時代の変化は早い。ついにエコプロも迷い道に入った感である。
どこへいくのか、何を目指すのか。
タイトルの変更も含めて「見直す」との考えのようである。
ただエコプロだけのことはでないが、「神は細部宿る」で、
混沌としたなか、必ず次の新たな芽が表われているものである。

今回エコプロでひと際人だかりしていたのは、
エプソンの水を使わないペーパーリサイクスマシンであった。
なるだけ社外には出したくないような機密書類などを、
社内でペーパーtoペーバー(再生紙)にできるというもの。
水を使うものでは十年以上前からあったようだが、
水なしのものは「世界初」という。
(ただゼロではなく若干は使うそうである)
エプソン曰く「これはプリンター技術の応用」だろうだ。

これがどのように用途を広げていくかは、これからだが、
ただわれわれの社会はモノが飽和した市場であるだけに、
新たな資源を使わず、あるモノを再利用していく時代である。
自然循環まで広げない、社会循環である。
これなどはその循環のいわば「見える化」であり、
「ワンストップ」とはいえまいか。

過程を極力短縮して入口と出口を一体化する技術である。
この究極ともいえる技術は、ドラえもんのどこでもドアである。
リサイクルではないが、同じ考えに基づくものである。

ちなみに「2015年」に世界的に注目された、かつての映画
に「バックツゥーザフューチャ」がある。
エコプロでも、タイムマシンカー「デロリアン」が展示され、
ゴミを動力エネルギーに変える、
開発プロジェクトが紹介されていた。

これも目指すところは、入口と出口とをワンパスでつなぐ技術。
ただ、このプロジェクトでは車は動かせても、
「デロリアン」(タイムマシンカー)は動かせないであろう。
それはワンパスでつなぐだけではムリで、加速装置のような
エネルギーを爆発的に生み出す技術が必要である。

実現するかいなかではなく、私はこの「デロリアン」の進化が
これからの社会循環を象徴するものだと思っている。

「メタル」ということについてだが、
「都市鉱山」との言葉も使われ始めている。
ちなみに2020東京オリンピックに向けて、
この都市鉱山で金銀銅のメダルをつくろうとする動きもある。
すでに自治体によっては、それら原料となる情報家電の回収を
積極的に始めているところもあると聞く。
誰もが賛同できる、また日本らしいおもしろい取り組みだ。
是非と実現してほしいものである。しゃかい
私は、どんな分野のジャーナリストであれ、
「質問」が大事だと思っている。

昨日、はじめて日本能率協会総合研究所(JMAR)の
記者懇談会に招かれて参加させていただいた。
何らかのかたちで産業界にかかわるメディアであろうが、
あらためて一般紙・業界紙ともに数の多いことに驚いた。

さすがに顔を知る人もほとんどおらず、
主催者のテーブルで端で飲みながら、
次々とあいさつに来るメディア担当者の話しに耳を傾けていた。
すると、おもしろい質問をする記者がいた。
彼の真意を知るものではないが、私には
人の価値観とともに社会構造が大きく変わるなかで、
「能率」との社名の意味をあらためて問い掛けたものに思えた。

もちろん、前提としてJMAR自身が問い直しているのである。
果して、これまでの「能率」の追求が善いことなのか、
というこだ。「能率」を英語で訳すと何か。「efficiency」か。
それは「効率」で、「能率」とは意味合いが異なろう。
「JMAR」はJapan Management Association Researchの訳だ。
つまり「能率」を「Management」と英訳しているのである。
非常に興味深いところである。

ある意味で「能率」は「効率」とは違い、日本的な語感を持つ。
それだけに変化の時代にあって、その語意をと直す意味はある。

それはそれとして、その質問の主があいさつを終えるのを待ち、
あとを追ってテーブルを移動し、中締めまでの残りの時間を、
彼と談論風発の有意義な時間を過ごすことができた。
これから何かを一緒にやるというものではないが、
こうした縁は不思議である。
彼のお父さんはお茶の包装にかかわっていたことや、
所属部署が「生活報道部」であったこともそれを感じさせる。
包装の未来を考えるとき、今の私の関心は「生活」にある。
包装はまさしく生きるための活動には欠かせないものだからだ。

ちなみに対話のなかで、彼が紹介してくれた「クモの糸」の
話しは興味深く、これもまた最近の関心事の一つである。
私は素材というよりも、むしろ繊維を“よる”技術に関心がある。
「撚る」ことで強度も収縮性も増すからである。
ジェイパックワールド新春交流会

毎年に聞く月並みな言葉となりますが、みなさんにとって「2015年」はどんな一年であったでしょうか。善いことでも悪いことでも、「人知・人力を超えた」出来事を目の当たりにした一年ではなかったかと思います。「天の配剤」ともえましょうが、あらゆる次元の微細な要素の一つひとつが、絶妙なタイミングで作用し合ってこそ為しうることではないでしょうか。
何かそうさせるのか。そこに「とき」という鍵があるとともに人の思いが深くかかわっているように思います。とき(時代)はまさしく、われわれひとり一人に何か大事なことを問い掛けているように思いえてなりません。それは、かの歴史家・トインビーのいう「歴史の挑戦に対する応戦」なのかもしれません。
あの有名な「諸行無常」(平家物語)との言葉は、“変化は常”と示したものですが、その変化のゆくえを決定づけるのはわれわれひとり一人の思いです。ともすれば今は負の力に引き込まれてしまいそうなのですが、それを正の変化へ転換するのがひとり一人の思いの力です。
たとえば身近なことでは、これまでの高度経済成長を支えきた社会インフラやシステム、法規制などの多くは老朽化し、急速な変化に対応できる柔軟性を失っています。かの松尾芭蕉は「不易流行」との言葉を残しましたが、変えてはならないものは心性であり、カタチあるモノは変化こそが性です。
しかも心は刹那の変化ですが、モノが変わるには時間を要します。だからこそ、モノについては「とき」を過たず、「変える」との決断が不可欠なのです。ちょっと古いと思われそうですが、「いつ変えるの?」「今でしょ!」というのは変えてはならない心の哲理です。
「2015年から」次の5年を目指し、恒例となる新春交流会ではありますが、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」(方丈記)で絶えず刷新を繰り返しながら、心を合わせて確かな未来を着実に創造しゆく集いであると思っています。
「包装ミッション2」として「私の挑戦する未来2020」に向けた具体的な取り組みを語り合い、内容によっては協調・協働し合えるような集いとしてまいりましょう。新春交流会は単なる賀詞交歓の場ではなく、まさしく注目される「オープンイノベーション」の場でなければなりません。
どうか参加者の皆さんには専門や分野などは問わず、「志し」を共有したネットワークの基盤づくりと、それをフルに生かした新たな挑戦を生み出す実践のコミュニケーションを体感していただければ幸いです。

【開催概要】
日時:2015年2月3日(水)/18:00~21:00(開場17:30)
場所:シャン・ドゥ・ソレイユ(2F)
(東京都千代田区内神田1-10-6/☎03-5281-0333)
会費:6,000円(税込)
内容:《フリートーク》「包装ミッションと私の『未来宣言2020』」
主催:ジェイパックワールド㈱
問合せ・申込先
ジェイパックワールド・新春交流会事務局
(☎03-3630-1759 / info@jpackworld.com)