RED FLAG TOKYO -5ページ目

”THE LAST PHANTOM 偵察航空隊 撮影終了”



ファントムシルバーリングのデザイン完成!




ファントムシルバーリングのデザインが完成しました。
オリジナルのデザインが日の丸であったのを、カスタムで旭日旗に変更してもらいました。
海上自衛隊の自衛隊旗が16本の朝日の線なのに対し、9本の線でお願いしました。


その心は301飛行隊30周年記念塗装機。朝日の線が9本なのです。
もう十七年前になりますか、2003年の新田原航空祭に初めて読売旅行のツアーで行った時にさ、目の前を飛んでいたのがこの記念塗装機でした。


ブルーインパルスを立て直した渡邊弘2佐(当時)のラストアクロでしたので、あのNYUTAにはいまでも特別な思い入れがあります。
渡邊さんもファントム乗りで、現時点では最後の航空学生出身のブルーインパルスの隊長さんです(そのことも思い入れの一部になっています)。F-4時代の305飛行隊におられ、その後301飛行隊の総括班長や、ブルーインパルス後には5空団の飛行群司令も歴任されており、その時はネームタグにケロヨンマークが付いていました。
ブルーインパルスを抜ける時に、戦闘機にはもう乗らないんですか?と聞いたら「いやいや、後輩に譲っていかないと。我々も先輩からそうしてもらってきましたから」と言われていたのを思い出します。そんな風に言われてたので、免許維持のための年次飛行の範疇だとは思いますが、群司令になられてまたファントムに乗ってると聞いたときは、とても嬉しかったものです。

最近知ったことですが、この301飛行隊30周年記念塗装機は新田原航空祭のポスター画を描かれている松本喜八郎さんのデザインでした。震災前のブルーインパルスミュージアムにあった大きな壁画を描かれたのも松本喜八郎さんで、あの絵を納められたときの隊長が渡邊さんでした。
あの頃は渡邊隊長と5番機の渡辺学3佐のフィギュアが出ていたほどて、そういう六機に復活したブルーインパルスを盛り上げようという熱気の中にあったように思います。

ファントムは子供の頃の憧れの戦闘機でもあります。
そんな思い出を込めたファントムリングを付けて航空祭に行くのが今から楽しみです。

Babis Kakoulidisは、僕は黒を選んだけど、他の配色も提案してくれました。ギリシャの友人に感謝です。






過去記事:



2020.3.6.松島基地にKC-767飛来


2020.3.6.金曜日の午後、松島基地にKC-767が飛来しました。

所属基地から他基地へクロスカントリーして、タッチアンドゴーをして、所属基地へ帰っていく。別に珍しいことではなく、空自が管制を司る基地(飛行場)の平日ではごく普通の光景です。

でも!普通のクロスカントリーとはなにか様子が違いました。

この日は松島特有の北西風が強烈で、朝は新しい防潮堤の上で真っ直ぐに立っていられないほどの強風が吹いていました。

オリンピックシンボルの訓練飛行を行ったブルーインパルスはサブランウェイのRWY33で離着陸。午後からも同様で、ブルーインパルスの他、松島救難隊のU-125AもRWY33で離着陸。F-2は(戦闘機、輸送機はRWY33での離陸が認められていないため)RWY25で離陸。着陸も、全部はみられなかったのですが、最初のF-2はRWY25で降りてきました。

(外柵が騒然となった三沢のF-35AもRWY25で離陸して帰投)

そんな中、KC-767はまず、なんと、RWY07で降りてきてタッチアンドゴーしたのです。オポジット(逆風)気味の強烈なクロスウインド(横風)って、飛行機は普通横風でも少しでも順風成分のある方向に降りるもんですが、弱風なら民航機もやらないことはないですが、まあ軍用機ですので、時にはこんな逆風気味横風でも降りちゃうんですね。

正確にはRWY07ではタッチアンドゴーしかしてませんけれども、それにしても記事冒頭のRWY07アプローチの写真を見てください。そのまま機首の方向に降りたら消防車にぶつかってしまいます。実際にはグラブ(機首を風上へ斜めに振る)して、斜めにスライドする様にフェンスと並行に降りてきました。雨こそ降ってまけんが、映画「ハッピーフライト」の着陸シーンを思い出しましたよ。グラブという言葉はあのシーンでも出てきました。

RWY07でタッチアンドゴーを2、3回やった後、今度はRWY25でタッチアンドゴーをまた2、3回やってました。これがまた横風が凄くて機体がこんなに振られながらのアプローチでした。


最後にRWY25で着陸し、嵩上げエプロンの下、いつものF-2列線の後ろあたりの誘導路で一旦止まって、しばらくしてまたRWY25から離陸して帰って行きました。

RWY07でタッチアンドゴー数回、RWY25でタッチアンドゴー数回、RWY25で着陸、スタンバイ、RWY25で離陸、RTB。

これはなんか変だ…

フライトプランが着陸して一度終わるなら、またフライトプランの確認をデリバリーとやってから別フライトで離陸するわけですが、そういうツーソーティ(飛行単位2回)のフライトでもなさそうだし、エンジンもカットしてないし、給油もしてないし、でもなにか普通のクロスカントリーと違う臭いがプンプンしたわけです。

恐らくですが、聖火特別輸送機のクルーをコクピットの補助席に乗せて、松島基地のレクチャーと地形慣熟を行っていたのではないでしょうか⁉️

松島基地がベースのブルーインパルスならいざ知らず、聖火到着式の大舞台で、この強い横風で、初めての着陸では、ちょっとリスクが大きすぎます。プロですから、出来ないことはないと思いますが、地形くらいは確認したいですね。また誘導路をどう通って式典でどの場所に駐機するかなども確認しておきたいですよね。

もしかしたら、空自出身の国際線B787パイロットが操縦するって人選もあり得るかもしれませんね。

聖火到着式がますます楽しみになってきた聖火到着式二週間前の金曜日の出来事でした✈︎✈︎✈︎✈︎✈︎✈︎