ドライ式ろ過 ドライボールについて② | オスカー繁殖日記(ヤフーブログからの移行版)

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①からの続き
 
リングろ材は、魚の数が多い場合やフンの多い魚の場合、または使用期間が長くなれば、どうしても目詰まりは避けられない。
目詰まりすればそこに「常に通水している状態」が維持できなくなり、バクテリアが活発に能力を発揮する事が出来なくなる。
これは主に内部の部分に顕著に表れる。
 
内部の部分とは、つまり見えない部分であり、そこはどこかというと、
「多孔質でバクテリアが定着しやすい」部分だ。
 
今まで各メーカーは、
「多孔質部分には好気性バクテリアが定着しやすく、もし、内部の部分が目詰まりしたら、そこには嫌気性バクテリアが湧き、窒素還元などの作用が行われるので安心」
などと宣伝文句にしてきた。
 
バカな事を言うんじゃない!
 
以前、私はあるメーカー数社に質問した。
「内部が多孔質であれば、そこはむしろ目詰まりしやすく、目詰まりした場合はどうなるのですか?悪い影響が出るのではないですか?」という私の質問に対して、
メーカーは判で押したように
「内部が目詰まりした部分は嫌気性バクテリアが定着し、窒素還元などの作用が行われ、むしろ理想的」とまで言いやがった。
 
 
目詰まりが理想的!?
 
 
バカな事を言うんじゃない!
 
内部が目詰まりして、嫌気性バクテリアが発生し、それが効果的に活動している、それは理想的だ、
と言うのなら、その実験結果は?数値で表せ!
と、以前あるメーカーに噛みついたことがある。
 
応えられるはずもない。
実験などしてないだろうし、数値など出せるはずもない。
自社の製品を売り込みたいが為の詭弁であることは明白だ。
 
実際、多数の人が目詰まりによる悪い影響を経験しているであろう。
 
 
私の方も専門の研究機関ではないので数値は出せないが、経験則で言わせてもらえば、そんな事はあり得ないというのが実感だ。
嫌気性バクテリアが活発に活動していれば、硝酸値が下がり窒素還元作用により、コケなどが発生しにくくなる、という状況が起こるはずだろう。
 
しかし、実際は、目詰まりしてくればむしろ逆にコケは増えていく。
それだけならまだしも、病気の発生が頻繁に起こるではないか!
 
実際、リングろ材は、ある時期に来るとろ過能力が一気に落ちて、水替えのサイクルを極端に早くしないと病気が発生しやすくなる。
 
下の画像は、リングろ材を使用し続け、おおよそ週に1度の水替えをしていたが、
約1年~1年半ほどのある時期から2日に1度水替えをしないと、すぐに魚の体表の粘膜が荒れる状態になった水槽。
 
イメージ 1
 
 
水替えを3日怠ると出始め、4日目にはこの状態。
2日に1回水替えするには大変なので、思い切ってリングろ材を新しい物に替えたら全く出なくなった。
 
この状況は、同時期に使用した同じメーカーのリングろ材で起こった。水槽の大きさにより時期は微妙にずれて起きたが、小さい水槽、つまりろ過槽が小さい物で、早い物で1年3ヶ月ほど、遅いもの(大型水槽)で約3年ほどで現れた。
どちらもリングろ材の交換で全くでなくなったので、間違いなくリングろ材の目詰まりであると確信している。
 
 
長年の経験則から、事あるごとに、
バクテリアが活発に活動するに大事なのは「通水」である、と訴えてきた。
特にFC2ブログを始めた約2年ほど前からブログでもちょこちょこと触れていた。
 
メーカーに「内部が多孔質であれば、そこはむしろ目詰まりしやすく、目詰まりした場合はどうなるのですか?悪い影響が出るのではないですか?」
と質問し、
「内部が目詰まりした部分は嫌気性バクテリアが定着し、窒素還元などの作用が行われ、むしろ理想的」と言ったメーカーも、
私のブログが影響したかどうかは知らんが、最近は広告でそのような謳い文句は使わなくなった。
 
笑ってしまうのは、パワーハウスで有名なクリオン社。
今年の広告で、
以下抜粋。
パワーハウスは、(中略)フィルター内での水の流れを細かく分散し、ろ過材のすみずみまで飼育水を運びます。(中略)水の移動性が十分に確保できる機能的な形状なのです。
 
効果1
有益バクテリア活性化のための酸素供給が十分に行われる。
効果2
目詰まりしにくく、嫌気性バクテリアの発生を抑制する。
 
以上、アクアライフ2012年3月号広告より抜粋。
 
 
広告も派手に打ってるのでハタから見れば知名度もあり、20年近く生き残ってるメーカーなのだから1流の製品と思う人もいるのかもしれない。
しかし、派手に広告を打ってるメーカーが1流とは限らないし、製品も1流とは限らない。
 
別にこの製品が特に悪い物だとは言わないが、値段ほど特に良い物だとは思わない。
ちなみに、先ほどの病気(粘膜の荒れ)が発生したのは、こちらの製品パワーハウスを使った水槽。
他のメーカー、シポラックスを使った水槽では出ていない。
病気云々もそうだが、シポラックスは長い期間の使用に耐えうるが、クリオンのパワーハウスは約3年ほどでボロボロと崩れる(溶ける?)ようになってしまった。
 
別にパワーハウスおよびクリオン社だけを悪く言うつもりはないが、
クリオン社にはこれだけは言いたい。
有名なメーカーだし、20年近くも前から嫌気性バクテリアについて何も言ってなかった(むしろ理想的とまでの回答した)のに、
いきなりここへ来て、
 
効果2
目詰まりしにくく、嫌気性バクテリアの発生を抑制する。」
 
これはないだろ!(笑)
 
今までは「目詰まりしたら、それはそれで効果的」と言っていたのだから、
「お宅の製品は目詰まりするのかしないのか、どっちなんだ!」と聞きたい。
 
ろ材が性能を発揮する条件は、結論として、
バクテリアの活発な活動に「酸素供給」が絶対条件であり、
その為に「通水」が大事であるならば、
「目詰まり」は、相反する状況な訳であるから好ましくない。
 
リングろ材は、立ち上がりこそ早く、その後もろ過能力を高く発揮するが、
ある一定の時期を過ぎると目詰まりを起こし、ろ過能力の低下だけでなく、病気の発生など弊害も起きる。
このような状況になってしまったら、ろ材を洗浄するだけではなく、煮沸や漂白、天日干しなどをするか、または新しいろ材に交換して性能を復帰させなければならない。
 
目詰まりしない多孔質のリングろ材などあり得ないだろうから、多孔質のリングろ材を使用するならば避けては通れない道である。
 
余談ではあるが、
多孔質のリングろ材は立ち上がりは確かに早いが、長いスパンで見れば、エーハイムのエーハイメックなど「多孔質でないリングろ材」もお勧めである。
状況に応じて使い分けるとより以上の効果を発揮するだろう。
 
 
 
さて話を本題に戻そう。(やっとかいっ!)
 
「ろ過能力」を説明するに当たり、
まずは、ドライボールの効果的な使用法について詳しく説明していく。
 
「さっきも言ったろ!」というツッコミはスルーして、
 
まずは、ドライ式ろ過専用のいわゆる「ドライタワー」という、専用のろ過槽を使用した場合、
言うまでもなく、ドライボールを使うためのそれに特化した物であるから、最大限に能力を発揮するだろう。
 
しかし、多くの人が聞きたいのは、
「上部ろ過などでもドライボールは使用できますか?」
という質問ではないか?
 
 
ドライタワーは特注だし値段も高い。第一、既に水槽を設置している現在の状況では置く場所もない。
上部式ろ過など、手持ちのろ過槽で代用できたらいいな、というのが大半の人の本音であろう。
 
それでは、ドライボールを使う場合、
ドライタワーと上部ろ過で何が違うのか考えてみよう。
 
 
150cmの上部ろ過と150cmのドライタワーがあると仮定して話を進める。
上部ろ過は、
内部の仕切りは無いものと考え、
水位調節パイプを外しフラットにし、内部に水が溜まらないものとする。
 
それぞれの、寸法は
上部ろ過  150×25×25cm(高さ)
ドライタワー 25×25×150cm(高さ)
 
 
 
まずは、水槽内の水をろ過槽に運ぶ場合、例えばろ過槽に入る最初のコップ一杯分だけを考えてみよう。
 
そのコップ一杯分の水は、例えば高さ25cmの上部ろ過槽の場合、ドライボールで言えば5~6個の高さの分しか通過しないことになる。そしてスノコの下へ行って水槽内に戻る訳だ。
 
ドライタワーでは、そのコップ一杯分の水は、ろ過槽内に入り、ドライタワーの150cmの高さを通る。ドライボールで言えば、約40~50個の高さの分を通過してから水槽内に戻る。
 
つまりそのコップ一杯分の水は、より長くろ材の間を通る訳で、それによりたくさんのバクテリアに触れるので、当然より効率的にろ過される、という事なのである。
 
「より長くろ材に触れる」という事を勘違いしている人が多いので、
ここで、ひとつ断っておく。
 
「ろ過槽内に入った水が、より長くろ材に触れれば、より効果的にろ過される」
という事を、
「ろ過槽内に入った水が、ゆっくり長くろ材に触れる事がより効果的にろ過される」
と勘違いしている人が多い。
 
これは大きな間違い!
 
「ろ過槽内をゆっくり長い時間を掛けた方が、より効果的にろ過される」
と言うのであれば、
150cmの大型上部ろ過に、超小型水槽用の超小さなポンプでチョロチョロと水を流した方がろ過効率が良い、という理屈になってしまう。
そんなバカな事はない。
 
1~2年前、何故、そんな勘違いをする人が世の中に多いのか、ずっと不思議に思っていた。
 
これは私の想像だが、
投げ込み式ろ過で有名な「水作」のベストセラー「水作エイト」のHPに、
長い間、こんな一文が掲載されていた。
 
「特許取得の特殊なフィルター構造により、フィルター内を緩やかに水が通る為、より効果的に水をろ過します」
 
みたいな事が書いてあった。
私の記憶内の言葉なので一字一句は違うかもしれないが、内容はほぼそんな感じだった。
 
これにより、
「フィルター内をゆっくり長く時間を掛けて水が通る方がろ過効率が良い」
と勘違いする人が増えたのでは?と思う。
 
この理屈がまかり通るならば、
自然界でも早い流れの場所はバクテリアの働きが悪くろ過効率が悪いから水が汚い、という事になってしまう。
そんなバカな事はない。
 
その事を去年、ブログ内および、そのような事をブログに書いている人のコメント欄で指摘した。
ゆっくりがいいなら、先にも書いたが、大きなろ過槽に小さなポンプでチョロチョロ水を流す方が効果的にろ過できるという事になってしまう。
そんなバカな事はない。
 
以下③に続く