2017年のピノ・ノワール
今夜はマキシミン・グリュンハウスの2017年産ピノ・ノワール。
2017年は4月の遅霜の被害が影響して、醸造所史上最も収穫量が少なかったというヴィンテージである。
そんな年でもこうやってピノ・ノワールは造られた訳だが、最新の2021年は雨が多かった上に雹の被害もあって
結局ピノ・ノワールを瓶詰め出来るだけの葡萄が採れなかったとのこと。大切に飲まないとね...
紫色がかった暗く濃い色調のルビー。香りは紫色の花や香木を感じさせるが
果実感はあまり無く、少し清涼感のあるハーブやスパイシーなニュアンスがある。
ジューシーで柔らかな果実味、目立たないが程好く酸が効いていて
渋過ぎないものの結構しっかりとタンニンもある。
若干凝縮感に欠ける気がしないでもないが、今飲んで素直に美味しいと感じられる親しみ易い味わい。
酸は柔らかい質感。樽感は控えめで、もうちょっとあっても良いかなという印象。
舌の上にザラッとしたタニックな収斂味の余韻。時間とともに酸が少し前に出る。
でも細かい話は別にして、少なくともバーデン産やラインガウ産の一端のシュペートブルグンダーと
遜色無いレベルにまで到達しつつあるのがファンとしてはとても嬉しい。
抜栓5日目。香りは香木。シーファー土壌のミネラル感が前に出て、タンニンと共鳴して苦渋い。87/100
(過去のヴィンテージ→2016年産、2015年産、2014年産、2012年産、2011年産)
2017 Pinot Noir Qualitaetswein
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)
A P Nr 3 536 014 21 19,Alc 13.5%vol,32.00€