレトロなものだろう。一般的には「ガラクタ」と認知されてしまうのかもしれないが、考えようによっては貴重な「お宝」と言える。それは、もう作られていないので、入手が困難だからだ。くらて学園にある以上、今後は整理されて、コスプレ撮影の場所として開放される事だろう。今後も「くらて学園レトロ館」を見守っていきたい。




