一升瓶をそっと隅に置 | 0.0のブログ

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れる普通の物の事だ。
「さぁ、でもいいじゃないですか。なかなかいいデザインですよ?」
「でもさ、駆逐艦の子数人からも魚雷型万年筆をもらったんだよ? なんか少し形は違うけどさ」
 そう言って翔輝は別の魚雷型万年筆と持つ。すると、
「それ、艦艇の使用する九三式酸素魚雷型万年筆ですね。九五式は潜水艦用の魚雷ですから」
 大和は翔輝が手に取った別の魚雷型万年筆を見て自信満々に言った。
 大和の説明に翔輝は感心すると同時に苦笑いする。
「素人の僕によくわからないな」
「少尉の専門分野は戦艦ですからね」
 大和の言葉に、翔輝は「そうだな」と返すと今度は一際目立つ一升瓶を取り出す。
「山城からは一升瓶をもらったよ」
「すごいですけど、少尉はお酒はお飲みになるんですか?」http://www.cnqxw111.com
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「うーん、残念だけど僕はあんまり飲まないね」
「???これ、どうするんですか?」
「うーん???」
 翔輝は目の前の一升瓶を見詰め、小さく首を振る。
「山城には悪いけど、これは誰かにあげよう」
「それがいいですね」
 大和も翔輝の提案にうなずくと、一升瓶をそっと隅に置く。
 プレゼントを見詰める大和はふと隅にある意外な人物からのプレゼントを見詰める。
「でも、金剛さんからプレゼントが来たのは意外でしたよね?」
「あぁ、物は竹刀だったけどな」
 そう言って翔輝は苦笑いしながら金剛からもらった竹刀を持つ。柄の部分には力強い文字で《切磋琢磨海軍精神》と彫られていた。あの人らしいといえばそうだ。
 次に大和はいまだに袋の中にひとつだけ入っているある人からのプレゼントの話に触れる。
「扶桑さんの過激でしたよね。釘の刺さったわら人形でしたものね」
 そう言って、袋を見詰める。その中には誕生日プレゼントには絶対に渡さないはずの呪術道具が入っている。
 翔輝も袋を見詰めて苦笑いする。
「同封されてた手紙には『山城からプレゼントなんて、私は一回ももらった事がないのに! 呪ってやるー!』って書いてあったし」
「嫉妬とは時に恐るべき力になりますから、少尉も気をつけてくださいね」
「うん。すぐ近くにそれに近い人もいるし」
「え?」
「ううん。気にしないで」
 翔輝はプレゼントの山を見詰めてそっと微笑む。中にはあれな物もあるが、みんなからプレゼントをもらえて嬉しいのだろう。
「伊勢さんは伊勢エビ十匹でしたよね? あれはどうしたんですか?」
「主計長にあげたら「こりゃすごい! こんなもんどうしたんだい!? まぁいいや、これを使って今日は伊勢エビの味噌汁を作ってやらぁ」って嬉しそうに言ってたよ」
「それは良かったですね」
「問題は日向のだ。これはさすがに???」
 そう言って翔輝はため息しながらベッドの上に置かれた大きなクマのぬいぐるみを見詰める。
「かわいいじゃないですか」
 大和は頬を赤くして嬉しそうな笑みを浮かべるが、翔輝は複雑そうな顔をする。
「軍艦にクマのぬいぐるみはおかしいだろ?」
「ま、まあそれはそうかもしれませんが???」
「どうしよっかな???瑠璃にでもあげっかな」
 翔輝がクマのぬいぐるみをどうするか困っているとドアがノックされた。
「はい?」
「あ、あの、水上です」
「あぁ、入っていいよ」
 翔輝の返事の後「失礼します」と言って水上が入って来た。
 部屋に入って来た水上はいつもと同じ水兵服を着ていた。きれいに着込まれた服は彼の几帳面さが染み出しているのか埃ひとつ付いていない。
「少尉。内地から少尉宛ての郵便が届きました」
「僕宛て?」
 翔輝は水上から手紙を受け取る。と、そこで水上は部屋の中にある異常な物を見詰めて不思議そうに首を傾げる。
「あ、あの少尉。これは何ですか? なんか魚雷が