3月22日~23日 北海道の背骨縦断 | キハのひまつぶし研究室

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無意味なブログ。
無意味なことに価値を見出そうという路線で運行中。

2週間も前ぐらいの話になりましたが、某旅行サイトからポイントがもらえたので出かけてきました。

 

かねてから乗ってみたかったバス路線があったので、それに乗るため、3月22日、門別競馬場で有名?かどうかはよくわかりませんが、サラブレットの産地の一つである日高町に向かいます。

南郷18丁目駅から高速ペガサス号に乗ろうとしたところ、運転士から「予約しました?」と言われました。1週間ぐらい前にバス会社に電話して予約したはずですが、どうも予約が確認できない様子。そのまま乗せてもらいましたが、昨年襟裳に行った時のトラブルのこともあり、道南バスに対する不信感がさらに大きくなりました。今後はなるべく乗らないようにします。

 

14時30分ぐらい、日高町富川に到着。

この辺りが沙流川の河口です。日高本線の配線跡が見えます。

 

 

上流の方を見ると日高山脈が見えます。あまりうまく写っていませんが…。

 

16時ごろのバス(やはり道南バスですが…)に乗り、内陸部に向かいます。バスが走る国道237号線はほぼ沙流川に沿っています。平取町を抜けておよそ1時間半。日高町日高に到着。

まだ明るいです。春になりました。

 

ここが元々沙流郡日高町を名乗っていましたが、門別町と飛び地合併したため、町役場の本庁は旧門別町に移っています。旧日高町役場は支所扱いです。それにしてもバスで1時間半もするような町同士で飛び地合併するというのはどんなメリットがあってのことなのか…。

ここから歩いて沙流川を渡り、そこの宿泊施設で1泊します。フロントのスタッフによると、今は閑散期なのだそうです。確かにほかに宿泊者らしき人を見かけませんでした。スキー場が併設されていますが、営業している様子はなく、夏のレジャーシーズンでもないという中途半端な時期なのでしょう。そんな時期に一人でやってきた私は、宿からすれば謎の宿泊者だったかもしれません。

それでも快適に過ごせました。

 

 

沙流川とスキー場。

 

 

バスの時間まで時間があるため、役場支所近くの日高山脈博物館に入ります。

太平洋プレートが北アメリカプレートをぎゅうぎゅう押した結果日高山脈ができたわけですが、日高山脈の西側と東側では地層がまるで違っているようです。博物館で見た説明の私の解釈では、海洋プレートの性質をもった地層のが西側にあり、大陸プレートの性質を持った地層が東側にあると捉えたのですが、単純に考えれば太平洋のある東側が海洋プレートの性質なのでは?しかし日高山脈(というか北海道)は北アメリカプレート上であり、その下に沈み込んだ太平洋プレートの層がひょっこりこのあたりで顔を出したのでしょうか。そのあたりの詳しいことは、わたくしの頭ではよく理解できませんでした。QMAの地学検定である程度勉強したつもりでしたが、勉強不足でした。

 

 

博物館にある展望台からの眺めです。

 

11時過ぎぐらい、占冠駅行きの日高町営バスに乗ります。バスと言っても、定員が10名歩かないかぐらいのマイクロバスでした。国道237号線をさらに北上します。

12時前ぐらいに占冠駅に到着。

 

 

道路の向こうに妙に明るい緑色の建物が見えますが、石勝線のスノーシェルターでしょう。雪によるポイント不転換を防ぐため、石勝線などの分岐器のある場所でこのようなスノーシェルターが設けられたということだったと思います。それにしてももう少し周囲に溶け込める色に塗れなかったのでしょうか。それとも何かしらの意図があってわざと目立つようにしたのでしょうか。

 

次に乗るバスまでに3時間もあります。占冠駅の近くに物産館がありましたが、特に見るようなものがほとんどなく、3時間も暇をつぶせません。とりあえずバスが来た道を少し戻り、道の駅まで歩きます。

 

 

日高町は沙流川の流域ですが、そこから分水嶺を越え、ここは鵡川の流域のようです。

 

 

道の駅「自然体感しむかっぷ」ここで食事して暇をつぶし、おやつを食べて3時間ほど。

役場前バス停から富良野駅行きの占冠村営バスに乗り、国道237号線をさらに北上します。日高町営バスよりは少し大きめのマイクロバスでしたが、乗客は私を含めて2名だけです。

 

 

うまく撮れていませんが、一応このような車窓。

 

 

峠をトンネルで抜け、しばらくすると金山駅前。今回はここで下車。

ここは南富良野町。村営バスは村外のみの利用ができないため、ここからは富良野駅方面に乗車ができません。なので、バス停の標識があるのは占冠村方面行きのみです。

 

 

バス停から金山駅が見えます。

 

 

根室本線の富良野-新得間が3月31日で廃止されるため、途中の金山駅も廃止です。

 

 

駅舎内には懐かしの新聞社の名前が入った鏡がありました。いつごろのものでしょうか。

 

 

ここから16時前の列車に乗車。普段は1両でもスカスカな車内ですが、廃止前のため、2両編成のキハ40の座席が程よく埋まっている状態でした。もう20年以上前の話、私が旭川に住んでいるころ、道北一日散歩きっぷを使って、鉄道員号で幾寅まで行ったり、狩勝峠を抜けて新得まで行ったものです。ひたすら山の中を列車で過ごす気だるい時間が、もう過去の話になってしまいました。

 

 

富良野、滝川、岩見沢で普通列車を乗り継ぎます。

岩見沢に来ると、ばんばの像を写真に収めたくなってしまうのですが、どういう構図で撮ったらいいのか、ベストなアングルがいまだによくわかりません。あまり周囲の色と同化しないよう、白っぽい色の車両をバックにして撮ってみましたが、どうでしょう。

おそらく岩見沢を通ることがあったらまた撮ると思います。

 

その後札幌に無事到着。

今回は日高町富川から、ほぼ国道237号線を北上するルートで南富良野町金山まで行きました。ですが、237号線の終点は旭川市で、そこまでバス路線が続きます。237号線制覇の続きをするため、またいつか再訪したいと思います。