福岡北天神というサブカルチャーのメッカにおいて、最後発ながら人気のあるメイドカフェがあると聞いた。その名は「めるドナ」。2015年4月にオープンした同店は、同人誌をはじめ、多くのサブカル系グッズを販売している大手「コミックとらのあな」のすぐ隣に誕生した。
最初にこの一報を聞いた時、本当に大丈夫だろうかと心配になった。メイドカフェカフェが世に誕生してすでに10年以上経ったが、多くのお店が閉店した。その状況の中で新しく開店するのだから心配はあったが、同時に期待もあった。その想いに応えるように、めるドナは新しいメイドカフェの可能性を示した。
最大の特徴は、店内からネット配信による「ニコ生」を放送している事だ。日本国内でニコ生は新しい放送の形として認識されている事から、時代の要望に応えているのではないだろうか。
だが、人気の理由はそれだけではないようだ。それは「食事が美味しい」という事だ。メイドカフェに食事だけを楽しみにくるお客は少ないと思うが、飲食店である以上、美味しいに越した事はない。しかも、価格もリーズナブルだと言うのだから気にならないわけがない。休日を利用して行ってみる事した。
めるドナは、雑居ビルの3階にあった。階段を上がり、早速中に入ってみる。
「おかえりなさいませ」
メイドカフェ定番の挨拶でお出迎えしてくれた。カウンターの席に座ると、メニューとお冷が出てきた。初めての来店(帰宅)である事を告げると、システムの説明を受けた。その後、改めてメニューを確認し、ここでは「手作りハンバーグ」と「小ライス」を注文した。料理に定評があるのなら、やはり「手作り」は外せない。注文を終えると、初めての帰宅という事でアンケートを受けた。簡単な質問を4,5ほど回答し、再び待ちの時間をとなった。
改めて店内を確認すると、カウンターは6席、二人がけのテーブル席が5つであり、この時は8割ほど埋まっていた。女性のお客(お嬢様)も帰宅している事から、とても雰囲気が良いのだろう。メイドカフェでお嬢様を見る事は少ないからだ。
料理を待っている間、メイドさんが話相手をしてくれた。自己紹介に始まり、今期のアニメでは何が好きなのか、おそ松さんの魅力などについて語り合った。話しが弾んでくると、隣に居たご主人様も話に参加してきた。ここに帰宅するご主人様のフレンドリーさを感じた。
マッタリとした時間を過ごしていると、料理が出てきた。メイドカフェらしく、可愛らしい盛り付けがしてある。早速、ハンバーグから食べてみる。言葉は悪いかもしれないが形がいびつで、明らかに手ごねである事がわかる。ファミレスで食べる整形されたハンバーグとはわけが違う。一口食べてみる。美味しい。
付け合わせのジャーマンポテトやサラダを食べてみる。一通り食べてみると、きちんと考えられている事がわかる。ハンバーグを中心としてそれぞれが良いアクセントとなっており、飽きがこないようになっている。ただ可愛いだけではないようだ。そのままご飯も食べる。何故か、ご飯を食べた瞬間にひどくお腹が空いていた事に気付く。100%日本人である事を自覚する瞬間だ。
なんだか勢いが出てきた。この「萌え」が詰まった料理を、一気に食べたくなった。こうなったら止まらない。
そうか。なるほど。これがめるドナの魅力か。美味しい料理とメイドさんに癒しを求めて、多くのご主人様が帰宅するのか。特別なイベントの時以外はテーブルチャージ料が発生しないのも良い。これなら、サブカルに興味がなくても利用出来そうだ。今後の展開が楽しみだ。
『めるドナ』
場所:福岡市中央区天神3−2−4 天神横町ビル3F
営業時間:11:00〜23:00
定休日:木曜日
今回紹介したメニュー
手作りハンバーグ 850円
小ライス 100円
(1時間ごとにワンオーダー)
*税込み表示







