カッコイイ男 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 唐突だが、私は自分のことをありえないくらいカッコイイと思っている。自分はなぜこんなカッコイイのか?こんなカッコイイ男がいて本当にいいのだろうか?と不思議に思うほどに。

 

 

 もはやブラッド・ピットもレオナルド・ディカプリオも、私の不世出のカッコよさの前には敗れるだろう。というか、私とブラッド・ピットやれレオナルド・ディカプリオやれでは勝負自体にならない。

 

 

 『そこまでいうなら、おまえはそんなに男前なのか?』という声が聞こえてきそうだが、答えのほうは『NO』である。

 

 

 私の顔はけっしてブサイクなどではない。どちらかといえばハンサムの部類に入る。が、顔だけで勝負すれば、軍配はブラッド・ピットやれレオナルド・ディカプリオやれにあがることだろう。が、だ。人間のカッコよさというのは顔がどうたらとか、足の長さがどうたらとか、服のセンスがどうたらとか、そんな単純なものではまったくないのである。

 

 

 はっきりいって、私は頭がいいし、足も長いし、歌もうまいし、運動神経もいいし、知識も豊富だし、単純なレベルにおいても“カッコイイ男”と充分呼べる人間ではある。しかし、私にはそれにつけくわえ、常人では真似できない奇想天外な発想力、イマジネーション、個性を兼ね備えているのだ。具体的にはうまくいえないのだが、とにかく私にはただルックスがいいだけのアイドルやれ俳優やれといった男たちにはない、理屈を超えた神秘的な輝きが存在するのだ。その片鱗はこのブログの記事のいくつかを読めば漠然と理解できると思う……。

 

 

 そんな私が“カッコイイ”と感じる男の中に、ギャグ漫画家の吉田戦車という人がいる。

 

 

 ギャグ漫画家、吉田戦車━━カッコイイ……カッコよすぎる……日本が生んだ真のスーパースターのひとりだ。

 

 

 私は木村拓哉にはまったく憧れないが、ギャグ漫画家の吉田戦車には強く憧れる。無論、木村拓哉より吉田戦車のほうが桁違いにカッコイイ。というか、吉田戦車と木村拓哉では勝負自体にならないだろう。

 

 

 そんな吉田戦車の名作は数多くあるが、その中でも私が最もお気に入りの話が『歯ぎしり球団』という作品のとある話の中でおこなわれる“麺類しりとり”というものである。

 

 

 麺類しりとり━━その名のとおり、麺類しかいってはいけないしりとりなのだ。それをひとりのプロ野球選手と歯ぎしり球団の9人の少年たちがおこなうのである。ちなみにそのときのルールはプロ野球選手のほうは1回でも最後に『ん』がついたり、言葉が出なかったりしたら負けで、歯ぎしり球団のほうがアウトは9つまでというものだった。

 

 

 まず最初はプロ野球選手のほうからで、たしか“ざるそば”かなにかだったと思う。

 

 

 次に歯ぎしり球団の少年たち。その中のひとりが『バカうまラーメン』と答え、『そんな麺類あるか!そもそも最後にンがついてるじゃないか!』とつっこまれて歯ぎしり球団ワンアウトとなる。

 

 

 次にふたり目の少年が『馬肉そば』で切り返したのだが、すぐさま言葉につまり出してしまう。と、そのとき、ハーフの少年が動揺する仲間の少年たちをおさえて『なんやらかんやらドレッシングサラダパスタ』といったのだ。

 

 

 “なんらやかんやら”のほうは忘れてしまったのだが、審判をつとめる学校の校長先生がそのあとこういったと記憶している。

 

 

 「う~む、よくわからんが、なんとなくありそうなのでセーフ」

 

 

 そして校長先生に『次』とうながされて、プロ野球選手は歯ぎしり球団の少年たちに引導を渡す言葉を吐くのだ。

 

 

 「た・ぬ・き・そ・ば」

 

 

 その瞬間、歯ぎしり球団の少年は絶望に襲われて口々に『もうないよー』『降参!』と敗北を認める言葉を吐くこととなった。が━━もうないよー、降参!━━この次に歯ぎしり球団のひとりの少年がこういったのである。

 

 

 「バレリーナそば」

 

 

 無論、『そんなのあるか!アウト!』とつっこまれ、ついに歯ぎしり球団は崖っぷちに立たされることとなる。

 

 

 と、そのとき、歯ぎしり球団のリーダー格の少年が、激しく動揺する仲間たちをおさえてこういったのだ。

 

 

 「バーミーナム」

 

 

 校長先生によるとバーミーナムとはタイのエスニック料理らしい。次のプロ野球選手の回答で“麺類しりとり”は感動のクライマックスをむかえることになるのだが、吉田戦車という世紀のカッコイイ男が生み出した“麺類しりとり”を思い出すたびに、あまりのカッコよさに全身がしびれまくってしまう。これで吉田戦車が木村拓哉など比較にならないカッコイイ男であることをわかってもらえたと思う。

 

 

 この吉田戦車以外にも、私が“カッコイイ”と感じる男はたくさんいる。男の真のカッコよさとは顔がどうたら、身長がどうたら、服のセンスがどうたらとか、そんな単純で幼稚で低レベルなものではない。ほかの誰にも真似できない変異性━━それこそが男の真のカッコよさなのである。世の女性たちも私のこのブログ記事をすべてのターニングポイントに、付き合う男に“真にカッコイイ男”を選んでみたらどうだろうか?

 

 

 最後に、1000年にひとりのカッコイイ男、吉田戦車のとあるギャグを紹介しようと思う。そのギャグとはその話の中では“必殺技”として描かれていた。その必殺技の名前は“リトル・マーメイド”という。どんな必殺技なのかというと、海の中から突然あらわれて『リトル・マーメイド!』と叫びながら人を捕まえるというだけのものなのだ。

 

 

 リトル・マーメイド!━━吉田戦車のカッコよさに、世界中の女性たちが言葉をなくす日は近いだろう。

 

 

 

人間の心理記事目次へ

メシアのモノローグへ