どんどん開くハルガンス | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

どんどん開くハルガンス

今夜はエムリッヒ・シェーンレーバー醸造所の2020年産モンツィンガー・リースリング・トロッケン「ハルガンス」。

青灰色粘板岩や珪岩、風化したロートリーゲンドを土壌の特徴とする

特級畑ハーレンベルク(Monzinger Halenberg)の若い葡萄から造られた辛口リースリング。

 

 

軽く緑色がかった淡いレモンイエロー。非常に細かい気泡がグラス底にポツポツ。

トップは熟したリンゴやアプリコット系の甘い果実香で

スワーリングすると背後から硫黄や土を感じさせる鉱物が前に出て来る。

 

大柄ではないがギュッと実の詰まった果実味と、ボリュームのある酸のバランスが良い。

終始黄桃を感じさせる果実味の中に硬質なミネラル感があって、酸のおかげで飲み口は重くない。

程好く引き締まった筋肉質な輪郭を感じるが、時折やや水っぽさも感じたり。

時間とともにグラスの中は鉱物が優勢となりグリュンハウスやプリュムの香りに似るが

果実香も負けてはおらずにどんどん開いて来る。

 

 

抜栓2日目はグッと凝縮度アップ。果実味は丸く肉付きを増してジューシー。残糖5.2g/l、酸量8.1g/l。

石っぽいミネラル感も負けじと存在感を増し

酸もグーンと伸びて心地良い酸味の効いたホロ苦い余韻がなかなか良い感じ。87/100

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2020 Monzinger Riesling Qualitaetswein trocken - Halgans -

Weingut Emrich-Schoenleber (Monzingen/Nahe)

A P Nr 7 748 066 33 21,Alc 12.5%vol,20.50€