『御縁行脚 』〜今日も どこかで ご機嫌さん〜 -5ページ目

『御縁行脚 』〜今日も どこかで ご機嫌さん〜

じっちちでございます♪播磨の田舎で週末農作業に励む50代のオジサン。人見知りなのに、記念スタンプ集めやお遍路さんにハマる不思議な性格。座右の銘は「七転び八起きで転んでばかり」。転がったままでいいじゃないかと思いながら、今日も元気にズッコケております。

えぇ、えぇ、皆さま!
ご機嫌いかがでしょうか?
じっちちでございます♪
♪( ´θ`)ノ

さて──

ついに着きましたよ、香川県は観音寺市。
あの“天空の鳥居”で話題になった 高屋神社 でございます。



駐車場で車を降りた瞬間……
我々の目に飛び込んできた一言。

「シャトルバス運休中」

……は?
ちょ、タケちゃん、聞いてないよね?
いやいや、今日の予定は“ぬくぬく観光”。
バスでビューン→鳥居ドーン→写真パシャッ→うどんズルッ!
……この流れじゃなかったん??

ウン・キュウ・チュウ。

じっちち心の声「今日に限って定休日みたいなノリやめて?」
タケちゃん心の声「俺たち…詰んだな」

そんな絶望の上に、追い討ちをかける恐怖の看板がドン。



『軽装厳禁!!
 登山は全て自己責任です!!』

はぁ!?
ここ、登山なん??
「本宮への参道」って書いてあるよね?登山じゃないよね??(登山道って書いてるけど)

タケちゃん「じっちち…これ、完全に登山だわ」
じっちち「タケちゃん…黙ってて…心が崩れる」

よく見たら手前に
「本宮(天空の鳥居)まで1500m」
の文字。

しかも「軽装厳禁」だけフォント太字。
絶対わざとだろコレ。

足元を見ると、私はスニーカー。ギリ普通。
で、タケちゃんは……
ほぼ散歩仕様。

じっちち「その装備で来たのか勇者タケよ…」
タケちゃん「いや、今日は山に挑む予定じゃなかったから!」

とはいえ、ここまで来て撤退はできない。
時間もガソリンも情熱も消費したわけで。

じっちち「行くか、タケちゃん!!」
タケちゃん「行こうか、じっちち!!」

いや、どっちも声震えてるんだけど。



歩き始めてしばらくは平地。
神様も「まずは足慣らしじゃ」と優しく見守ってくれてる気がしたが… 平地の優しさは序章に過ぎなかった

参道の入口が見えた瞬間、優しさは終了。



そこに現れたのは、
滑り台みたいな斜度の坂。

じっちち「え、最初からこれ??」
タケちゃん「アニメのオープニングかよ!」

写真じゃ伝わらないのが悔しい。
あれは坂というより“初手ラスボス”。

坂を登りきったら、今度は舗装なしの山道。
汗ダラダラのまま登った先に 高屋神社 中の宮 が登場。



もちろんお参り。

「死にませんように」

この一言に全てが詰まっている。

看板を見ると
「本宮まで1000m」



じっちち「まだ1000m!?ここから山道!?」
タケちゃん「絶景撮るだけのつもりが、なぜこんな展開に?」

ここからが本番。


参道の真ん中が凹んだ道。
雨が降ると 川になるそうです。

じっちち「いや、最悪じゃん!歩きにくいわ!」
タケちゃん「参道の概念が変わるな!」

そして私の服装は裏起毛パーカー。
完全に選択ミス。

「暑い!無理!」
とパーカーを脱ぎ、Tシャツ1枚に。



じっちち「歩くなんて思ってなかったんだよぉ!!」
タケちゃん「息苦しい!酸素が薄い気がする!」
じっちち「運動不足だよ!!」

汗が滝のように流れて止まらない私。
ダラダラと流れ出す汗を拭こうとハンカチを出すが....


ここで問題が発生。
ハンカチが…手のひらサイズ。



タケちゃん

「なんでそのサイズにしたんだよ!!(笑)」


じっちち
「だって、歩くと思ってなかったんだもん!(笑)」
「ほら見て!ビッショビショ!(笑)」

タケちゃん
「あははは!やめろ!笑わせるな!酸素が足りん!!」

完全に酸欠コンビである。

看板「本宮まで500m」



じっちち「ラストランだな…」
タケちゃん「いや、全然終わりそうな気配ないけど?」
f^_^;



じっちち
「今、クマさんに出会ったら、汗が肉汁に見えるんだろうなぁ(笑)」
「溢れんばかりの肉汁(笑)歩く肉団子(笑)」

タケちゃん
「クマに会ったら一撃だな!脂多め(笑)」
♪( ´θ`)ノ

笑いながら山道を進むと、ついに石の階段が見えた。



タケちゃん・じっちち
「おぉ〜、石段が見えたって事は、もう・・・本宮....」
「えっ?ええっwww‼️」
Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

・・・・階段を見て
タケちゃんと私は同時に絶句。
_| ̄|○

じっちち「う、う、嘘やろぉ〜〜〜」
タケちゃん「こんなことってある〜〜??」
じっちち「アニメじゃん!リアル梯子じゃん!!」
後ろの登山者「マジか…」
ほらね、みんな同じ反応(笑)



階段という名の“魂の試練”。
脚が他人の脚みたいになったところで、やっと休憩。



先輩ご夫婦が写真を撮っていて、
「お先にどうぞ♪」と微笑んでくれたが…



じっちち「いえ、死にそうなので休憩させてください(笑)」
タケちゃん「撮影、ゆっくりどうぞ(笑)」

神倉神社に続く 死にそうランキング2位 に堂々ランクイン。

息を整え、ついに鳥居をくぐり…
絶景をあえて見ずに本宮で参拝。



「高屋の神様、無事到着しました。帰りもどうか、怪我しませんように」

ココでもスタンプがありました♪




御朱印はまさかの自販機。
令和である。




そして、ついに絶景とご対面!!



少しモヤってるけど最高。



タケちゃん「……生きてて良かったな」
じっちち「うむ……本当に😇天空の世界に行くかと思ったけどな(笑)」
タケちゃん「帰れるんか俺たち?」
じっちち「気力だけで帰ろう(笑)」


下山は地球の重力に勝てるわけもなく
敗北(笑)
(^◇^;)


急勾配の階段を降りる時、
脚が意思と関係なく動く。

じっちち「誰か…止めてくれぇ〜〜〜!!」
タケちゃん「脚が勝手に回るぅ!!」



そして最後の“滑り台坂”。
滑った方が早いんじゃないかと本気で思うレベル。

駐車場に戻った頃には2人とも、
引きつった笑顔のまま。

じっちち「50分登りっぱなしとか…罰ゲームか?」
タケちゃん「死ぬかと思ったなぁ(笑)」
じっちち「汗すごいけどタケちゃん…使うかい?」
(例の小さいハンカチを差し出す)



タケちゃん「使うかぁ〜〜い!!(笑)」

こうして身も心もボロボロになったおじさん2人は、
次の目的地へ向かうのでありました。

〜 つづく 〜