て鴨川の戦 | 0.0のブログ

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まずは三好の軍と戦う。その際だ。
 蒲生自身も先頭に立ち刀を抜きだ。こう兵達に命じた。
「よし、攻めよ!」
「はっ!」
「それでは!」
 従う侍達もだ。彼の言葉に従いだ。
 果敢に攻める。こうして鴨川の戦いははじまった。
 蒲生率いる軍はまずは果敢に攻めだ。三好の兵を押した。しかしだ。
 次第にだ。三人衆も気付いて言うのだった。
「安心せよ!敵の数は多くはない!」
「大したことはないぞ!」
 こう言ってだ。乱れようとする兵達を抑えるのだった。
 そしてそのうえでだ。三人は兵達にこうも告げた。
「押し返せ!数では全く負けてはおらん!」
「充分に勝てるぞ!」
「だからじゃ。落ち着け!」
「そのうえでやり返すのじゃ!」
 彼等の言葉を受けてだ。兵達もだ。
 蒲生が率いる織田の軍勢に襲い掛かる。それを受けてだ。
 蒲生は即座にだ。兵達に命じたのだった。
「よし、今じゃ!」
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「はい、ここは!」
 兵達も彼の言葉に応えてだ。すぐにだった。
 退きはじめる。そのうえでだ。
 すぐにだ。鴨川の方に逃げる。当然三好の兵達もそれを追う。
 蒲生はそのまま川を渡る。どの馬も兵も泳ぎが達者だ。その彼等をだ。
 三好の兵はさらに追っていく。ここでまた三人衆が言う。
「追え、逃がすな!」
「川を渡りその勢いで向こうの織田の軍勢も撃て!」
「奴等も倒すのじゃ!」
 見れば織田の陣は緩い。それも見ての命だった。
 こうして三好の兵達は川を急いで渡っていく。しかしだった。
 その彼等を見てだ。離れた場所に布陣している松永は己の家臣達に言うのだった。
「これは駄目じゃ」
「三好殿は敗れますか」
「この戦は」
「そもそも兵の数が違う」
 松永は最初にこのことを指摘した。第七十四話 都の東でその九

「三好殿の軍は二万、それに対してじゃ」
「織田殿は今では六万五千です」
「圧倒的な差がありますな」
「これでは野戦を挑む方がどうかしておる」
 三倍以上の兵に向かうものではない、兵法の基礎だった。
 だからだ。ここはどうすべきだったかと述べる松永だった。
「川岸で守りに徹するべきだったのじゃ」
「しかしああして攻められています」
「やはりそれは」
「あれは陽動じゃ」
 蒲生の動きを見ての言葉だった。
「ああしてじゃ。あえて誘い込んだのじゃ」
「川の東側にいるですか」
「織田殿の軍に」
「そうされたのですか」
「普段の三好殿達ではあそこまであからさまな挑発には乗らなかった」
 彼等とてそこまで愚かではないというのだ。伊達に三好家で権勢を握っている訳ではない。それなり以上に頭や読みも供えているということだ。
 だが、だった。今の彼等はというのだ。
「しかしじゃ。焦ってここまで来た」
「三好殿達のおられる摂津からここまで」
「急いで、ですな」
「それで慌しくここまで来た」
 都までだ。そこまでだというのだ。
「飯も食わずにな」
「身なりも碌に整えず」
 次にはこのこともあった。
「それによってですな」
「三好殿達の軍勢は」
「只でさえ焦っておる。しかも状況はじゃ」
 三好の置かれている状況もだ。どうかというのだ。
「後がない。ここで織田殿に敗れれば都を完全に失う」
「さすれば三好殿は逆賊となる」
「先の公方様のこともあり」
「それもあってですか」
「負けられぬ。だからこそ余計に焦られてじゃ」
 それでだ。周りが見えずにというのだ。
「織田殿のあのあからさまな挑発に乗られたのじゃ」
「しかしその挑発に乗ることをですか」
「織田殿は見抜いて仕掛けられた」
「そういうことなのですか」
「人は焦り周りが見えておらぬとじゃ」
 どうなるかというのだ。それで