笑顔の価値 | ジェイのブログ

ジェイのブログ

ブログの説明を入力します。

「お母さまの顔はただでも美しかったけれど、微笑によってそれはいっそうすばらしくなり、まるで周囲のもの全体が明るくなるようであった。生涯のつらく苦しいおりおりに、もしほんのちょっとでもあの笑顔をみることができたら、私はおそらく悲しみとはどんなものであるかをすら知らなかったであろうと思う」との言葉を、ロシアの文豪・トルストイは残しているようだ。

 

幼くして母親を亡くされたがゆえに一層、記憶に深く刻まれていたのであろう。本当に、いい言葉である。

 

真に苦しみを人生の一部として受け入れられるからこそ、笑顔が生まれるのであろう。また逆に、幼い子どもに笑顔をみせたいとつくるからこそ、苦しみを受け入れられるほどに心を広げていくのであろう。

 

特別な母ではない。また特別な人間ではない。誰もが笑顔になれ、誰もが苦しみを受け入れることができる。ふいに思い出すのは、大学時代の教師によく叱られた「君は人が怒っているときに笑っているな!」との言葉だ。

反省が足りないということであろうが、反省は十分にしていたし、意識して笑っていたわけではない。母の笑顔とはだいぶかけ離れたことだが、過ちを受け入れて未来にスタートを切れば自然に笑みは湧くものに違いない。

 

確か元宝塚女優だった人が「『頑張れ!」とは『顔晴れ!」と受け止めるようにしている」といっていた。心が先か、笑顔が先かはどちらでもいい。過ちや苦しみ、悲しみのなかで生み出す笑顔は未来である。

 

人間とはかくも不思議な生き物と、つくづくと思う。