今週は台風の影響もあり、釣行は諦めよう、もうちょっと疲れた………と思いながら帰宅し、タックルの整理をしようと愛竿「愛國日本」を手に取ると……………
耳の奥で「キィーン」という金属音が………………真紅のブラッドカラーの筈の「愛國日本」が、青白く光っている………………「鯵の血が欲しい…………。」
二時間後、我に返ると「鹿島」っていう港に立っている俺がいた……。
味わい深いポイントは置き竿含め満員御礼、仕方無く近くの橋の上へ。こちらも夏休み最後の週末とあってか、かなりの釣り人。
耳の奥、鳴り続ける金属音はもはや耐え難く、吐き気を感じる程になっていた。
橋の上に何本か立つ常夜灯、真下のポイントは既に釣り人が入っている。ここでもなんとか灯りが届くかな?位の場所、アジンガーさんのお隣に挨拶して入れさせてもらう。
時刻はもう直ぐ19:00、辺りも暗くなりちょうどよい頃合い。
左斜め後ろからの風がかなりキツく、あまり軽いリグは使えないが、ここでの鯵のサイズを考えるとあまりジグヘッドのウェイトを上げたく無い。
迷った挙げ句、コブラ29の1.0g、震える手でキャストすると…………

カウント10からのL&F、一投目から。
かなり鯵は寄っているらしく、しばらく入れ食い。お隣のアジンガーさんと二人、黙々と釣りあげる。
ここまで活性が高いのなら手返しを上げようと思い、ジグヘッドを鯵ヘッドの1.2gに変更。
相手をする鯵のサイズにしては、ジグヘッドが重いかな?と思ったが、

ほらね!ちゃんと掛かってくる。勿論、ジグヘッドの形状も違うし、個々の感じ方もそれぞれだろうけど、0.2gの差で重みの感じ方や操作感、飛距離含めて随分違ってくる。0.2gの差というよりは、1.2gを使う事が多い故の慣れ?なのか。
気がつくと、頭の中でずうっと鳴っていた金属音も消え、「愛國日本」の色はいつものブラッディレッドに戻っていた。
20:30位まではこんな調子だったが、だんだんと群れも薄くなり、風も強くなってくる。
それでも思い出したように釣れるので、結構粘ったが22:00過ぎに納竿。
夕マズメ~ナイトで40弱。

サイズは、時折20cmオーバーも混ざり、先週末よりはあがってきた。

車まで戻る途中、橋の反対側に見慣れた顔が……………ダイスケさんと全力中年のクマさん!
まさしく全力でアジング中……………とてもストイックな2人。
自分は朝マズメポイントへ移動して仮眠、の前に、港内の気になるポイントを調査。
予想通り極豆のみだったが、ブロガーの「まぁさん」に声をかけて頂き、鹿島のポイントについて等色々と情報を頂いた。
車に戻って今度こそ寝る…………東京と違って鹿島は涼しい。車内泊でもクーラーを切って眠れる。
翌日曜朝、4:00起床。何故かAKBと釣りをしている夢で目が覚めた。
正直言うと、台風の影響により風や波、濁りでこのポイントは釣りになるのか?という不安がかなりあったのだが………………
風も殆ど無く、凪と言っていいくらいの海。濁りは無く寧ろ澄んでいる、天は我に味方した!
準備してポイントへ、4:30キャスト開始。


この朝の鯵の寄りは凄まじく、最初の30分は入れ食い。フォール中に喰ってるヤツや、ジグヘッドを丸呑みするヤツも多数。
ヤツらはやる気満々だ!
後でタイドグラフをチェックすると、自分がキャスト開始した時間は下げ半ば…………一投目から来たってことは…………ちっ!もっと早くから始めれば良かった!
目を凝らして海中を見ると、鯵の群れが猛然と泳ぎ回っている。
俺の足下を、左から右へ、来ては去り、舐めるように、あざ笑う様に通り過ぎていく。ここは鯵の東関道か?
重たい引きで上がってきたこの朝の最大サイズは、28cm。

しかし、呑まれたジグを外すのに手間どったり、ちょっと良いサイズをワニグリップでキャッチが上手くいかなかったり、最後の突っ込みでラインブレイクしたり…………手返しに難有り!まだまだ数は伸ばせたよなぁ………。
ラインに関しては、ずっとPinky03号にフロロ0.6、という組み合わせでやってきたが、鹿島の鯵の引きの強さとサイズアップを考えると、もうワンランク強度を上げないと。
そんなこんなで5:30過ぎ、なんか青物?にラインを二度も出しっ放しにされた頃、鯵は終了。

このサイズが揃えばそりゃあ楽しいですよ。今にも尺サイズが出そうな雰囲気だったんだけどなぁ……………でも2~3回根際で切られたしなぁ………ひょっとしたら!?
いつもとは違い、スパッと地合いが終わった感じだが、興奮したまま納竿、帰路についた。
午後からは仕事だったが、鹿島の鯵の強烈な引きが手元に残ったまま、週末を終える。
良い釣りでした!
そして、楽しい釣りを支えてくれたギアにも感謝!

(210/5000)