奇跡体験!アンビリバボー  両腕のない女性 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 今日は木曜日だが、私は1週間の中でこの木曜日を最も楽しみにしている。理由は大好きなテレビ番組が立て続けに3つ連続で放送される日だからだ。

 


 その先陣を切る番組がフジのアンビリである。この番組は司会の小林麻央さんを見ているだけも充分楽しめる番組なのだが、レギュラー出演者の所さんや関根さんの知的かつあたたかい発言、ギャグ、存在感などにも癒される特別な番組だった。

 


 この日の感動のアンビリは、アメリカの両腕のない女性特集パート②だった。

 


 生まれながらにして両腕のない女性。そのためにいじめや蔑みにあい続ける過酷な人生。しかし強くポジティヴに生き、車の運転から飛行機の操縦までもをこなしてしまうミラクルガールになることができた。

 


 その彼女が事故で左腕をなくした少女を勇気づけるべく会いに行くというドキュメンタリーである。

 


 左腕をなくした少女━━車の事故で、幼い弟を守るべく自分の体を犠牲にしたというのだ。この限りなく深い慈愛と勇気をたとえられる言葉はないだろう。

 


 そんな少女の話を聞いた私は、強烈な羨ましさに襲われた。

 


 私にも姉がいるのだが、これがまた傲岸を絵に描いたようなゲス人間で、小さい頃から姉の傍若無人な言動の数々にどれだけ傷つけられてきたことか……。もしも姉が左腕をなくした少女と同じ事態に直面したら、迷うことなく弟の私を見捨てて自分の身を守る行動に出ていたことだろう。少女に命を助けてもらった弟の男の子が本当に羨ましい。世界最高の美しい心を持つお姉さんを死ぬまで崇拝し続けてくれ。



 番組のほうは、両腕のない女性が少女と1日中いろいろなところに行ったりしてコミュニケーションをとる場面が流れる。そして少女は彼女から、腕のない姿に対するコンプレックスや羞恥心を克服することを学び、腕のことを隠すために着続けていた上着を脱ぎ捨てた姿で陸上部員として走りはじめるのであった。



 ……この話によって少女は生きる強さを学んだことだろうし、テレビの前の障害を抱えている人たちも人生の壁にぶつかっている人たちも影響を受けたことだろう。しかし、私は全面的に賛成はできない。

 


 腕のない姿にコンプレックスや羞恥心を感じていて、人前に出るのが恐ろしいというのなら、別にそのままでもいいのではないのか?と私は思うタイプなのだ。無理に強い人間に生まれ変わって、あれもこれもできるようになる必要などないだろう。

 


 強い人間もいれば弱い人間もいる。欠点を克服できる人間もいれば克服できない人間もいる。しかし、弱くてもいいのだ。欠点があってもいいのだ。それでこそ人間なのだから。いかにして弱いまま、欠点があるまま人生を楽しく幸せにおくっていけるようになるかを考えましょう━━これが私の方向性なのである。

 


 たしかにアンビリの両腕のない女性の生き方はすばらしい。現代の聖人である。しかし、強くなれない人間も、克服ができない人間もいる。だからこそ毎日世界中で無数の人々がみずから命を絶っているのだから。そんな彼らに『強く生まれ変わろう!』などという言葉を吐くことは私にはできない。強く生まれ変われる人間がいる一方、強く生まれ変われない人間もまたいるのが現実なのだから……。

 


 そうした人々をいかにして苦しみやコンプレックスの闇から救うか?それを私はこれからも考え続けていきたいと思っている。

 

 

 

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