Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ の4小節を、ビバップスケールとコードトーンアルペジオで、着地点を決めて即興。

フレーズ自体のクオリティは問わない。とにかく弾き切る。(フレーズのクオリティを上げる練習は別にやる)

 

パズルみたいで結構面白いし、クセになる。即興の瞬発力は確実に上がると思う。

 

12キーでハノンみたいにやるのが習慣だが、まだまだキーによってはうっかり臨時記号で間違える。これをどのキーでもスラスラ出来るようになるのが、今の小目標。

ブロックコードで下降するフレーズ、出発点のヴォイシングはシンプルで音数も少なめにして、着地点は凝ったヴォイシングで音も増やす。ただのオクターブと5度から下降して、最後はオルタードテンションフル装備みたいな。

 

昔からこういうパターンが好きで、見よう見まねで断片的なものをいくつか作って、自分で勝手に「大階段を降りてくるフレーズ」と呼んでいた。

これは「カスケード・エフェクト」という編曲の手法と似たようなものらしい。ちゃんとした名前があるのは知らなかった。要するに「派手に降りてくる」フレーズだ。

 

こういうのも好きだが、対照的な、シングルトーンのブルージーな下降も大好きだ。たとえばウィントン・ケリーの「Softly, as in a Morning Sunrise」のソロの2オクターブぐらいの美しいシングルトーンの下降。(Mdecksの教材にもなっていた)

 

 

 

私は即興演奏の瞬発力のノリも好きだけど、どちらかと言えばこうやってフレーズを分析してそれを参考にじっくりと時間をかけた編曲をやりたい、演奏自体よりむしろライティングで試行錯誤して作り上げることが好きな、アレンジャータイプなのかもしれない、と最近になって思っている。

(一から曲を作るのはあまり得意とは言えないので、コンポーザータイプじゃないと思う)

 

ジャズが基本だけど、ブルース、カントリー、ラテン、他のジャンルにも越境したい。基本ピアノだけど、ピアノだと指が足りないものも出てくる。他の楽器とのデュオもやってみたい……ということは、いずれはDTMをちゃんとやるべきなのかもしれない。

 

 

半音上から(たとえばB7からB♭7に)なだれ込むアレ、実は慣れれば技術的にはそんなに難しくないけど派手でカッコいいアレには、名前があることを知った。

 

「アッパー・クロマティック・ネイバー・ヴォイシング」

 

…そのままだな。

 

あえて英語でこう呼ぶ必要性を感じないが、英語のYouTube動画で名前が出てくるかもしれんので、一応名前を覚えておく。

 

ガーランド・エンディングはこれの連続。鍵盤がすぐ隣りなので、指の感覚で脊髄反射的に弾くことができ、技術的に「ものすごく難しい」というわけではない。しかしすべてのテンションコードですべてのオルタードの組み合わせですべてのキーで即座に弾けるように練習しろと言われると、いやさすがにそれは相当に大変だと思うよ…

ウィントン・ケリーでは、たぶんこれが一番好きだ。

他にも有名な曲や名演や定番が山ほどあるし、サイドメンや伴奏などはまだ聴いてない曲もかなりあるはずだけど、知ってる中であえて一曲だけ選ぶなら、これ。

どこか遠くの街の、誰も聴いていないストリートピアノで軽く弾いてみたい気がする。そういう曲。


Strong Man - Wynton Kelly

 

 

もともとアビー・リンカーンが歌った曲で、オスカー・ブラウン・ジュニア作。マックス・ローチがイメージモデルらしい。

 

原曲はピアノ版とはかなり雰囲気が違う。

 

 

チック・コリアのトランスクリプション本(シンコー・ミュージック刊)に載っている「パノニカ」(モンク作曲)の左手は4thコード。

不思議な軽い響きで、原曲と全く違う雰囲気になっている。

 

Chick Corea - Pannonica

 

Thelonious Monk - Pannonica

 

 

 

 

4thコードは参考書にありそうなのに、意外にない。

 

『ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』以外には、『コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ1  インプロビゼーション&アナリゼ』(中央アート出版社刊)に、6ページほどだが、わりと詳しく載っている。

内容はヴォイシング、ポリコード、リハモ、ブルーノート・フレーズ、エンディング。

正直言って読みやすいとは言えないのだが、他に類書が少ないので貴重。

 

他にもどこかにあるとは思う。内容的にはMDeckには当然あるはずだが、見つけていない。

 

 

 

そういえば先日、ビバップスケール(メジャーとドミナント)の12キー楽譜がMDeckにあった。もっと早く見つけていれば、補助的に楽譜でも確認できて楽だったかもしれない。

半年かけて楽譜なしで鍵盤と指だけで覚えたのだが、どっちが良かったかは、正直言って今のところ分からない。

 

 

いろいろな名演を採譜したトランスクリプションの既存の楽譜を、勉強のために弾くことも結構多い。普段の自分の守備範囲から視野が広がって、新しいフレーズの感覚を得ることができて面白い。

しかし運指は一切書かれていないので、どう弾くかは悩む。10度が弾けなきゃ無理な箇所や、そもそもどう弾くのか分からない箇所もある。

 

分かるところでも、速いテンポで弾きやすくしようとして運指を一箇所変えると、ガタガタガタ〜っと次のフレーズが全部ぶっ壊れてしまったり…指の位置をキープして次につなげるとうまく弾けるのに、ポイントがひとつズレるとその後が全部上手くいかなくなったり。

 

運指は難しいけれど面白い。

たとえばビル・エヴァンスの美しいヴォイシングを分析し、テンションの位置やヴォイスリーディングを確認しながら自分の運指を決めて行くのは、しみじみと幸せな時間だと思う。私はこういう地味な作業が好きだ。PDFの楽譜が書き込みやマーカーでカラフルでグチャグチャになって、あまり美しくないけど。

トランスクリプションの分析は、たぶんもっと年を取っても静かな楽しみとして出来るだろうと思っている。

 

私は結構な年齢の海千山千のバーサンである。残された人生の時間はそれほど多くないが、もうあまり慌てる気はない。

ジャズピアノは、自分が出来ることを、指と頭が使える限り、残りの一生かけてのんびりやっていこうと思う。そして自分が行ける最大限に遠いところまで行くことができれば嬉しい。ジャズはまだまだ分からないことだらけである。

これからは体力的な問題もあって、セッションやイベントより一人で弾くソロに軸足を移して行く予定。ブログもぼちぼち書いていきます。

 

 

 

今年の残りは、メカニカルな演奏技術を高めることを目標に加える。毎日の練習のうち、スケールとアルペジオにもう少し時間を割くことにする。

 

結局、純粋にピアノ演奏そのものの技術がないと、弾けないものが多すぎる。

ちゃんと指が動くことって、やっぱりすごく大事なのだ。

 

「下手なんです〜」と笑って誤魔化せる時期は、もう過ぎた。

これが「初心者」じゃなくなるということなんだな。

免罪符を失うわけだ。

 

アドリブって、ある程度のレベルに達したら、演奏が下手だと弾きこなせなくなってくるのだ。…おそろしいことに、それが今まで分かっていなかった。もっと早く気が付いていればよかったと思うが、仕方がない。今から練習あるのみ!

Ⅱ-Ⅴ-Ⅰをビバップスケールから終止フレーズにつなぐ即興の練習。

一見、誰でもできる普通の練習。

 

しかしビバップスケールを表拍のコードトーンから始めても裏拍のノンコードトーンから始めても即興で確実に終止フレーズで着地させるのって、実はそれほど簡単じゃなくて、私はこれを12キーで出来るまでに結局半年以上かかった。

 

なんでもそうだけど、「分かると出来るは大違い」なのだと最近改めて実感しているのだ。

ホントに、知識を得るだけで分かった気になっていた昔の私に言ってやりたい。

 

「練習しろ!」

Keith Emerson

 

楽しそう。オスカー・ピーターソンとの共演が有名だけど、あれはなんというか前半でピーターソンが余裕ぶっこいてるのが

 

編曲のレッスン。

なにしろ基礎ゼロなので、いろいろと目からウロコ。

ホーンとブラスっていう呼び方するのか…