ライティング・ゼミ未掲載記事vol.12「福岡は日本でも指折りの危険な場所である」 | ジョブスケの人生全力疾走

ジョブスケの人生全力疾走

ブログの説明を入力します。

 2015年12月より天狼院書店「ライティング・ゼミ」を受講しておりましたが、今月末(2016年11月)で丸一年となります。これまで課題を毎週1回提出してきましたが、記事を落とした事は一度もありません。それは僕にとって小さな誇りです。

 

 これまで3期(1期あたり4ヶ月)を受講してきましたが、レベルアップ出来たのかというと、自信がないのも事実です。先生に認められればWEBに掲載されますが、各期でその掲載率が5割を超えることはありませんでした。

 

 しかし、一年という区切りとなる今月については、その集大成として評価がどうであったかに関わらず、掲載されなかった記事をブログにアップしたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

 

 

タイトル:福岡は日本でも指折りの危険な場所である

 

 正直に言うと、福岡には来たくなかったです。それは僕にとって、全く未知の場所だったからです。今でもそうですが、僕にとって一番住み慣れた場所は横浜です。地元は山形ですが、すでに横浜での暮らしの方が長くなってしまいました。就職して横浜に出てきた時、きっとこの土地で一生過ごすのだろうと、漠然と思っていました。ところが、会社の大規模な構造改革という組織変更で、福岡に転勤する事になってしまいました。しかも状況からして、横浜に戻れる見込みもありませんでした。

 

 その事を実家の両親に伝えた時も、「会社を辞めて戻って来い」とさえ言われました。実のところ、親戚中を探しても、九州に住んだ事のある人が居なかったので、どんなところなのか誰も知らなかったという事が大きいと思います。そこまで言われたので地元で仕事も探してもらったのですが、あまり景気が良くないようで、無いと言われました。結局、「仕事があるのならそこに行け。戻ってくるな」とまで言われてしまいました。そんな事もあって、開き直りというか諦めというか、仕方なく引っ越した、というのが本音です。

 

 それから5年の月日が経過しました。それなりに生活にも慣れ、結婚や離婚といった大きな出来事、いや、人生が変わるほどの大きな出来事があったものの、安定してきたと思います。しかし、だからこそ福岡という場所を、冷静な目で見る事が出来るようになったわけだすが、断言したいと思います。

 

 福岡は極めて危険な場所です。観光はもとより、移住を考えては決していけません。その理由をご説明したいと思います。

 

「美女とイケメンが多い」

 

 日本三大美人と言ったら、どこかご存知でしょうか。京都、秋田、そして博多(福岡)です。京都と秋田は他の人に任せるとして、福岡に関して言えば確かに美人が多いと思います。いつもその環境にいるので気付きにくいのですが、東京など遠くに出かけた時に感じます。恐らく、絶対数は東京の方が美人は多いと思います。また、好みもあるので一概には言えませんが、人口に対する美人の割合が多い気がします。そのため、すれ違う女性に何となく目がいってしまいます。

 

 実は今、これを駅のベンチで書いていますが、20代後半でしょうか。胸元付近まで伸びた長い髪、白いブラウス、そして黒い膝上のスカート。さらに右膝を上にして、膝を組んで資料に目を通している隣に座っている女性。何だか「仕事が出来る女」という雰囲気が漂っています。時折、スマートフォンを見ながら、何やら操作をしています。可愛いというより美人という感じで、一つ一つの動作が美しく、そこに居るだけで気になってしまいます。視線を向けている事がバレないように、チラ見をしながら、「綺麗な人だなぁ」と目の保養をしています。

 

 そして、待ち合わせの時間になったのか、横に置いていた黒い上着を持って、ホームを颯爽と歩いて行きました。「ああ、まだ行かないで」と思いながら、後ろ姿を目で追いました。立つと、スレンダーで身長があり、改めてそのスタイルの良さに気付かされます。もう、視線には気付かれないだろう、という距離まで離れたところで、凝視です。姿が完全に見えなくなるまで、勝手にお見送りをして、ささやかな夢のような時間が終わりました。ふと我に返り、やっぱり綺麗な女性に男は弱いなぁ、とつくづく思います。

 

 しかし、このような事が福岡ではしょっちゅう起こります。これはハッキリ言ってけしからんです。由々しき事態です。盆と正月が一度にやってきた感じです。いや、年末年始の「クリスマスがきたと思ったら、正月がくる」状態が一年中、延々と繰り返される、といった方が良いかもしれません。こんな事が続いたら、身が持ちません。目移りしてしまいます。しかし、僕は小心者なので声をかけられず、ただ指をくわえて見ているだけです。これでは、精神衛生的に良いわけがありません。

 

 さらに、福岡はイケメンが多い県と言われており、「美男子が多いランキング」で全国第二位の実力を誇っています。つまり、ライバルが多いとうい事です。同性にイケメンが多く、そして異性に美人が多いという事は、極めて厳しい戦いを強いられる事になります。それでも、福岡の女性は結婚願望が強い人が多いので、モテる可能性があります。きっとモテ過ぎて、嫌気がさす事でしょう。モテ過ぎが原因で、女性不信になる可能性だって否定出来ません。間違っても、チャンスが多いなんて考えてはいけません。

 

「食べ物が美味しくて安い」

 

 初めて福岡のスーパーに行った時の衝撃は、とてつもないものがありました。全国的にみても、もともと安い食材というものはあると思いますが、それでも安すぎます。もやしやうどん(ゆで)が、一袋20円を切っていたのはビックリしました。また、納豆にしても横浜に居た時と比べて、平気で10円以上安いです。パンにしてもその傾向があります。

 

 さらに、ラーメンが異常に安いです。僕が知る限り豚骨ラーメンに限りますが、1290円という店もあります。関東では下手をすると、軽く600円は超えるのではないでしょうか。それ以外にも、お手軽なB級グルメやソウルフードはネタに困らないほど多数存在し、しかも安いのです。これも由々しき事です。昨今はメタボが問題になっているのに、これでは食べ過ぎてしまいます。しかも美味しいのですから、箸を置く機会を失ってしまいます。

 

 ここではたった二つの事例しか挙げていませんが、福岡がいかに危険な場所であるかご理解頂けたかと思います。もし何かの手違いで福岡に観光に来たのなら、思った通りの感想を周りに言って下さい。また、運悪く引っ越してしまったのなら、さまざまな誘惑に負けないようにして下さい。忠告しましたからね。