前回:Ⅱ-(46)
「青べか物語の街」
埋め立ての記録映画が終わりました。
自動で、前のスクリーンを隠すカーテンと窓側のカーテンが開きます。後ろから順番に蛍光灯も点いていきます。
(まぶしいな・・・)
白黒だったせいか、やけに窓から差し込む光がまぶしかった記憶が残っています。また、昔の記録映画はやけに人の気持も暗くします。
城野さんが資料を持って戻ってきました。
「いかがですか?」
(いかがと言われても・・・と思いましたが)
「入社した時に一度観ていますね」
「そう言えば、“宇田川”とか、“大塚”という苗字が浦安は多いだろう。誰かに聞いたら、昔からの住民は、この苗字が多いらしいよ」
「飲み屋の刺身は確かにおいしいよな」
いろいろな意見が飛び交います。
城野さんが一度皆の意見を制します。
「そうですね。今でも名残がありますよね。この浦安の沖を埋め立てする会社としてオリエンタルランドは設立されました。
この設立には、4人の先人が関わっています。
一人は、京成電鉄元社長の「川崎千春さん」です。初代オリエンタルランドの社長でもあります。
もう一人は、三井不動産の元会長「江戸英雄さん」です。
そして、朝日土地興業の元社長「丹沢善利さん」です。
最後は、「埋め立て」「東京ディズニーランドの誘致」「東京ディズニーランドの成功」の最大の功労者である「高橋政知さん」です。
京成電鉄、三井不動産、朝日土地興業の三社が出資し、オリエンタルランドが設立されました。
1960年7月のことでした。
朝日土地興業は、船橋に「船橋ヘルスセンター」を経営していた会社です。その後、京成電鉄に吸収されます。私も千葉に住んでいる親戚のおじの家に遊びに行ったとき、プールに遊びに行った記憶があります。
これから中心人物である「川崎さん」「江戸さん」「高橋さん」のお話を少ししていきましょう。
私たちの大先輩がディズニーにかけた思いや行動が現在のオリエンタルランドのキャストの思いや行動に生きているからです。
次回、「川崎千春さん」からご紹介します。
To be continue
【次回 ディズニー大学との出会いⅡ-(48)「初代社長川崎千春さんの夢」
】
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