釣り竿のメンテナンス (リールシート編) | 闇から舞い降りた無線通信士の日記

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自然や趣味に関したネタを書いてみようと思っています。無線関係・クロダイ釣り・オオクワガタ(休止中)・里山散策・・・など。30年以上誰にも教えていないネタなども気が向けば書いてみます。


先日買った中古のチヌ竿
早速バラしてお手入れをします。

今回は簡単なリールシートのクリーニングです。


まず最初に「コマ」を外します


次に「FUJI」とかいてある物を丁寧に剥がします
これを剥がさないと「スライダー」を外せません(外しにくい)

裏面のテープを無水アルコールと綿棒を使って綺麗に払拭します。
ゆっくり丁寧にやらないと文字の部分が剥がれたりします。劣化している物は無理をせず、接着面の汚れを払拭するだけにします。
綺麗になったら薄い強力型の両面テープを貼りサイズに沿って余計な部分を切り落とします。

↓こんな感じです

次は先端部のパーツ(パーツ名を忘れました)をスライドして外します
(この部分です)

次に「スライダー」を外します



ココまでを見ただけで釣り竿を手入れしているか?手入れをしていないか?が解ります。汚い物は釣りエサのカスが付いていたり、接点部の色が変色しています。
「リールシート」の緩み・硬さをこの二つのパーツででいくらでも調整出来ます。


次に「スライダー」を分解して清掃・硬さを調整します
真ん中のグレーの所を押して上方向にズラすと簡単に外れます。




綺麗に「ハネ」も外れます。
この画像左上の「黒の金属板」で硬さを調整します。上下のスベリも幅で調整する事が出来ます。先端部は「コマ」で密着度が解るので調整出来ます。
ほんの少しの力で調整が出来ます。


クリーニングが終わったらむきを間違えないように逆の手順で組み立てます。


リールシート(板シート)は緩む・良くないと言う人達がいますが、クロダイ・マダイ釣りの竿なら全く緩みや不安定だと感じた事はありません。今はパイプシートが流行?主流?に変わって来ていますが、見た目が悪いのと自分で調整出来ないので私は前のモデルに多いチタンの板シートが好きです。

元通りに組んで終了です。

また次の機会に書きますが、ガイドのメンテナンス・ブランクスのクリーニング(ロッド内面を含む)についても書いてみます。

チタンガイドのSICリングに万が一キズがあれば綿棒が引っ掛かるので簡単に解りますが、私はSICリングにキズが付いた事はまだ無いです。
交換の判断はロッドに密着するプラスチックの部分で判断しています。






フジの「ホットグルー」
コレだけは私の必須アイテムです。本来は折れたりした時の「応急処置」「簡易的な修理」として販売されていますが、竿を買ったら真っ先に「ガイド」を外します。

コレを使う理由は簡単に何度でもガイドを外してロッド内部を洗浄出来ますし、取付け・取外しを何度もやってもブランクス・玉口にダメージを与えないでガイドを脱着出来るからです。
ただ真夏の日中・高温の車内に竿を放置する方はホットグルーは薦めません。
熱でホットグルーが柔らかくなりガイドが固定しなくなります。
落とし込みで、実測気温45度の防波堤でホットグルーが柔らかくなり釣りが出来なかった事があります。そういう時は「熱中症になるから釣りなんかしないでまた今度出直して来い」という意味だと解釈して釣りは諦めます(笑)

クロダイ釣り本番の晩秋からクリスマスまでの時期はガッチリ固定していますので不具合は感じません。

ガイド付きの竿って分解しにくいですが、ホットグルーのおかげでロッド内部まで綺麗にクリーニング出来るので重宝しています。

私は根が貧乏性なのか釣り竿に限らず無線機でも自転車でも道具は何でも大事にしています。ですが最近の物というのは使用年数・耐用年数が緻密に計算され長持ちしないように作られています。(私はそう感じます)

長持ちしてしまえば物が売れないですし、次の商品が売れないのでサイクルが短くなるように設計・製造されていると思います。

物を大切に・・・今は逆に無用な言葉なのかも知れませんが、長く使える昔の物の方が私は好きですし、長く使おうと思って大事にしてしまいます(^^)