年々向上
さて、今夜はマキシミン・グリュンハウスの2016年産ピノ・ノワールを開けてみることにしよう。
ファースト・ヴィンテージは2011だが、赤ワインではなくロゼ・ゼクトにされてしまった2013年産を除けば
折からの地球温暖化が背中を後押しする形で(?)年々その品質は向上しているように思える。
2016年は4月の遅霜の被害で収穫量が少なく、長雨と暑く乾燥した期間が交互に繰り返されたものの
収穫時期は天候に恵まれたため非常に健康な葡萄が収穫出来た年だったということだが、中身や如何に。
外観はレンガ色がかった少し暗い色調のルビー・ルージュ。赤い花やアメリカンチェリーを思わせる赤系果実、
バニラ、少し黒胡椒っぽいスパイシーな香りに、仄かにミルキーなニュアンス。
口当たりの肉厚な果実味は旨味たっぷりで、南の産地ばりにナイスバディ。
酸はマイルド。タンニンはそれほど多くないが適量で、程好い収斂感とホロ苦渋い余韻。
果実味がしっかり有るのでシーファー・ミネラルの主張は然程目立たない。
飲むにつれて青っぽい風味が時折顔を覗かせるようになり、タンニンやミネラル味も主張を強める。
確かに今はまだちょっと落ち着きが足りないかなという印象だが
年々良くなっているのを実感する中で、この2016年の上げ幅はなかなか大きい。87/100
(過去のヴィンテージ→2015年産、2014年産、2012年産、2011年産)
2016 Maximin Gruenhaus Pinot Noir Qualitaetswein
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)
A P Nr 3 536 014 24 18,Alc 14%vol,32.00€