乗馬クラブ存亡の危機 | 馬術稽古研究会

馬術稽古研究会

従来の競技馬術にとらわれない、オルタナティブな乗馬の楽しみ方として、身体の動きそのものに着目した「馬術の稽古法」を研究しています。

ご意見ご要望、御質問など、コメント大歓迎です。

  新型コロナ肺炎流行にともなう外出自粛による経済への影響が問題になっていますが、

営業してもしなくても、飼養管理にかかる手間や労働コストはほぼ変わらない乗馬施設にとっても、
今の状況はまさに死活問題だと考えられます。

 一時的な外出自粛による売上減だけでなく、経済停滞による不況で会費や自馬の預託料を払い続けることが出来なくなった会員さんたちの退会や自馬契約解除の申し出が、そろそろ続出し始めているのではないかと思います。


  退会まではまだ考えてなくても、「乗りに行けないからしばらく休会しようかな」というような会員さんも多いでしょう。


乗馬クラブの中には、競技馬の転売や自馬販売を繰り返しながら「自転車操業」でなんとか回っているようなところも多いですから、

そうした所では特に、皆さんが乗りに行けない間の運転資金不足を補うために、馬の売却やスタッフの解雇に踏み切らざるを得ないような事態に陥るのに、それほど時間はかからないかもしれません。

  高値で売れる競技馬だけでなく、元々稼働率が低かったり、人手や治療費のかかるような馬や、経営者の覚えの目出度くない指導者が順に「リストラ」されていくような事態になることも容易に想像出来ます。



  乗馬愛好家の皆さんというのは一般的に、家計に余裕のある方が少なくないと思います。

  業界に対する国からの休業補償等がほとんど期待出来ない現在、

会員の皆さんお一人お一人が、(例えば、騎乗回数券を思い切って何冊かまとめ買いする等)クラブが当座を凌ぐことが出来るように経済的な支援をして頂くことで、

日頃お世話になっている先生や馬たちをリストラの危機から救うことにも繋がるかもしれません。



  乗馬に関わる人々皆が「One Team」(古い?)で助け合ってこの悪疫を乗り越え、
いつかまた元のような乗馬ライフを送れるようになることを願います。