A地点とA'地点を通る列車 | キハのひまつぶし研究室

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かつて大阪-札幌間で運行されていた寝台特急、トワイライトエクスプレスが経由した駅を全て覚えました。新設されたり廃止されたり名前が変わったりした駅もありますが、今回覚えたのが大体2012年頃のもので、合計347駅(下り336駅、上り342駅)でした。


その中に、書きも読みも全く同じである桂川(かつらがわ)という名前の駅が、京都府と北海道の2箇所にあります。京都府の桂川駅は21世紀になってから新設され、北海道の桂川駅は残念ながら数年前に廃止されています。同時期に2箇所の桂川(かつらがわ)駅が存在していたのは短い期間でしたが、そのどちらも通過した列車に私は乗ったことになります。

ちなみに、福岡県にある桂川(けいせん)駅は現存しています。


日本全国、複数の箇所に同じ名前の土地があることは珍しいことではありません。そのような土地に駅を作りる場合、どちらか片方には旧国名や地域名を冠するのが大半です。例えば、神奈川県に横浜という大都市がありますが、青森県下北半島にも横浜という町があります。なので、青森県の方の駅は、「陸奥横浜(むつよこはま)」と名付けられています。


しかし、なにゆえかはわかりませんが、旧国名などを冠さず、全く同じ名前になっているJRの駅がいくつか存在しています。そのような駅を私が時刻表で確認できた限りで列記してみます。


追分(おいわけ)北海道、秋田県

大久保(おおくぼ)秋田県、東京都、兵庫県

小野(おの)長野県、滋賀県

金山(かなやま)北海道、愛知県

加茂(かも)新潟県、京都府

郡山(こおりやま)福島県、奈良県

国分(こくぶ)香川県、鹿児島県

白沢(しらさわ)秋田県、鹿児島県

白石(しろいし)北海道、宮城県、熊本県

新富士(しんふじ)北海道、静岡県

瀬田(せた)滋賀県、熊本県

千歳(ちとせ)北海道、千葉県

富浦(とみうら)北海道、千葉県

福島(ふくしま)福島県、大阪府

船岡(ふなおか)宮城県、京都府

吉富(よしとみ)京都府、福岡県


意外と多いですが、私が確認できた範囲内なので、実際にはもっとあるかもしれません。また、最新の時刻表で調べたわけではないので、情報が古くなっているかもしれません。

現時点では北海道の金山駅は廃止される予定です。また、泊(とまり)という駅が富山県と鳥取県にありますが、北陸新幹線開通にともない富山県の方は第三セクター化されたため、JRの駅ではなくなりました。


トワイライトエクスプレスのように、2箇所の同名駅を通る列車はほかにないか探してみましたが、宮城県と北海道の白石駅を通った、北斗星などの上野-札幌間の寝台特急ぐらいしかわかりませんでした。ほかにあったとしても、貨物列車やクルーズトレインなど、一般的な時刻表には載らないような列車でしょう。


ですが、惜しい列車はありました。静岡県には東海道本線の島田(しまだ)駅があり、山口県には山陽本線の島田(しまた)駅があります。さらに同じく、静岡県には東海道本線の磐田(いわた)駅があり、やはり山口県には山陽本線の岩田(いわた)駅があります。寝台特急あさかぜ、東京と九州を結んでいた寝台特急は、書きは同じだが読みが異なる2箇所の駅と、書きは異なるが読みは同じである2箇所の駅を、どちらも通っていたことになります。

それを言うと、トワイライトエクスプレスが通った、京都府の山崎(やまざき)駅と北海道の山崎(やまさき)駅のことも書かなくてはならなくなりますが、そのような駅も一つ一つ調べようとしたらキリがありません。

また、JRだけでなく私鉄なども対象に広げると、これまたかなりの数が出てきてしまうのでキリがありません。このぐらいにしておきます。


それにしても、6分割されたJRならまだわかるのですが、分割されていない国鉄時代に同じ駅名になってしまったというのはどんな事情があったのでしょうか。

北海道にそのような駅が多い気がしますが、かつて青函トンネルなどというものがなく、鉄路でつながっていないから区別する必要もなかろうと考えられたのか。だとしたらなぜ石狩沼田駅には旧国名の「石狩」が冠せられているのか。道内にほかの沼田がかつてはあったのか。疑問が尽きません。

国鉄と言っても、国有化される前は私鉄だった路線も多いので、そのあたりの事情でそうなったのでしょうか。


私の知識レベルではよくわかりませんが、とにかく、全国に共通する地名って多いですよね、という話でした。