私は、小さい頃、
とてもおとなしい子どもでした。
無口で、引っ込み思案。
人前で話すのも苦手でした。
なぜかというと、
発作が起きていることが多く、
呼吸が苦しくて話せなかったからです。
私は、生後1歳で小児喘息になり、
小学校5年生の夏から中学1年の終わりまで、
2年半もの間、入院生活を送っていました。
私のアルバムには、
発作を起こしている写真ばかりが残っています。
そこには母の字で、
こんな言葉が書かれていました。
「この日、調子悪い」
その頃の、普通の子どもたちの夢は、
野球選手やサッカー選手、
歌手や先生かもしれません。
でも、当時の私の夢は、
たったひとつでした。
「健康になること」
入院生活の中で、
友人が病気で亡くなる姿も見てきました。
健康は当たり前ではない。
それを、子どもの頃から知っていたのです。
その後、
野球、剣道、水泳、スキー、
ダイビング、空手…。
健康を求めて、
さまざまなスポーツに取り組みました。
けれど、
喘息は完全には治らず、
40歳を過ぎても発作が続いていました。
医師からは、
「一生付き合っていく病気です」
と言われました。
でも私は、
心のどこかで思っていました。
「人間は本来、
薬がなければ生きられない存在なのか?」
そんなとき、
ファスティングと出会いました。
食を整え、
体の中をリセットし、
本来の力を取り戻す。
その実践を続けていくうちに、
長年悩まされていた発作が
出なくなっていったのです。
半年続いた頭痛も、
いつの間にか消えていました。
「体は、食べたものでできている」
この当たり前の事実を、
身をもって知りました。
そして思ったのです。
今度は自分が、
この大切なことを伝える側になろう、と。
それが、
私がこの仕事をしている理由です。
これまで多くの方に
ファスティングをお伝えしてきましたが、
その方の後ろには、
家族がいます。
子ども、パートナー、両親。
食卓の選択は、
家族みんなの未来をつくります。
だからこそ私は、
「体は、自分で取り戻せる」
ということを、
これからも伝えていきたいと思っています。
この日の写真、実は発作の最中です。
