「ドラゴンスピリット」は憧れの存在たった。それというのも、ゲームセンターに通い始めた頃には、すでに伝説のゲームとなっていたからだ。いや、勝手にそう思っていた。
全国各地に凄腕のゲーマーがおり、その中でも東京の巣鴨にあるナムコのゲームセンター「プレイシティキャロット」のレベルは異常に高いと聞いていた。ゲームオーバー(クリア含む)になり、スコアがランキング内に入った場合は、そのままネームを登録する画面になる。普通なら、ゲームをクリアすればスコアも高いのでネーム登録画面になると思うが、巣鴨は違っていた。ただクリアしたくらいでは、登録出来なかったそうである。クリアするのは当たり前として、スコアを稼ぐためのプレイをしなければ上位に食い込めない。恐らく、プレイする人全てがクリア出来る腕前を持っていたのではないだろうか。マニア御用達、初心者お断りの雰囲気だったのではないかと推測する。
また、それだけのめり込む人がいるのだから、きっと面白いはずだと思っていたのだが、近所のゲームセンターには置いていなかったので、遊びたい気持ちだけが募っていった。
当時は比較的ゲームのローテーションが早く、一年も経過すると古いゲームと判断されてしまう事が多かった。ゲームセンターに通い始め時にはすでにそんな状況になっていて、どこを探しても置いていなかった。
そんな事でドラゴンスピリットに飢えていたのだが、うまい具合に続編がファミコンで発売されたので、遊び込んだ。クリアはしたが、本来のドラゴンスピリットは全然違うだろうと思っていた。結局アーケード版を遊んだのは、就職のために上京してからだった。
初めてプレイしたのは、恐らく秋葉原にある「トライアミューズメントタワー」だったのではないかと思う。ここは、レトロゲームにも力を入れていたので、当然、ドラゴンスピリットも稼働していた。どの台とか遊んだ具体的な場所は覚えてえないが、初プレイの状況は覚えている。難しくて一面すらクリア出来なかった。
縦スクロールのシューティングゲームで、自機(ドラゴン)の攻撃は対空と対地にわかれるのだが、とにかく対地攻撃を当てる事が出来ない。下手と言われればそれまでだが、地上からの攻撃を減らすために先手で攻撃をしかけるも、うまく当たらないので、比較的近距離で弾を撃たれてミスするという事が頻発した。また、自機の当たり判定が大きいので、弾を避けたつもりでも避けきれていない事があり、あっという間にゲームオーバーになった。慣れている人にとっては当たり前なのかもしれないが、とにかく難しくて先に進めなかった。
そんな事もあってゲームセンターではあまり遊ぶ機会はなかったのだが、家で遊べるなら話は別だ。最近のレトロゲームは単体ではなく、「クラシックコレクション」という感じで幾つかのタイトルがカップリングされているので、ドラゴンスピリットも入っている。(ネット配信による単体販売除く)その中で今回は「PSP」版をプレイしてみようと思う。
ゲームを起動し、早速設定を変える。難易度を一番易しい「EASY」、自機の残機を最大の「5」にする。さらに、連射も設定する。これで準備は整った。
ゲームをスタートすると、聞き慣れた音楽が流れてくる。ドラゴンスピリットの代名詞といっても良いのではないかと思うほどの名曲だ。だが、ゲームの方は相変わらずだ。弾をギリギリで避けようとすると当たってしまい、地上への攻撃も当てられない。満足にパワーアップも出来ないまま、2機を失ってしまった。何とか3機目で一面のボスを倒したものの、案の定、二面前半でゲームオーバーになってしまった。今はネットに攻略も上がっているので、もう少し勉強しようと思う。

