オリジナル短編小説連載【アグレッション・デターレント】11回目 | jpt♂のジャンルフリーブログ

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オリジナル短編小説連載【アグレッション・デターレント】 11回目



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オリジナル短編小説連載【アグレッション・デターレント】 11回目




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💮オリジナル短編小説🎉



🔥ジャンル:SFアクション🔥



🚫許可無く、転載・パクリ禁止🈲





【アグレッション・デターレント】




著者:jpt♂





【 続き 】




【第五章 マジカルガール】




一.魔女姉妹


徳郎・・・「ふむ」


徳郎・・・「こっちか」


徳郎は歩きだす。


徳郎・・・ 「難儀なこっちゃ」


徳郎・・・ 「魔女姉妹がバカンスで、この荒廃したアメリカの、 特に危険なロスに、スリルを求めてやってきているとは。」


徳郎・・・「なんちゅう従姉妹だ」


徳郎が魔女姉妹と言っているのは、黒魔術を操る梨華と絵里姉妹の事である。


魔女姉妹一族は、太古の昔から鬼神一族に仕えており、梨華と絵里姉妹はなつみに危険が及ぶ時、その身を挺してなつみを守るのが使命なのだ。


だが、現代は太平の世、なつみに危険が及ぶような事件はこの先も一生無いと信じて、これまでずっとスリルな遊びを繰り返して来た。


徳郎・・・「夜、女が外出するのは自殺行為を意味するちゅうのに」


徳郎・・・「ロスでは、女が夜出歩いて無事で帰ったやつはいないっちゅうの」


徳郎・・・「女が夜出歩けば、みんな精神的にも肉体的にも陵辱された上に殺されて、ドブ川やごみだめに捨てられるんだぜ」


徳郎・・・「警察もお手上げ状態だちゅうのに」


徳郎・・・「ま、あいつらは心配するだけ無駄か」


徳郎・・・「でも、油断して万が一という事もあるからなー」


徳郎はぶつぶつ独り言を言いながら素早く歩く。


夜は誰一人として出歩くことのない夜のダウンタウンに、美女が2人おしゃべりしながら歩いて来た。


一見してすぐ日本人旅行者とわかった。


二人とも誰が見ても美人であり、また可愛いい、まだ20代の若い女性だった。


6人の屈強な男どもが物陰から2人の美女の前にぬうーっと現れた。


2人の美女を見た時から、発情した獣の目をしている。


こんな輩かあちらこちらの夜の暗がりの中、獲物を求めて潜んでいるのだ。


既に男の股間は巨大な男根が勃起してテントを張っていた。


もう 獣のような息ずかいをしている。


マイク・・・「よう、姉ちゃん、俺達といいことしようぜ」


ジョージ・・・「マイ・プリティーガール」


オーエン・・・「マイ・スイートハニー」


ジョン・・・「一緒に遊ぼうぜ」


口々に猫なで声で言い、近寄って来た。


今にも飛びかかろうとする欲情を必死に抑えているため、猫なで声も震えている。


男共の欲情にかられた、ねちっこくいやらしい目が美女達の足の爪先から舐めるように上って行った。


美女2人は、しゃあしゃあとした顔で、何の恐怖心もいだいていない顔だ。


魅惑的な瞳で、獣と化した男共を見据えている。


梨華・・・「おにいさんたち、ざぁーんねんですけど遊んであげる暇ないのよねー」


梨華は流暢な英語で言う。


一瞬男達は唖然とし、次に怒りで額の血管が浮き出た。


マイク・・・「このあま」


マイケル・・・「もう容赦はしねえ」


サム・・・「俺の一物を後ろからぶち込んでやる!!」


ジョージ・・・「俺は前からやらせてくれ」


オーエン・・・「三人で女一人だ」


ジョン・・・「いたぶってかわいがってやるぜ」


マイク・・・「速いもん勝ちだ!!」


男共が襲いかかろうとした。


絵里・・・ 「あなたたちの様なゴキブリ野郎を駆逐するのは、世のため人のため」


絵里・・・「地獄に落ちろ」


絵里・・・「アダブクラエッサイム」


次女の絵里は、おのれの全身のオーラを最高潮に高め、 黒魔術の逆五芒星を手早く描いた。


絵里・・・「喚起」


絵里・・・「出でよ魔獣ブラックパンサー」


「ボムッ」という音と共に絵里の足元に2メートル近い体長の黒豹が現れた。


思いもしなかった黒豹の出現に獣と化した男共の足が止まる。


梨華・・・「私たちに会ったのが、あなたたちの不運」


梨華・・・「おのれの不運を恨みなさい」


梨華・・・ 「アダブクラエッサイム」


梨華・・・「喚起」


梨華・・・「出でよ魔獣タイガー」


「ボム」 暗黒の地の底から魔女姉妹の長女梨華に喚起された魔獣の虎が現れた。


全身黒の剛毛に白の縦縞の入った虎だった。


美女姉妹の顔が変わった。


蒼白い額には縦皺が寄り、血管が浮き出る。


「ウゥゥゥーッ」と地鳴りのようなうなり声が鳴り響く。


男共は石のように足が動かなくなった。



二.魔獣



リーダー格の大男の鈍っていた頭の回転が戻り、胸から35口径のピストルを抜こうとしたその瞬間、「ガゥーッ」と唸った瞬間、顔を食いちぎられて男の顔は半分無く、片目は顔から飛び出している。


マイク・・・「ぎぇー」


悲鳴と共にブシューと血しぶきが飛び、 その大男は蝋人形のように倒れびくびくと痙攣した。


残った男共は我に帰り、「うわーっ」と悲鳴を上げ、ちりじりに逃げようとする。


だが既に遅く、2匹の魔獣にそれぞれ顔や首、胴体を食いちぎられ、目の玉は飛び出し、首の骨は折れ、内臓はばら撒かれ、一瞬で全ては終わった。


ジョージ ・・・「ゴブゴブッ」「グフッ」「ゴボッ、グフッ」


血流が喉に詰まる音が聞こえる。 


6体の肉塊がそこそこにころがっていた。


絵里・・・ 「今回も手ごたえの無い相手ね」


絵里・・・「いい子ね、 ブラック・パンサー」


絵里はブラック・パンサーの喉をなでてやった。


ブラックパンサーは、嬉しそうに絵里の足元に座っている


梨華・・・「グッドジョブよ私のタイガー」


梨華は頭をなでなでしている。


絵里・・・「アブダタブエッサイム」


絵里・・・「帰れ、 魔獣ブラック・パンサー!!」


梨華・・・「アブダエッサイム」


梨華・・・「帰れ、 魔獣タイガー!!」


黒豹と虎はスッと姿を消した。


梨華・・・「どっと疲れるねー!!これをやると」


梨華・・・「なんだか、つまんないね」


絵里・・・「でも、これも訓練よ」


梨華・・・「ええ、私たちの能力を錆付かせないためのね」


絵里・・・「じゃあ、これから何処へ行こうかしら」


パチパチパチと横の暗闇から拍手が起こる。


絵里・・・「誰!!」


暗闇からぬぅっと徳郎が現れた。


徳郎・・・「あいかわらずの黒魔術だね」


徳郎・・・「まだ腕は落ちていないようだね」


徳郎・・・「元気にしてたかい」


絵里・・・「まあ!!こぶさたしております」


絵里・・・「徳郎おじさん!!こんな所で何をなさったてるんですか?!」


絵里・・・「みなさまお変わりございませんか」


徳郎・・・「ああ。みんな変わりないと言いたいところなんだが、そうでもないんだ」


徳郎・・・「ちょっと君たちの力を借りたくてね」


梨華・・・「それでこんなところまで私達を探してきたの」


梨華・・・「なんか大変そうね」


絵里・・・「徳郎おじさんのお願いとあらば聞かないでも無いんだけどなぁー」


絵里・・・「でも条件があるわ」


徳郎・・・「オーッケー、オーッケー」


徳郎・・・「お望みのお食事に行きますか、美味い所知ってるよ」


徳郎は美女姉妹を車に乗せ、レストランヘと車を走らせた。


魔女姉妹は、なつみがエイリアンと死闘を繰り広げている事をまだ知らないのだ。



【 続く 】