この製品の水漏れの原因と対処法について、今回はSVシリーズの画像を使って詳しく説明します。
また、最初に断っておきますが、パッキン(本体オーリング)の劣化や損傷が原因の水漏れについては、今回は触れません。
本体オーリングが原因以外の水漏れ原因について書いていきます。
私自身は、オーバーフロー水槽や上部ろ過槽を使用している水槽でも、そのほとんど全ての水槽に1台~数台の外部式フィルターを併用しているので、現在稼働しているだけでも数十台の外部式フィルターを使用しています。
コトブキの製品は、前身のパワーボックスから数えて延べにして、おそらく数十台は使用しています。ヤフオクだけでも今までに少なくとも20台ぐらいは出品していると思います。
コトブキ製品の外部式フィルターは、現在はXシリーズとなり、既にSVシリーズも最近になりメーカー廃盤となりました。ショップや問屋には在庫がまだあるので販売していますが、数年後には探すには中古品となる事でしょう。
前身のパワーボックスは持ち運べる取っ手があり便利でした。スリムなフォルムでデザインを追求した現シリーズも良いですが、個人的な意見で言えば便利な取っ手は復活させて欲しいものです。
画像はSVシリーズよりさらに前身のパワーボックス90
持ち運びのできる取っ手があるので個人的には1番好きな機種


SVシリーズ
画像はSV12000


現在販売されている新機種SVXシリーズ
画像はSV900X


この製品をずっと以前からヤフオクで出品していても、水漏れについては、クレーム的な物はほとんどなかったのですが、使用するユーザー層が変わったのか、ここ最近2年ぐらいの間に、「水漏れします」という到着後の連絡が何件かありました。
そのほとんどが、落札者が適切な使用方法で無かった事や、また、その対処方法も自己解決しようとしないでいきなり文句を言ってくる人もいました。偶然にしてはそんな人が増えたような気がします。
取説を読まないユーザーが増えたのか、製品の取り扱いに慣れてないアクアリストが増えたのか、理由は分かりませんが、状況を聞いて電話でアドバイスすると原因が取り除けて、無事に水漏れ解消となりました。
中には、商品がジャンクだと決めつけて送り返してきた人もいました。
誤解を招かぬように最初に言っておきますが、私は出品する商品は、使用していた物を綺麗に洗って、さらに、出品前にもう一度、動作確認、水漏れ確認まで、必ずしてから出品しています。
送り返してきた落札者も、結局私が確認すると使用方法が適切でなかったことが判り、自分の方に原因があったのに文句ばかり言って、返金請求し、挙句は自分で勝手に他で買い足した金額まで請求し、自分に原因があると分かると以降、1度も連絡もせずに、一言の詫びの言葉もない、そんな最悪の人もいました。
そこまで酷いのはそのたった1人ですが、
「水漏れする」と到着後に連絡があっては、そのほぼ全てが正しいセットがされていなかったことが原因です。
ここ2~3年で急に、4~5件ほど水漏れ連絡(全て解消済み)があった事と、また、その他に1件だけ、内部への砂などの異物混入と見られる水漏れがありました。
その様な事から、この機会にこのブログで書いておこうと思いました。
さて、本題に入ります。
先ずは基本中の基本ですが、本体とケース(フィルターボックス)の間にはパッキン(本体オーリングが)あります。これの劣化や損傷が原因については冒頭で触れないと書いていますので、パッキンの劣化損傷以外の原因についてです。
画像を交えて詳しく説明します。
画像は基本的にSV12000を使います。
まず最初に取り上げる水漏れの原因は、パッキン(本体オーリング)にゴミや砂粒などの異物の付着です。
モーターヘッドを逆さまにしたところ
この部分にぐるっと1周パッキン(本体オーリング)があります。

単純と言えば単純ですが、このパッキン部にゴミや砂などの異物が付着していれば、水漏れの原因になります。
「なんだ、そんな事か」などと思うなかれ!
使用前にこの部分をシャワーなどの流水で流してから使う人がどれほどいますか?
あなたも思い出してください。今まで流水で必ず流してから使っていましたか?
「使用前だから平気」と思っていませんか?
それが危ないのです!!
何故かと言えば、リングろ材!
これは必ず粉が出ます。特に乾燥した状態だと必ず粉が出ます。その粉は砂粒状の物です!
これが砂粒状の異物としてパッキンに付着すれば、水漏れの原因になります!
特に使用前に1度ろ材の入ったインナーバスケットを取り出したりしていませんか?
バスケットを取り出したりすれば、砂粒状の異物が付着する事は充分にあり得ます。
多くの人が使用するリングろ材。
砂粒状の粉が水漏れの原因になる事も!

使用前にはリングろ材は乾燥した状態である訳ですから、砂粒状の粉がたくさん出て、
その上でケースを開け閉めしたり、
ましてやバスケットを取り出したりすれば、砂粒状の異物が付着する事は充分にあり得ます。
特にパッキンなどのゴム製品には劣化防止の意味でもワセリンを塗る人も多いでしょう。ワセリンを使っていても、流水で砂粒状の異物は簡単に流せますので、必ず流水で流してから使用しましょう。
また、パッキン(本体オーリング)側だけでなく、接触するケース側も流水で流しましょう。
ケース(フィルターボックス)のパッキンと接触する部分

特に、この製品においての、水漏れの2~3割はこれが原因と考えて間違いないでしょう。
数社のメーカーの製品を使ってますが、構造上とパッキンの品質的に、コトブキの製品だけ特に多い水漏れ原因です。
繰り返して言います。
使用前には、パッキン(本体オーリング)部分と、ケース側のパッキン(本体オーリング)との接触部分は、必ず流水で流してから使用しましょう。
次に、この製品で1番多い水漏れの原因についてです。
圧倒的に多いのが、インナーバスケットの「ずれ」が原因です。
この製品には、ケース(正式名フィルターボックス)内部に小分けしてろ材を入れられるバスケット(正式名インナーバスケット)という物があります。
その数や大きさは、製品機種の大きさにより変わりますが、どの製品も数個のバスケットを重ねる様にケース内に収めます。
画像はSV9000のインナーバスケット

この上にさらにフタ(正式名インナーカバー)があるので被せます。
バスケットを重ねてインナーカバーを被せてケースに収めたところ
画像はSV9000(ホワイト)

そして、この重ねたインナーバスケットがずれることにより、モーターヘッドが正常に装着できず浮いた状態となり水漏れします。
この原因を解消するために、ケースに収めた後、光に透かして内部が見えるので確認します。
インナーバスケットがずれて浮いた状態
画像はSV12000

フタ(インナーカバー)がずれて浮いた状態

正常に収まった状態

機種やケースの色によっては透過度が低く見えずらい物もありますが、強い光(太陽光など)を当てれば大抵は見えますので、正しく納まっている事を確認してからモーターヘッドを装着してください。
この製品で最も多い水漏れの原因と言っても過言ではないでしょう。
ちなみにですが……、
メーカーへの水漏れでの苦情や問い合わせもこの原因が1番多いらしく、現在販売中のXシリーズからは、ケース(フィルターボックス)の上部に
「インナーバスケットがずれていると水漏れの原因になります」
という注意書きシールが貼ってあります(笑)
SVシリーズまではこのシールが貼って無かったので、問い合わせが増えたのはここ数年なのではないでしょうか。
メーカーへの水漏れの問い合わせが増えたのと、私のヤフオクでの「水漏れします」との連絡が来るようになったのとで、時期的に重なる気がします。
さて、
インナーバスケットが、ずれない様に、私がしている対処法を載せておきます。
皆さんはバスケットをケース内に収める時にバスケットの取っ手を持っていませんか?
こんな感じで

ケースから取り出す時はこれで良いですが、収める時にこれをやると、バスケットがずれたのが分かりにくいので、私はやりません。
私がやっているのは、
取っ手を持つのではなく、ケースの水が通る穴に人差し指を入れて持ちます。
画像のように人差し指を穴の奥まで入れて、親指で外側をつまむように持つ

何言ってだ、こいつ( ゚Д゚)
みたいに思った人も、騙されたと思ってやってみてください!
やってみれば、その違いが判ります!!
人差し指を奥まで入れる事により、下のバスケットも人差し指の先で触れる事ができます。
つまり、指で直に、下のバスケットと正常に重なっているかどうかが確認できるのです。
また、ずれていた状態から正常に重なった時の「カチッ」という感触が指先に直接伝わります。
取っ手を持って重ねた時には判らなかった感触が、指に直接感じ取れるので、バスケットのずれが圧倒的に防げます。
是非、お試しあれ!!
さて、
次に多い原因もインナーバスケットが原因で起こる水漏れなのですが、
今度は「ずれ」ではなく「浮き」です。
これは、ろ材の入れ過ぎにより、バスケットが浮き上がり、正常に重ならなくて、モーターヘッドが正常に装着できず浮いた状態となり水漏れします。
インナーバスケットをよく見ると、ケース上部の内側に線があるのが見えます。
この部分

この部分

この部分の線が、上のバスケットと重なる部分ですので、この線よりろ材が上に出てはいけない線です。
仮にろ材の「リミットライン」と呼ぶことにします。
また、多くの人が使うリングろ材ですが、メーカーにより大きさに違いがあるのをご存知でしょうか?
各メーカーでもLサイズとMサイズを出しているところもありますが、同じLサイズでもメーカーにより違いがあります。
画像は違うメーカーのリングろ材2種類(同じLサイズ)

ちなみに、
右側の大きい方が、一般的にショップで売られているLサイズです。
左側の方もLサイズですが、一般的のLサイズよりは小さく、取り扱いが無いショップも多いです。
左のリングろ材の方が扱いやすく、個人的にはろ過能力も良い気がしますが、よく見かける右側の物で話を進めます。
Lサイズのリングろ材をインナーバスケットに入れる時、3段にすると画像のようにリミットラインを超えてしまう事があります。
リングろ材Lサイズ3段でリミットラインを超えた状態

ほんの数ミリですが、バスケットが数ミリ浮けば、それだけで水漏れの原因になります。
リミットラインをうわまらない様に、インナーバスケットのリングろ材は2段にしましょう。
ろ材を多く入れれば、より、ろ過能力が高くなると思い、つい多く入れがちな人が多いですが、30年以上アクアリウムに携わり、繁殖なども手掛けている私の経験からすると、適度に隙間を持たせた方が目詰まりしにくくなり、結果的に長く良い水が持続すると確信しています。
また、ろ材がバスケット内に綺麗に収まっていれば良いのですが、ぐちゃぐちゃに入れると、収まり切れずにリミットラインを超えてしまう場合があります。
こんな感じ

この様な場合、バスケットの上下を両手でしっかりと持ち、前後左右に、ゆすってやります。
こんな感じで持ち前後左右にゆする

つまり、振るいにかけて、ろ材を平らに慣らすのです。
前後左右にゆするんですよ。
決して上下に振らない様に(笑)
2段重ねてゆするのも良いですね。
2段重ねてゆすると、バスケットが正確に重なったことが良く判ります。

すると、
こんな感じでリミットラインを超えてしまうろ材が点在していたのが

こんな感じに綺麗に慣らされました

リミットラインも超えてません。

このようにして、インナーバスケットの「ずれ」と「浮き」を解消して、インナーバスケットを綺麗に正しく重ねた状態で、ケースに収めます。
こうして、ようやくモーターヘッドを装着します。
もちろん、モーターヘッドの装着にも注意点があります。
さて、いよいよモーターヘッドの装着ですが、
続きは、
「コトブキ パワーボックス 外部式フィルターの水漏で、本体オーリング以外の原因について その②」へ続きます。
もったいぶる訳ではありませんが、
文字数や1度に貼れる画像に制限があるようなので、どうかご理解願います。
それでは、下記をクリックしてください。↓
その②に続く。
































































































































