そのゲームを最初に知ったのは、雑誌の新作紹介コーナーだった。その雑誌は、もともとアーケードゲームではなく家庭用ゲームの雑誌だったのだが、同じゲームという事で、アーケードの新作コーナーが設けられていた。そして、そのゲームはこれまでに見たことのない巨大な筐体だった。セガがリリースしていた「体感ゲーム」シリーズの最新作だったのだが、写真でもその大きさがわかるほどだ。その強烈なインパクトは、今でも忘れられない。
「ギャラクシーフォース」
あまりの大きさ故に、僕が住んでいた近所のゲームセンターには入らなかった。しかし、一度は遊んでみたいと思い、電車で1時間ほどある県庁所在地の都市まで行ってみた。すると、ついに出会う事が出来た。当時はインターネットなどない時代だから、どこに何が入ったという情報を入手する方法はなく、とりあえず行ってみるしかなかった。もう、完全に賭けだ。だから、見つけた時の嬉しさは凄まじく、今でもあの時の光景が脳裏に焼き付いている。
その時は気が付かなかったが、恐らく遊んだのは「ギャラクシーフォースⅡ」だと思う。改めて調べてみると、「Ⅰ」を発売した直後に修正版の「Ⅱ」をリリースしており、そのほとんどを入れ替えたようなので、間違いないと思われる。
遠征するほど遊びたかったギャラクシーフォースⅡだが、実はゲームセンターでは1回しかプレイしていない。それというのも、先ほど筐体が大きいと述べたが、遊んでいるととにかく目立つ。これまでの体感ゲームにはなかった「水平方向への回転」もあるので、後ろでギャラリーをしている人たちと目が合ってしまい、とても恥ずかしかった事を記憶している。また、料金も1プレイ300円だったと思うが、学生の身には厳しい金額だった。
このゲームセンターへ来るまでに運賃をつかい、さらにゲームにお金を使う事は経済的理由から許されなかった。
そして2016年現在。技術の進歩は、あのギャラクシーフォースⅡを携帯ゲーム機で遊べるようにしてしまった。もう、恥ずかしい思いをする必要はない。「体感」出来ないのは仕方ないが、そこは昔遊んだ時の思い出で補完しようと思う。
ゲームとしては、一人称視点の3Dシューティングで、攻撃しつつ障害物や敵の攻撃を避ける、といった内容だ。
今回はもちろん、「3DS」版をプレイしてみようと思う。
ゲームを起動し、早速設定を変える。難易度を一番易しい「1」、シールドを「大」、エナジー(エネルギー)を最大の「5000」、エナジータイマー(タイマーのカウント速度)を遅い「4」にする。これで準備は整った。
ゲームをスタートさせる。このゲームは、ステージごとにエネルギー残量(=制限時間)がゼロになる前にクリアする必要がある。クリアすると、倒した敵の数に応じてエネルギーボーナスをもらえるので、可能な限り多くの敵を倒す必要がある。スピード調整も出来るが、早くしたからといってエネルギーの消費量が多くなる事はない。ダメージを受けるとエネルギーが減るので、敵の攻撃や障害物は避けなければならない。
つまり、トップスピードを維持しつつ、多くの敵を倒し、ダメージは出来る限り受けない事が、クリアの条件といえる。ステージ後半は、敵要塞内部での戦いになる事から、スピードを出し過ぎると障害物にぶつかってしまうので、その辺のバランスが難しい。
そんなわけで、前半はトップスピードで駆け抜け、後半はノーマルもしくはスローで進む事にした。だか、とにかくぶつかる。敵のミサイルに当たるは壁にぶつかるはで、散々な事になった。設定を一番簡単にしていたから良かったが、普通に遊んだらあっと言う間にゲームオーバーになっていただろう。
今回は這々の体で何とかクリアはしたものの、5000もあったエネルギーは、たったの850になっていた。良いところが全く無かったが、それでもクリア出来るようになっているのは、親切設計だからではないだろうか。これなら途中で投げ出さず、何度でも遊べそうだ。

