オリジナル短編小説連載【アグレッション・デターレント】12回目 | jpt♂のジャンルフリーブログ

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🔥 ジャンル:SFアクション 🔥



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【 アグレッション・デターレント 】



著者:jpt♂





【 続き 】



【 第六章 死闘 】



一.朝


なつみと裕子は鳥の鳴く声で目覚めた。


うっそうとした森の中に朝の光りが差し込んでいた。


高倉・・・「おはよう」


高倉・・・「よく眠れたかい」


なつみ・・・「はい」


なつみ・・・「おはようございます」


大橋・・・「さあ、みんな起きたところで朝食にしようか」


甲斐が全員に宇宙食を配る。


大橋・・・「今日は忙しい一日になりそうだ」


大橋・・・「腹が減っては戦が出来ないってね」


なつみと裕子はうんざりという顔をする。


なつみと裕子はまずそうに食べた。


味は美味しいのだが、やはりちゃんとした食事がしたいと思っている。


智恵・・・「もう魔力が解け、あちらさんにみつかるころね」


吉良・・・「そうしたら、 大挙してやつらがやって来るだろうな」


裕子・・・「脅かさないでよ!!」


裕子は吉良をにらむ。


吉良は首をすくめてにやっと笑う。


吉良・・・「やつらを殺れる武器があるといいんだけど」


裕子聞こえるか!!と裕子の頭の中で声がする。


裕子・・・「誰!!」


みんなギョッとして裕子を見る。


裕子聞こえるか、おじいちゃんだよ。と裕子の頭の中に響く。


裕子・・・「ああ、おじいちゃん」


鬼三郎・・・「おじいちゃんからか」


鬼三郎・・・「なんて言って来た」


こちらの戦闘体勢は整ったとお父さんに伝えなさい。いいね。と裕子の頭の中に響く。


裕子・・・「あっちの戦闘体勢は整ったって」


智恵・・・「そろそろ私の魔術が解けてるころだわね」


裕子・・・「何かいやな感じがしてきたわ」


裕子・・・「あっだんだん強く感じるわ」


裕子・・・「来た!!」


高倉・・・「全員アイスコープをセットしろ」


高倉は叫び、「カチッ」と左目にセットする。


全員高倉に従う。


「カチッ」「カチッ」「カチッ」


ビィーンという音と共に青白い光の柱が正面、左、右と現れる。


青白い光の柱がスッと消える。


あの忌まわしい、吐き気をもよおすようなエイリアンの姿が見えた。


背筋がゾクッとし、ザワーッと身体に鳥肌が立つ。


蒼白い光の柱が現れた位置にそれぞれ3体づつ立っていた。


エイリアンがそれぞれサッと腕を水平に上げ、 なつみ達の方に向ける。


手の甲を突き破るようにして「シュッ」と銀色に光輝く金属筒のようなものが出た。


エイリアンのいた風景がゆらりとゆらいぐ。


智恵・・・「ムンッ」


周りの景色がゆらりとゆらぐ。


エイリアンの甲から「ピカッ」、光が発する。


つづけざまに「ピカッ」「ピカッ」と輝く。


「バリッ、バリッ、バリッ、バッ、バッ、バッ」と耳をつんざくような音がして、なつみ達の周りが明るく光り輝いた。


智恵の能力最大のバリアーが裕子達をエイリアンの光線から守った。


智恵・・・「ムン、ムッ、ムッ、ムッ、ムッ、 ムーッ」

 智恵の顔はみるみる蒼白くなって行く。


きらきらと智恵のひたいに汗がにじむ。


鬼三郎・・・「なつみ、この周りに重力場を作れ!!」


鬼三郎が叫ぶ。


なつみは念を集中させた。


エイリアンの動きが急ににぶくなり腕はゆっくり下がる。


エイリアンはスローモーションのように動く。


エイリアンの体が地面にめり込んでいった。


鬼三郎・・・「カッ」「カッ」「カッ、カッ、カッ、カッ、カーッ」 鬼三郎の口から鋭い気合が連射される。


鬼三郎の気がブースターで増幅され「ピッ」「ピッ」「ピッ、ピッ、ピッ」と光速で飛ぶ。 


「ドガッ」「ドガッ」「ドガッ」「ドガガガガーン」という音と共に火花が散り、エイリアンはぼろぼろになって吹き飛んだ。


しかし、エイリアンはしぶとく生きていた。


のろのろと起き上がろうとしている。


高倉・・・「おっ!!」


高倉・・・「見ろ!!」


吉良・・・「やつの服が破れてるぞ!!」


高倉・・・「破れている所を狙ってレーザーガンを撃て!!」


高倉・・・「打てー!!」


エイリアンの戦闘服は青い血で血まみれになっていた。


「ビィーッ」「ビィーッ」「ビィーッ」


赤い光の線がエイリアンめがけて飛んだ。


「バシューッ」「ジューッ」という音と共に、レーザーガンで撃たれたエイリアンが下半身地面に 埋まったまま上半身だけ後ろにもんどりうって倒れた。


大橋・・・「やったぞ!!」


「ビィーッ」「ビィーッ」「ビィーッ」


ボディーガード達は狂ったように撃ちまくった。


「バシューッ」「ジューッ」という音と共に、レーザーガンで撃たれたエイリアンがもんどりうって倒れた。


「カチッ」「ピッ」「カチッ」「ピッ」


吉良・・・「しまった!!」


吉良・・・「弾切れだ!!」


大橋・・・「こっちもだ!!」


吉良・・・「くそ!!」


 高倉、吉良、 大橋、甲斐はそれぞれすばやく、馴れた手つきでレーザーガンから空になった燃料棒を抜き、 ベストの胸ポケットから予備の燃料棒を取り出し、レーザーガンにセットする。


智恵・・・「ウゥーッ」


智恵が疲労こんぱいして膝からその場に崩れ落ちた。


周りの景色がゆらりとゆらいぐ。


なつみ・・・「もうだめっ!!」 


エイリアン達のいる景色が一瞬ゆらいだ。


重力場が消え、エイリアンの動きがすばやくなった。


残るエイリアンは1体だけ。


エイリアンが腕を上げ、なつみ達に向ける。


裕子・・・「危ない!!」


鬼三郎・・・「カァーッ!!」


鬼三郎の鋭い気合が響く。


エイリアンの腕から光が 「ピカッ」と発せられた。


「ドヴァーン!!」


エイリアンは吹っ飛んだ。


エイリアンの頭、手、足、羽、胴体とばらばらに飛び散った。


エイリアンの青い血液が胴体からビューッと吹き出た。


なつみの目の前がカッと輝いて、全身が燃えるような熱さに包まれた。


なつみ・・・「熱い!!」


なつみ・・・「焼けるよー」


なつみが悲鳴を上げた。


なつみは燃えるような熱さで、気を失った。


「なつみ、大丈夫か」と遠くで呼ぶ声が聞こえる。


「なつみ!!」近くで大声がする。


なつみの意識がだんだんはっきりしてきた。


なつみはハッとて起上がる。


鬼三郎・・・「おお。大丈夫だったようだな」


なつみ・・・「みんなは」


鬼三郎・・・「ああ。みんな無事だ」


鬼三郎・・・「この、超強化戦闘プロテクターが守ってくれたよ」


裕子・・・「なつみが焼け死ぬかと思ったわ」


裕子・・・「無事でよかった」


裕子はなつみの無事な姿を見て、安堵で嬉し涙にくれた。


裕子にとって、なつみは命よりも大事で、大好きな妹なのだ。




【 続く 】