北海道新聞デジタルに乗っている記事ですがむ

 

 

地下鉄延伸に採算性の壁 手稲、清田で根強い要望 札幌市は打開策模索

2024.08.11 06:24 北海道新聞

札幌市の市営地下鉄を巡り、手稲区の町内会などでつくる期成会が

6月中旬、同区への東西線の延伸を求める要望書を市に提出した。

清田区でも東豊線延伸を望む声が根強い。

一方で札幌も人口減の局面に入り、市は「採算性の確保が困難」との姿勢。

路線バスの減便など公共交通を取り巻く状況は厳しく、市は打開策を模索している。

 

 

 「雪が多い札幌では延伸を望む声が多いことを理解している。

一方で採算性は大変厳しい」。

7月下旬の記者会見で秋元克広市長は苦しい表情で語った。

■2万8千筆の署名

 手稲区の期成会は6月中旬、東西線宮の沢駅からJ

R手稲駅方面へ約8㎞の延伸を求める2万⑧千筆の署名を提出。

2022年の大雪によるJRやバスのまひや私立高校の手稲区移転が背景にある。

 

隣接する石狩市の石狩湾新港で洋上風力発電の整備も進み、

期成会は「関係人口も増加している」と主張する。

 

 ただ、市内部からは

「延伸区間は小樽に向かうJR函館線近くを並行しているため、

経営難のJR北海道と客を奪い合うことになり、実現は難しい」との声が上がる。

 

 延伸には国の認可が必要で、整備費は運賃収入で償還し、

開業30年程度で償還を終えて黒字化するという認可の目安がある。

22年度決算では、東西線は35億円の黒字で、東豊線は3億円の赤字。

東西線は黒字を確保しているが、建設費の高騰を踏まえ、

市幹部は「手稲延伸で採算を取るのは不可能」と言い切る。

 

 清田区の期成会は81年から区内への地下鉄延伸を求めてきた。

市は2011年、東豊線福住駅から清田区役所付近まで4.2㎞延伸する場合を

想定して試算したが、開業後30年で約900億円の赤字になり、

黒字化は困難と判断した。

 その後、30年冬季五輪の招致計画に伴い、

開閉会式会場を予定していた大和ハウスプレミストドーム(旧札幌ドーム、豊平区)への

アクセス向上策として、延伸の機運が再浮上。

ただ、招致活動は昨年12月に停止した。

プロ野球北海道日本ハムの本拠地移転に伴う利用者減も重なり、

延伸推進派の自民党市議も「延伸は難しい」と漏らす。

 

■新交通システム

 地下鉄、JRがない清田区ではバスが公共交通の生命線だが、

運転手不足で減便が相次ぎ、昨年、清田団地からJR札幌駅への

直通便が福住駅までに短縮された。

 市は打開策として、30年度にも水素で走る燃料電池車(FCV)を活用した

新交通システムを市中心部で導入し、

将来的には郊外で運行する目標を掲げる。

ただ、清田区の期成会関係者は「住民の不便さの解消は後回しだ」と不満を漏らす。

 同市の人口は21年から3年連続で減少し、今年7月1日時点では196万人。

北大大学院工学研究院の岸邦宏教授(交通計画)は

「市は延伸が難しいと判断するならば、早く次の議論に進む必要がある。

バス停を地下鉄駅に近づけるなど乗り継ぎのシームレス化(切れ目のない状態)を

進めるとともに、新交通システムは水素にこだわらず、

早急に郊外に広げることが得策だ」と指摘する。

 

という事で、以前も乗せたことですが

 

 

札幌地下鉄の東西線・東豊線 延伸について、地元住民は

地下鉄延伸を推進しています

東豊線を延伸したらの路線図

東西線を延伸したらの路線図

 

採算が合わないとういう意見もありますが

たくさん乗ってくれたらいいのではないでしょうか

沿線に大学もありますし、商業施設もありますし

そういう所を結べはいいと思いますね