束の間の訪日 | オーストラリア移住日記

オーストラリア移住日記

憧れから、移住決行、移住後の生活、起業、子育て、そして今・・・

シドニー移住を果たしてから、仲間や友人と仕事帰りにちょっと一杯という楽しみはなくなってしまったが、意外に寂しさを感じることはなかった。

70歳間近の今の暮らしを考えれば、私の場合はそれが正解だったのかもしれない。

何のことは無い、家族がいて、普通に生活できて、友人は多く、いつでも会える訳ではないが、再会した時にはこの上ない喜びを感じることができるのだ。

今月、一年半ぶりに日本を訪ねたが、ちょいの間の訪日だった。

それでも、移動距離は長く、シドニー▶羽田▶大阪▶京都▶名古屋▶岐阜▶名古屋▶京都▶東京▶千葉(勝浦)▶仙台▶函館▶東京▶シドニー 9日間でこれだけ移動したことになる。

さすがに "疲れた" というのが本音だが、訪問先での友との再会が疲れを忘れさせてくれた。

何年会わなくても、やはり友は宝物なのだ!

 

訪日の目的は?

来年、Japanツアーを計画しているオーストラリアのRUGBYチームがあり、その下見と10年間販売を手掛けて来たフィットネスグッズ新製品の紹介とその反応を直に感じることだった。

リタイアして、仕事に追われることなくノンビリ暮らそうと決めていたが、どういう訳か?また真剣に挑戦することになったようで、困ったことに、それなりに意気込みを感じているのだ。

「よく、そんなチッポケな会社や仕事を続けているね」と笑われそうだが・・・

それでも、40年近くスポーツ先進国オーストラリアに住んで、それまで日本に存在しなかったトレーニングやエクササイズグッズを日本に導入、それらが正に、今も盛んに使われているのを観れば、自画自賛かもしれないが、多少の誇りを感じないでもない。

もちろん、グッズに限らず、例えばオーストラリアのコーチングコースやアドバンストセミナーも然り、日本のラグビー界を刺激して、昨今の日本のコーチ資格制度やプロコーチ出現の有様、勢力図にも多少の影響を与えることができたと私は胸を張りたい。

チッポケながらも、私なりに "イノベーション" を意識しながら突っ走って来たのだ。

ただ、一番の喜びは、それらの地道な努力の副産物として、一生の仲間や友が増えたことだ。

日本よりもシドニーでの生活が長くなった私は、感じたままをそのまま表現するからか、私から離れて行った人もいるが、おべんちゃらを言ったり、ウソはつきたくなく、人のうわさ(無責任な言葉)にも「片口聞いて公事を分くるな」を心掛けるようにしている。

 

ある用件もあって、10月末~11月中旬に再度訪日を計画しているが、今回のようなバタバタとした訪日にはしたくないものだ。

願わくは、多少寒くなっていて、紅葉や温泉を楽しむことができたら最高なのだが・・・

今回の訪日は、梅雨時なのに暑くて温泉どころではなかった。

秋のススキの季節もそれなりに情緒があって悪くはないのだが・・・

やはり、望むところはこのような情景の中で、ぶるぶるっとしながら温泉を楽しみたいものだ。

実は、11月の訪日に向けて、すでにこの温泉宿を予約している。

ちょっと気になっているのは、何かに挑戦しようとすればアッと言う間に時が過ぎてしまい、益々歳をとってしまうことが気になる年齢に達してしまったことだ。

まあ、ひとつの楽しみとしての挑戦、これからを楽しむための挑戦と考えたいものだ。

その意味からも、友との再会を楽しめる訪日にしたいものだ。