定期的に「資産の総決算」を行い、全体像を把握して進捗を確認する。

これはFIRE達成を目指すための長期計画において重要です。


年末にしておきたいこと、それが「資産全体の棚卸し」です。

資産全体とは、現預金、株・投資信託といった資産と、ローンなどの負債、そのすべてを指します。

FIREを目指すあなたは10年~20年にわたる資産形成計画があり、老後も含めれば40年〜50年分の長期計画の進捗管理をしていく必要があります。

「木を見て森を見ず」という状況に陥らないためにも、保有する資産を常に把握しておく上で極めて重要な作業です。


2025年の投資環境を振り返ります。
マーケットの代表として日経平均株価を例に挙げますが、この一年は国内外の政治・金融政策に大きく揺さぶられた一年でした。

特にインパクトの大きかった動きとして、以下の2点が挙げられます。

  • トランプ大統領の就任と関税発表

米国新政権による保護貿易主義的な関税強化の動きが強まり、自動車をはじめとする輸出関連企業の株価に一時的な下落圧力がかかりました。ただこの動きは短期間で解消され、後にハイテク株を中心に資金が流入し市場全体を底上げしました。

  • 高市新政権と期待相場

自民党総裁選後の財政拡張的な政策への期待感から、特定のセクター(防衛、インフラ整備など)の株に買いが集中し、強力な上昇相場が見られました。一方、財源確保に対する不安や日中関係の悪化懸念を残すかたちで年末を迎えています。

こうした地政学リスクや政策期待に一喜一憂しながらも外国人投資家の旺盛な買い意欲に支えられ、日経平均株価は史上初の5万円台に乗せ堅調な推移を保っています。
こうした動きは各企業の決算内容にも大きな影響を与えています。


企業が年に数回決算報告をしているように、私たちも資産を確認する作業が不可欠です。
各自の「資産の総決算」でリストアップすべき項目と分析について一例を記載します。

  • 資産と負債の推移

1. リストアップ項目:
・総資産 各銀行口座(普通・定期預金)、証券口座(株式、投資信託、NISA)、保険(解約返戻金)、不動産(時価評価)、退職金(概算)など
・総負債 住宅ローンやオートローン、その他の借入金
・純資産 総資産から総負債を差し引いた額
2. 推奨グラフ:折れ線グラフ
3. 分析:資産形成計画と照らし、各年度の目標額に対する乖離を確認します。

 

  • 資産配分の推移

1. リストアップ項目:現預金、日本株、外国株、投資信託、通貨などの構成比率
2. 推奨グラフ:積み上げ棒グラフ
3. 分析:市場の変動で配分が崩れていないか、期待した利回りを確保できているか確認し、リスク許容度や計画に沿った比率かをチェックします。

 

  • キャッシュフローの分析

1. リストアップ項目:総収入、総支出、投資への割当額
2.  推奨グラフ: 棒グラフ
3.  分析: 収入や支出に想定外の増減がなかったか、年間で「投資に回せたお金」が計画通りだったかを評価します。


日常の家計簿管理とは別に、年に一度、資産全体をチェックし分析する「資産の総決算」。
銀行口座や家計簿アプリが連携できる便利な資産管理専用のアプリもあります。
ただ資産全体を登録することに若干の不安がありますし、利便性をあげる機能を使うとオプション料が高くなってしまう懸念もあり、私個人としては自作のエクセルで管理し続けています。


さらに、資産推移をチェック・分析したうえで必要に応じて対策を練ります。

  • 収入をあげる必要があるなら:転職すべきか、副業をはじめるべきか。
  • 支出が増えているなら:現状のライフスタイルと生活費が実態とあっているか、代わりに何か削れる無駄がないか。
  • 投資の運用成績が芳しくないなら:投資先の構成比率を変えるべきか、現預金を更に投資にまわすべきか。



「資産の総決算」の目的は、単に増えた、減ったという点(数字)を確認することではありません。

それらの点を繋げて線(推移)にし、さらに過去の推移や各項目と比較して面(全体像)で把握することです。


これにより具体的な数字で資産が積み上がっていること、着実にFIREに向かっていることが確認できればモチベーションの維持にもつながります。

頻繁にやる必要はないので、年に一度は必ずこの作業を行い、経営者視点で資産をマネジメントしていきましょう。


働いて、働いて、働いて、働いて、働いた2025年、本当にお疲れさまでした。
よいお年をお迎えください。
 

 

お粗末さまでした。