生まれてまもなく、喘息になりました。
それから45歳まで、喘息は「治らないもの」として、ずっと人生のそばにありました。
発作が起きないように気をつけること。
無理をしないこと。
薬と上手につき合うこと。
それが当たり前で、
「治す」という発想自体、正直ほとんどありませんでした。
いつの頃からか、
健康とは「悪くならないように管理するもの」
そんな価値観が、無意識に根づいていたように思います。
だから体に不調があっても、
「仕方がない」
「年齢のせい」
「体質だから」
そうやって折り合いをつけてきました。
45歳のとき、
ファスティングを通して、初めて自分の体と深く向き合う経験をしました。
何かを足すのではなく、
一度、余計なものを手放す。
体の声を、静かに聞く。
そのプロセスの中で、
体が本来持っている力に、初めて意識が向いたのです。
その体験は、
「健康」に対する考え方だけでなく、
生き方そのものを変えました。
体は、ただ管理する対象ではない。
抑え込むものでも、我慢させるものでもない。
ちゃんと向き合えば、応えてくれる存在。
そう思えるようになったことが、
私にとって一番大きな変化でした。
長年抱えてきた喘息が、
結果的に完治という形で手放せたことも、
もちろん大きな出来事です。
でもそれ以上に、
「体は信じていい」
「人は変われる」
そう思えるようになった価値観の変化こそが、
今の私の土台になっています。
この経験があったからこそ、
今は結果だけを見るのではなく、
その人の背景や、体の状態、心の声を大切にしたいと思うようになりました。
病気は、敵ではなかった。
生き方を見直すための、大切なサインだったのだと、
今ならそう思えます。
