前回:Ⅱ-(48)  

「初代社長川崎千春さんの夢」



初代社長川崎千春さんが「ディズニー誘致の夢」を創った人であれば、三井不動産の故人である江戸英雄さんは、その夢を現実的側面で支えた人だと思います。

江戸さんもお会いしたことがありませんので、周辺から見聴きした内容と私のイメージをお話しします。

埋め立て、そして、ディズニーランド誘致を成功させた高橋政知さんも江戸さんと逢わなければ、この仕事をすることもなかったそうです。

当時、江戸さんは、三井不動産の社長で、川崎さんと埋め立てすることを決め、オリエンタルランドを設立していました。当時三井不動産というと、日本一の高層ビル「霞が関ビル」を造ったり、千葉県の沖合の埋め立て、その埋め立て地に、一大工業地帯を創り上げたことで有名だったそうです。

その中心人物が、江戸さんです。

浦安の沖合を埋め立てるためには、漁業交渉が重要であり、その交渉者により、成否が別れることを理解していたと思われます。白羽の矢が立ったのが、高橋政知さんです。豪放磊落、酒が強く、エネルギーに満ち溢れた、人間味たっぷりの人柄にほれ、口説き落としたと聞いています。

この江戸さんの人物鑑定能力がなければ、埋め立ての成功も、現在の東京ディズニーリゾートもなかったかもしれません。

もともと川崎さんのディズニーランドを誘致したいという考えには消極的だったと聞いています。

しかし、高橋さんを2代目社長として、ディズニーランド誘致を成功させたのですから、現実面で支えた人だったと思います。

その後、ディズニーランド誘致にあまり表だった話を聞いたことはありませんが、三井不動産が誘致に消極的になっても撤退しなかったのは、江戸英雄さんの存在があったからだったそうです。

誰でなくとも分け隔てなく接する人柄は、いろいろな人に愛されと聞いています。

さて、次は2代目社長の故人ではありますが、高橋政知さんについてお話しします。

To be continue

【次回 ディズニー大学との出会い-50)「信念と情熱の人、高橋政知さん」




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前回:Ⅱ-(47)  

「オリエンタルランドの設立」



故人である川崎千春さんが、オリエンタルランドの初代社長です。
当時、川崎さんは、京成電鉄の社長も務めていました。
この浦安の「沖の百万坪(遠浅の海)」という海を埋め立て、一大レジャーランドを建設したいと当時から夢見ていたようです。特に米国の「ディズニーランド」を誘致したいと考えていました。
スライドを使って、埋め立て交渉を担当した高橋さんに語っていたと聞いたことがあります。
もちろん、私が直接お話ししたことはありませんので、間接的に聞いた話を思い出しながら、どんな人物だったか、多少私のイメージを加えて、お話ししましょう。


お写真を拝見すると、面長でメガネの奥に見える目が涼しく、優しいという印象があります。そして、全体の風貌も温厚な方に見えます。芸術的なセンスに優れた方で、千葉県八千代にある「京成バラ園」を開演させたのも川崎さんと伺っています。

大変有名な話ですが、故人である高橋政知さんが埋め立て交渉を浦安の漁業関係者とした時、けちけちした接待ではなく料亭を使って口説き落としていたようです。当然、領収書が束のようになります。その束になった領収書を川崎さんの前に出すと、川崎さんは印鑑を黙々と押しながら「大いにやってください」と声をかけたそうです。大きな人物ですね。

高橋さんも同じように感じ、リーダーとはさもありなんと。言葉だけではなく、部下に対するこのような行動が、信頼関係を創るのでしょう。

その後、オイルショックによる日本経済の打撃を京成電鉄も受けて、オリエンタルランドの社長を退き、電鉄本業に戻ります。

しかし、川崎さんのディズニーランドを誘致したいという夢がなければ、浦安の埋め立てはなかったわけです。そして、現在の東京ディズニーリゾートもありませんでした。

当時、ディズニーランドを誘致することは、まさに夢のようなことです。

「しかし、たった一人の男の夢が、紡がれ、現実にすることができる」

たくさんのことを教えられているような気がします。

To be continue

【次回 ディズニー大学との出会い-49)「江戸英雄さんの人物鑑定」



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前回:Ⅱ-(46)  

「青べか物語の街」



埋め立ての記録映画が終わりました。

自動で、前のスクリーンを隠すカーテンと窓側のカーテンが開きます。後ろから順番に蛍光灯も点いていきます。

(まぶしいな・・・)

白黒だったせいか、やけに窓から差し込む光がまぶしかった記憶が残っています。また、昔の記録映画はやけに人の気持も暗くします。

城野さんが資料を持って戻ってきました。

「いかがですか?」

(いかがと言われても・・・と思いましたが)

「入社した時に一度観ていますね」

「そう言えば、“宇田川”とか、“大塚”という苗字が浦安は多いだろう。誰かに聞いたら、昔からの住民は、この苗字が多いらしいよ」

「飲み屋の刺身は確かにおいしいよな」

いろいろな意見が飛び交います。

城野さんが一度皆の意見を制します。

「そうですね。今でも名残がありますよね。この浦安の沖を埋め立てする会社としてオリエンタルランドは設立されました。

この設立には、4人の先人が関わっています。

一人は、京成電鉄元社長の「川崎千春さん」です。初代オリエンタルランドの社長でもあります。

もう一人は、三井不動産の元会長「江戸英雄さん」です。

そして、朝日土地興業の元社長「丹沢善利さん」です。

最後は、「埋め立て」「東京ディズニーランドの誘致」「東京ディズニーランドの成功」の最大の功労者である「高橋政知さん」です。

京成電鉄、三井不動産、朝日土地興業の三社が出資し、オリエンタルランドが設立されました。

19607月のことでした。

朝日土地興業は、船橋に「船橋ヘルスセンター」を経営していた会社です。その後、京成電鉄に吸収されます。私も千葉に住んでいる親戚のおじの家に遊びに行ったとき、プールに遊びに行った記憶があります。

これから中心人物である「川崎さん」「江戸さん」「高橋さん」のお話を少ししていきましょう。

私たちの大先輩がディズニーにかけた思いや行動が現在のオリエンタルランドのキャストの思いや行動に生きているからです。

次回、「川崎千春さん」からご紹介します。

To be continue

【次回 ディズニー大学との出会い-48)「初代社長川崎千春さんの夢」


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