おもちゃ病院でホットホチキスを数人のDrが使用して

その有用性が確認されてから、作りたいDrが僕に相談してきました。

おもちゃ病院の時は1台あればいいのですが、自分の家で治療するときに

1台あると便利ですから

 ただしトランスを使った初期バージョンは、トランスの入手が問題なので

直流電源でできないかと、考え始めました。

ACアダプタを使用して、定電流回路を通して、ホチキスを温めればいいかなと

しかし、普通の定電流回路は、効率が非常に悪く発熱対策で大型になります。

少なくともトランスタイプより手軽に作る必要があります。

なので、スイッチングタイプの定電流電源です。

入力はパソコンのACアダプタ19V 3Aが良いかなと思います。

最初の回路は

ブレッドボードで試作しましたが、FETが小さすぎて放熱大対策が必要です。発振が自励

なので幅広く対応すると思っていましたが

損失が大きいようです。

 

次はタイマーICを使った回路があったので参考にして

電圧も調整できるようにしていましたが、ホットホチキスにはいりませんね

余分な回路を除きます

FETも大きくしました。

 

ドレインの波形です

大分まともになった感じです。

しかし、部品点数が多くてコンパクトになりません。

先週の結果です。

この方法は諦めて、別の回路を考えましょう。

 

 天気が悪くてすることがなかったので

少し調べて見ました。

そこで分かったことですが

スイッチング電源でショトキーバリアダイオード無いので

同期整流だと思います。

探すと結構な種類があります。

でも入力電圧の最大が6Vと5.5Vです。

ピンの配置も同じです。

コイルも

スイッチング周波数も前回のオシロで測定した結果から

1.5MHzなのでこれに類するICかと思います。

しかし、入力電圧の高い物が見つからず

ACアダプタ使用時は5vなので余裕はないですが使えますね。

乾電池は新品だとさいだい1.64V程度はあります。

4本だと6.45Vまで上がってしまします。

電池の接触部分や保護抵抗のPS1のT075

直列に入っている部品の電圧降下を期待しても、そんな設計するのでしょうか?

普通はしませんよね。なら特注の部品かも?

直すにしても6Vタイプを使っても不安です。

困りました。

 

 

動けば孫に渡せばいいしで治療開始

マウスの赤LEDは点灯しています。

比較的綺麗ですね

なるほどマウスカバーを変えるとこのスイッチの組み合わせて識別するわけですね。

ここは問題が無いようです。

画面のシート剥がしが問題でできるだけ復旧したときに綺麗にするため

時間が掛かります、でも皺は出来ます。

基板側も写真を撮っておきます

ちゃんと画面が動作しているので問題なし

マウスケーブルの不具合なので修復を考えると、全部外す必要がありますね

断線は赤と茶色が断線しています。

後はどこで断線しているか

ここの根本が怪しい

赤の線がここで断線していましが。

茶色はここではありません

ならばマウス側かな

茶色はここでした。

後は補修をどうするかですね。

9本線の手持ちは無いので、補修ですね。

補修を開始しましたが、2本を修理して、試験をすると

次が断線、補修をするとまた断線、3回で諦めて、交換しましょう。

しかし9本のケーブルは無いので、良いのがないか探してみて出てきたのは

イヤホンのケーブルです。丈夫で細く加工がしやすい、安い

しかし、加工は少し難ありです。

4本、3本、2本を熱収縮チューブに収めます。

順番に外して、はんだ付けしていきます。

接続完了

ホットボンドで止めて、組み立てれば完了です。

 

 

 

 終わったと思っていましたが

 

後入札したマウス不良を直して

今後のためと記録を残そうと調査しました。

液晶部分の電圧は?

ダイオードの出力は?

結構な電圧です。

IC3のピン電圧を記録します。

 

問題の電圧IC5の出口は

電圧は

 

L3コイルの出口

この前は計ったのは何が違ったのでしょうか

比較電圧は

もう一度電圧を調整しなおしですね。

 

次に電圧を下げたらどの程度で動かなくなるか?

まずはACアダプターの5V

こっれでちゃんと動いています。当然ですが

下げていきます

この電圧で警報が出て止まりました。

もう一度

おそらく4Vが警報の電圧だと思います。

写真は無いのですが3.5Vぐらいまで動いた時がありました、電圧を急に下げたためだと思います。

試しに警報が出て電圧を上げても復帰しませんでした。

 

ついでにIC5の出力波形を見てみましょう。

なるほどスイッチングしていますね。

テスタの電圧とほぼ同じです。

表示の周波数は違いますね

計算してみると1.5MHzぐらい

回路のメイン電源はここのようです。

電圧調整と合わせてICも変更しましょう。

 

 

壊れたIC5の出力電圧は3.7Vと分かりましたので

後日再調査したら3Vでした。

回路から予想するとスイッチング電源のようです。

手元になかったのでLD1117で動くか調べて見ましょう。

入力出力電圧差は1Vなので4.7Vまでは動作することにして

製品は4vで電圧低下が出て止まるようです。

 

抵抗を算出して、現物調整です。

もう少し上げましょう。

これくらいならいいでしょう。

このICはスイッチング電源ではないので放熱は銅テープを使いました。

意外とスペースがなかったのでここに落ち着きました。

電流を測ってみましょう。

電流の能力的に問題ない範疇です。

しばらく動かしても銅テープは触れるくらいなのでこのまま行きます。

もちろん画面は正常に表示されています。

 

後は調査のために購入した奴のマウスのケーブル補修が残っています。