課題曲のアドリブソロをトランスクライブして、原形を残しながらカスタマイズする練習。
『ジャズ・コンポジション』だと、50%原形を残すとか30%とか細かい指定があるのだが、そこまでやるのは今の私のレベルでは難しい。
明るくオシャレな綺麗系アルペジオやら、繊細なクロマチックフレーズやらをうまく弾けない。オシャレ系はもっぱら聴くだけで、自分で納得するまで弾きこんでこなかったツケが回って来たな。
……というより、今までの私は、ジャズピアノをいささかのんびりやりすぎてたのかもしれない。
少なくとも、演奏スピードを上げる地道な努力って、つい先日まではほとんどしてこなかった。オシャレ系をやらなかった件も、じゃあその代わりにビバップやブルースをすごく追求したのかと言えば、それほどでもなかったし。
やっぱり自分に負荷をかけてどんどん積極的に演奏の上達を目指さないと、いつまでたっても「永遠の初心者」っていう立場なのかもしれない。セッションで言えば、ある程度の場慣れはしてるけど肝心の演奏はあんまり上手くないという、ちょっと微妙な感じのプレイヤーなわけで……
もちろん、無理せずのんびりやるのも、それはそれでひとつの幸せな音楽との付き合い方、ほのぼのとした優しい楽しみ方ではあるけれど。ゆるやかに楽しく、というのも良いんだけれど。
でも、私は今年から、練習はゆるやかモードじゃなくてちょっとだけハードモードで積極的に行くことにしたのだった。
とりあえずしっかりご飯食べてから、オシャレソロのフレーズを弾けるように頑張る所存。
あと、これが一段落したら、ブルースを改めて基礎から本気でやることにした。
『ブルース・スケール』という、なかなか面白い本を見つけたのだ。