ちょっと緩めがちょうど良い | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

ちょっと緩めがちょうど良い

帰省中の愚息が食べたいと言うものだから、今夜はすき焼きの鍋を囲んで赤ワイン。

本当はのんびりリースリングを愉しみたいところだったが、悲しい哉この時期オヤジにメニューの決定権は無く。

しょうがないので夕食の半時間ほど前からボトルを開けてチビチビやり始めた。

ベルンハルト・フーバーの2019年産マルターディンガー・シュペートブルグンダー・トロッケン。


 

外観は少し赤みがかったやや暗い色調のルビー色。

香りは鉱物や鉛筆の芯、香木、赤い花、少しばかりの青臭さ。果実感は希薄。

ふんわり中肉な果実味と穏やかながらも凛とした酸、軽めのタンニンの緩いバランスが良い。

この村名ワインってもうちょっと素朴でモッサリした印象だったのだが、こんなにエレガントな感じだったっけ?

 

抜栓してから時間が経つと、じんわりと果実の旨味が沁みるように感じられて、実に優しい味わい。

今年の1月に開けた2018年産は硬くて取っ付き難かった記憶があるのだが、このヴィンテージは対照的。

抜栓2日目も柔らかで仄甘い。ちょっと緩めがちょうど良い。87/100

(過去のヴィンテージ→2018201720162014201320122011201020082005

 

2019 Malterdinger Spaetburgunder Qualitaetswein trocken

Weingut Bernhard Huber (Malterdingen/Baden)
A P Nr 472 11 21,Alc 13%vol