火曜夕方~水曜朝、ソロモンにて。
何故平日の夜通し釣行が可能だったかというと…………
数週間前、嫁がカレンダーにスケジュールを書いていた。
【5/15 PM1:15~ はる子授業参観】
これを見て、俺は閃光の如く閃いた。
「たまには俺が行こうか…?、授業参観」
ってなワケで、大っぴらに仕事は休み、午前中は好きにして良いという確約をとり、水曜夕方17時便でソロモンへ渡った。
先行ヘチ師三名のみ、着いて直ぐに撃つがデイは成立せず。そこそこ強風、単体は難しい。
乗船直前に連絡のあったbulletさんが18:00便で現る。その他ルアー五目?3人組。
キャストのレクチャー等してもらいながらまったり鯵を狙うが、まるっきりアタリも無く、20:30、bulletさん帰還。入れ替わりにアジンガー二名上陸。
21:30、ルアー五目狙いの1人が鯵を釣る!耳をそばだてて聞くとダウンショットリグだと仲間と話している。
やはりボトムか?と思いオユマルを外し、ノーマル海猿キャロで狙い撃つがアタリ無し。群れじゃ無いのか……?
22:00、アジンガーの方が一匹釣る。直ぐに自分もヒット。
猛スピードで鯵を〆、仕掛けを投入するが、鯵はもういない………?
多分、小さな群れが気紛れに出入りしている。って事は………そのタイミングにレンジを外さず、ルアーを鯵に見せないと釣果は伸びない………もう一瞬も釣り座から離れられない、鯵との我慢比べだな、と思った。
23:00頃、奇跡的に無風状態になる。単体メインで勝負。ボトム付近で小さなリフト&フォールを繰り返すイメージ………「カスッ」という小さなアタリ、20cm位の鯵。続けて同サイズ掛けるが、痛恨の抜き揚げポチャ。お隣の方も自分の事の様に残念がってくれる所が、今の横浜の鯵の貴重さを物語っているようで、なんか嬉しい。
もういつ鯵のヤツらが回ってきてもいいぞ、さぁ来い!と五感を研ぎ澄まし、海と対峙する。
24:00目前、またもや微妙なアタリで一匹、ホントにもぅ、海底からの僅かな通信を逃さずキャッチして、もう一匹。ここまでのアタリはみんな足下。
身が震える程楽しい。
日が変わってAM0:30、今度はキャストした先のボトムで、
ナイスサイズ!測ったら27cm。手が震えて写真が上手く撮れない。
AM1:00、またもや足下で20cmクラスを一匹。その後アタリは途絶える。
次のフォールで来るぞ、さぁ来い、次こそ喰ってくる筈だ、と集中力を失わずに頑張るが、三時間弱、沈黙の艦隊。
AM4:00、辺りが薄明るくなり始めた頃、待望のアタリ!緊張感は維持したままだったので、しっかり掛ける。さらに続けて二匹ゲット、朝マズメか?
これで9匹、あと1匹でツ抜け達成………ここまできたら石にかじりついてでも達成したい!
辺りはすでに明るくなり、灯台の明かりの効力も失せ、鯵を釣るのには厳しい状況。
その上横風も強く吹いてきて、単体は無理。他のアングラーは、朝マズメのシーバス狙いでバイブレーションをぶん投げている。
そんな中、無謀と知りながら鯵を狙ってキャロをキャストする。頼む、まぐれでも何でも良いからあと一匹、一匹だけ釣れてくれ、前半のポチャを今さら後悔したくない!
遥か彼方に迎えの船が見えたAM8:00前、「コツッ!」という明確なアタリ…………やったか?結構暴れて揚がってきたのは…………
良型カサゴタン(*´▽`*)
ドタッ!
ホントに堤防上で倒れた………白くなった…………。
無念、ツ抜け叶わず。渡船で帰還し、駐車場に着いたら悔しくてポロポロ涙が出てきた。
思い身体を引きずって、帰宅。
嫁と娘っ子は既に仕事と保育園に出ている。誰もいないので今日は自分で鯵を三枚におろす。
飴色の刺身。
はるこの大好物、骨煎餅も忘れずに。
嫁よ、嫁よ、冷蔵庫が小さいぞよ。俺の腕があがってもっと沢山釣ってきた日にはどうする?
今日いちのお頭は、記念にキッチンに飾っておこう。
ひと休みした後、悔し涙を拭いて授業参観へ。っていうか授業参観では無くて保護者会?沢山のお母さんに混ざって男親は俺一人、年齢層は高いが超ハーレム状態。いやちょっと高すぎるなぁ…………。
子育ての悩み事などディスカッションがあり、親として自分も発言せねばならず、数多の貴婦人達の注目の的となる。
ちょっとしたプレッシャーだが、あんなに楽しい釣りの代償としては小さなもんだ、毎日保護者会でもいいや。
その後、教室でちょっとした授業参観。ちょっと意外だったのは、小さい小さいと思っていたはるこがクラスメートの中ではわりと大きい方だった事。
はるこも俺がいるのを意識して、チラチラこっちをみて緊張している……微笑ましい。
そして夕方、手をつないで下校。途中パン屋さんでアンパンマンのパンを買い、家まで歩きました。
とりあえず今んとこ、いい子で育ってくれてるじゃん………そう思った。
夕方、仕事から帰り、置いてある鯵のお頭にビックリする嫁に尋ねた。
「次の保護者会っていつなのよ?」