オリジナル短編小説連載【アグレッション・デターレント】10回目 | jpt♂のジャンルフリーブログ

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💖 オリジナル短編小説連載【アグレッション・デターレント】 💖 💖 10回目 💖




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🔥 ジャンル:SFアクション 🔥



🚫 許可無く、転載・パクリ禁止 🈲





[アグレッション・デターレント]



著者:jpt♂





【 続き 】




三.目的




高倉、大橋、甲斐、 吉良、 そして鬼三郎と智恵が、鬼三郎が攻撃を加えた場所へと慎重に近ずいて行った。


草木が少しえぐれていて、周りの木々が粉々に割れていた。


そこにはエイリアンが3体倒れていた。


見たとたんに全員吐き気をもようした。


吉良・・・「うっ、なんだこりゃ」


大橋・・・「鳥肌が立つぜ」


着ているものがぼろぼろになっている。


見た目は悪魔としか言いようの無い姿。


顔のひたいには短い角が生えていて、目は大きく、また、釣り上がって青い毛細血管がびっしり浮き出ていた。


背にはがっしりとした黒い羽の様なもの生えていた。


耳は立てに長く口は耳近くまで裂けているとしか言いようの無いほど大きく、牙が2本出ていた。


身体全体は黒い剛毛で覆われていて、がっしりした腕、長く太い指から鋭く長い爪の様なものが。


身長は約2メートル位。


ぼろぼろに裂けたやつらの戦闘服らしき裂け目からブルーの血が吹き出て、周りはブルーの血だまりになっていた。


彼らの戦闘服は分厚く頑丈に出来ていた。


吉良がベストの内側から銀色に輝くピストルを取り出した。


吉良・・・「やつらの戦闘服がどれほどのものかためしてみよう」


エイリアンが着ている戦闘服めがけて引き金を引いた。


ピカッという光とともに赤い光の線が飛んだ。


「ビシッ」いう音が一瞬戦闘服から聞こえた。


なにも変わらずこげた跡も付かなった。


吉良・・・「この銃は我研究所で開発した小型レーザーガンんだが」


吉良・・・「くそっ、歯が立たないのか」


鬼三郎・・・「私の気もブースターを使ってこの程度のダメージしか与えられなかった」


鬼三郎・・・「これは思った以上にてごわいな」


エイリアンはぴくりとも動かない。


吉良・・・「こちらの一体は死んでいますね」


吉良・・・「そちらはどうですか」


高倉・・・「こちらもだめだ」


高倉はベストの胸のポケットからデジタルカメラを取り出し、写真を数枚取る。


高倉・・・「この写真を研究所へ送信しよう」


智恵・・・「見て!!ちょっと動いたわよ」


智恵・・・「こっちは生きてるわよ!!」


みんなに緊張が走った。


鬼三郎と高倉、大橋、甲斐、 吉良は智恵の方に走った。


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアンは声を発し、腕を動かして起き上がろうとする。


智恵・・・「ひっ」


智恵は3メートルほど後ろに飛び退く。


エイリアンはまた倒れる。


腕に付いているボタンを操作する。


エイリアンは腕を上げ鬼三郎をねらった。


裕子・・・「危ない!!」


エイリアンの周りの景色がゆらりとゆらぎ、エイリアンの腕が折れたようにかくんと地面に落ち、エイリアンの体が地面にめり込んだ。


回りの草も地面にめり込んだ。


全員声のあった方を見た。


裕子・・・「また殺気を感じて来てみたの」


なつみの指がエイリアンに向いていた。


なつみ・・・「ちょっと重すぎたかしら」


なつみの能力は、強力なサイキックと、重力を自由にコントロール出来る能力なのだ。


太古の昔から代々受け継がれてきた、 なつみのDNAに組み込まれた戦闘能力がついに覚醒したのだ。


エイリアン・・・「グル・ル・ル」


エイリアンは一度うめいて動かなくなった。


裕子・・・「気を失ったみたいね」


裕子・・・「なにも感じなくなったわ」


なつみは重力場をはずす。


エイリアンの周りがゆらりとゆらいだ。


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアンが気が付いた。


エイリアン・・・「オマエタチハ・ナニモノダ」


全員驚いた。


甲斐・・・「おい、聞いたか!!」


甲斐・・・「こいつしゃべったぞ」


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアン・・・「オマエタチ・ハ・ナニモノダ」


吉良・・・「確かに、おまえたちは何者だ、と言ったぞこいつ」


甲斐・・・「お前は日本語を話せるのか!!」


エイリアン・・・「ゲンゴ・ヘンカンソウチヲツカッテイルノダ」


エイリアン・・・「ズット・イゼンカラ・コノホシノセイブツヲ・シュウシュウシ、チョウサシテキタ」


甲斐・・・「何だと!!」


甲斐・・・「以前から来ていたと言うのか!!」


甲斐・・・「お前達 はなんのために地球に来たのか!!」


エイリアン・・・「コノホシヲワレワレノ・ショクミンチニスルノダ」


エイリアン・・・「オマエタチモ・ワレワレニシタガエ」


吉良・・・「じょうだんじゃない!!」


吉良・・・「お前達の植民地にはならないぞ!!」


エイリアンがしゃべるたびに、エイリアンの肉体の傷口からドクドクと青い血が流れ出た。


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアン・・・「グルル」


エイリアン・・・「グ・ル・ル」


エイリアンの声が徐々に弱くなり、そして途切れ、死んだ。


大橋・・・「それにしても、やつら、今ごろあわてているんじゃないかな」


甲斐・・・「自分達の科学技術よりはるかに低級の科学技術しか持たない原住民に殺られたんだからな」


高倉・・・「やつらの科学技術からして、我々の位置は常にやつらに知られているだろう」


高倉・・・「今度はやつら、先遣隊がどうなったか調査隊を出して来るだろう」


高倉・・・「今度は重装備で来るだろうな」


吉良・・・「なにか、やつらに見つからない方法はないだろか」 


吉良・・・「やつらは、我々の生体エネルギーを感知する技術を持っているんだろう」


智恵・・・「そういうことなら私が出来るわ」


智恵・・・「私の魔術でそれはできるわ」


高倉・・・「そうですか、そいつはいい」


高倉・・・「このままここにいては危ない」


高倉・・・「移動しましょう」


なつみと裕子は目の前のエイリアンを見るたびに恐怖で身体が震えた。 


高倉・・・「智恵さんお願いします」


智恵・・・「オンバガラダイクオンエコラバラザイクオンバザラアラタンノウタソワカ!!」


智恵・・・「ムゥン!!」 


一瞬、周りの景色がゆらりとゆらぐ。


智恵・・・「白魔術白魔消魂森人術」


智恵・・・「全ての気配を消去し、周りの森の生体に同化するのよ」


鬼三郎・・・「よし、行こう」


高倉・・・「ここから2キロ位離れましょう」


高倉・・・「ここを監視出来る場所を探しましょう」


全員、車に乗って移動した。


車の屋根からは高性能暗視カメラが出ていて監視カメラとして360度ゆっくり回転している。


吉良は、モニターでその映像を監視している。


車は高倉が運転し、さきほどの現場を監視出来る場所に車を止めた。


吉良・・・「こんなに早く敵と遭遇するとは思わなかったな」


高倉・・・「火を起こして温かい食事を作りたいところだがもうそれは出来なくなった」


吉良・・・「みなさん、また宇宙食でがまんして下さい」


モニター横の棚のドアを開け、チューブに入った宇宙食を取り出す。


1個ずつ配り、みんな無言の内にチューブを絞って食べた。


裕子・・・「ステーキ食べたいわね」


なつみ・・・「私はアイスクリーム食べたいな」


鬼三郎・・・「そうだね」


大橋・・・「白魔術はどの位もつのですか」


鬼三郎・・・「12時間だ」


鬼三郎・・・「12時間後に我々はやつらに見つかる」


智恵・・・「続けてこの術を使う事が出来ないのよ」


智恵・・・「24時間空けないと」


鬼三郎・・・「術が解けるまでにやつらの基地を見つけたいね」


しばらく監視を続けていた吉良が叫ぶ」


吉良・・・「こっちに来るぞ」


吉良・・・「5体だ!!」


エイリアンは車のタイヤの跡をたどって来た。


高倉・・・「まずいな」


エイリアンは徐々に近ずいて来た。


エイリアンが車のほんの数メートル先まで近づいて来た。


なつみは恐怖で今にも大声で叫びそうになった。


なつみは口を両手で抑えた。


裕子の頭の中には、外にいる5体のエイリアンの意識がビンビン響いていた。


裕子は身を縮め両手で頭を抱えて震えている。


青白い光の柱がエイリアン5体を包み「ビィーン」という音と共に急に姿が消え、青白い光の柱も消えた。


高倉・・・「やつら物質転送装置で移動するんだ」


高倉・・・「吉良、やつらのエネルギーの発生源はわからないか」


吉良・・・「はっ、今しらべています」


吉良・・・「ビンゴ、やったぜ、やつらのねぐらはここだ」


吉良はレーダー画面の赤く点滅している小さな光点を指差す。


高倉・・・「吉良、よくやった」


高倉・・・「3キロ先だな」


高倉・・・「もう目と鼻の先です 」


高倉・・・「ここからは歩いて進もう」


高倉は鬼神一家に言う。


鬼三郎・・・「わかりました」


鬼三郎・・・「さっ、行くぞ」


高倉・・・「さっ、行くぞ」


全員車を降りる。


なつみも裕子も思いっきり深呼吸する。


なつみは繰り返し深呼吸した。


なつみ達は森の中に入っていった。


なつみ達が疲れたころ高倉が立ち止まった。


周りも夕暮れとなり、暗くなってる。


高倉・・・「今日はここで夜営だ」




【 続く 】