ワンランク上の高級感 | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

ワンランク上の高級感

弱り目に祟り目とはこういう事を言うのだろう。昨晩仕事でごった返している最中、突然の電源喪失で真っ暗に。

ブレーカーが落ちてどうやっても復旧しないのだが、既に21時を回っており電気屋も閉まっている。

おまけに未だ十数人がこちらの対応を待っている...

この絶体絶命のピンチを仲間の協力で何とか奇跡的に乗り切り、疲れ果てて帰宅したのは日付が変わる寸前。

 

明けて今日は仕事もそこそこに、漏電箇所の調査と電気工事の立ち合い...あ~しんど。🥴

一昨日もそうだったが、こんな時に良いワインを開けても(すぐに撃沈して)じっくり愉しめないんだけれど

とにかくリースリングでエネルギーを補給するしか能が無いので...

ロバート・ヴァイル醸造所の2021年産キートリッヒャー・トゥルムベルク・リースリング・トロッケンを。

 

 

軽く緑色がかった明るいレモンイエロー。注ぐとグラス壁下半に細かい気泡が比較的密に付着。

熟したリンゴの香り。過熟感の無いジューシーな果実の旨味。凝縮感のある酸とのバランスも素晴らしい。

舌の上に拡がるミネラル味はボリュームがある上に肌理が細かく、意外に抜けも良い。これまたフルボディ。

...ここまで。案の定、あっという間に撃沈。(;^ω^)

 

抜栓4日目。リンゴ系の果実香に、鉱物のニュアンスが初日よりもハッキリと感じられる。

肉厚な果実味に相対的にマイルドな酸、ガッシリとした骨格感のあるミネラル味。

加えて飲み応えと言うか高級感、ワンランク上の特別感があって

抜栓してから3日経っての、この酒質の強さは驚異的。

 

先日開けたクロスターベルクもそうだったが

このヴィンテージはヴァイルがその名声に相応しい輝きを見せているように感じる。88/100

 

 

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2021 Kiedrich Turmberg Riesling Qualitaetswein trocken

Weingut Robert Weil (Kiedrich/Rheingau)
A P Nr 34 003 050 22,Alc 13%vol