あけましておめでとうございます。
FIREを目指して投資に勤しむ皆さんには、新年の幕開けとともにまずスケジュール帳に重要な日程をマーキングすることをおすすめします。
株式相場には干支にちなんで「辰巳天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずく」という格言があります。
まさに昨年の「巳」は天井を打つほど活況を呈した年となりましたが、続く2026年の「午」はその勢いが少し落ち着く傾向を指します。
もちろん格言通りになる保証など一切ないし、事前予測ができないのが相場です。
主に個別株投資をしている私は年初、初詣と同じくらい欠かさずに12ヶ月の権利獲得日をスケジュール帳に記載します。
これは高配当株や優待銘柄の買い時を逃さないための大切な儀式であり、運用益という収穫を得るための「種まき」です。
新NISAもスタートして3年目となり、優待生活でお馴染みの桐谷さんの活躍もあって、配当金や株主優待という言葉はすっかり浸透しました。
株の配当や優待を得るための仕組みも正しく理解しておく必要があります。
個別株売買の準備も整い、特定の銘柄選定もできたら次に売買のタイミング。
スケジュールのうえで最低限以下の3つは覚えておきましょう。
- 権利獲得日(権利付最終日)
この日の大引け時点(15:30)で株を保有している必要があります。権利確定日の2営業日前です。優待をもらうには受取に必要な最低保有株数も決まっているのでそれを下回らないよう注意します。
- 権利落ち日
権利獲得日の翌営業日です。この日以降は株を売却しても配当や優待を得る権利は消えません。ただし、長期保有が条件となっている優待株もあるので手放す前に確認が必要です。
- 受取時期
実際に配当金や優待が手元に届くのは、権利獲得日から約3カ月後となるのが一般的です。受取方法を含めた案内が封書で届きます。配当金の受取方法は、証券口座へ入金される「株式数比例配分方式」のほか、郵便局で換金する「配当金領収証方式」、銀行口座で受け取る「登録配当金受領口座方式」等があります。用途に合わせ選択可能です。
また、配当の種類も企業の方針によって様々です。
- 期末配当:事業年度の終了時に支払われるメインの配当です。
- 中間配当:年度の途中で実施される配当で期末と合わせて年2回実施する企業も多く見られます。
- 特別配当:記念行事や一時的な好業績など通常とは別に支払われる特別な上乗せ分です。
配当や優待を目的とした個別株売買には特有の注意点もあります。
高配当株や優待のある銘柄は、傾向として権利獲得日に向けて株価は徐々に上がっていきます。
あなたと同じく、多くのひとが権利を獲得するために駆け込みで売買を成立させていくからです。
多少の上下はありますが権利獲得日がひとつのピーク。
獲得日翌日の権利落ち日はいったん手放すひとも多いので、配当や優待の価値分だけ株価が下落する、その名もずばり「権利落ち」が発生します。
日経平均全体を数%程度下げるほどのインパクトがあります。
配当利回りが高い銘柄ほどこの下落幅が大きくなる傾向も。
特に直近で優待新設を発表していたり特別配当の実施が話題になっていて加熱している銘柄は下げがさらにきつくなります。
この傾向をもとに売買タイミングを考えると、権利前の高値づかみをしないためにも仕込み時は権利獲得日から遡って2,3ヶ月前を目処に保有しておきたいところです。
また、権利前に想定以上に株価が上がっている場合は配当金よりも売却益(キャピタルゲイン)を優先させて権利獲得日を待たずに売却してしまうのも有効な戦略です。
私も配当目的で保有しはじめた銘柄でも時期に関係なく売りますし、あえて権利落ち日の下がったタイミングで買って様子を見たりもします。
目先の配当を取るか、確実な利益を確定させるか。
その判断が投資の醍醐味と言えるでしょう。
FIREを目指すうえでは配当や優待もうまく活用して資産全体を増やしていかねばなりません。
もちろん個別株以外にも投資には様々な種類があります。
大事なのは「いつ、何を得たいか」を明確にすること。
そのために押さえておくべきスケジュールや適切なタイミング、独自の判断基準を決めておくことが迷いのない運用に繋がります。
あふれる情報に惑わされず、着実に資産を積み上げていきましょう。
さて、午にムチを入れるためにもあなたの2026年のカレンダーにはどんな収穫予定日を並べますか?
お粗末さまでした。
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