
4月に新たな環境に飛び込んだひと、仕事やコミュニティで新しいメンバーが加わった皆さまの場合、連休もあけたこのくらいの時期になると友人の1人や2人は増えたのではないでしょうか。
限られた時間と資金をどの人間関係に投資すべきか。
最近「フレンドフレーション(略してフレフレ)」という言葉が注目されています。「フレンド(友人)」と「インフレーション(上昇)」を掛け合わせた造語で、交際費や関連するコストの増大に伴い友人との付き合いを意識的に制限したり、付き合う相手を厳選したりする現象を指します。
現代において友人関係の取捨選択は自身の人生の質を左右する極めて重要な「ポートフォリオ管理」へと進化しています。
これは単なる節約ではなく、人生における優先順位の再定義です。
自分にとって本当に価値のある人間関係を浮き彫りにする作業とも言えます。
将来のための資産形成や自己研鑽を優先するために、価値に見合わない関係性を整理するのは現代を生き抜くための健全なステップ。
例えば会社の同僚や縁の薄い知り合いといくイベント。
惰性で参加する飲み会や義務感だけで続けているゴルフ、見栄のために選ばれる高級店での食事。
一度の参加で数千円から数万円が消えていくような活動を単なるお付き合いで続けるには金銭的、時間的なコスパがあまりに低すぎます。
もちろん贅沢を否定するわけではありません。
大切なのはその支出が自分の幸福度に直結しているかどうか。
SNSにあげるための高級店での食事に比べ、気心の知れた仲間とB級グルメを囲んで笑い合う時間の方が満足度は高いはず。
自分の価値基準を他人に委ねるような支出は資産形成と精神的余裕の両方を損なう原因になりかねません。
かと言ってすべての門戸を閉ざせばいいわけではありません。
リソースの配分先を見極めるということです。
家族、一生モノの親友、自分を高めてくれるパートナー。
こうした「本当に大切な存在」との時間や経験にはリソースを惜しみなく投入すべきです。
自分の中にぶれない軸を持ち、かけるべきところにはお金も時間もかけ、不要な義理や見栄は大胆にカットする。
これは資産運用における「ポートフォリオ管理」と全く同じ発想です。
何かを維持し続けるためには何かを手放す勇気も必要。
生涯大切にしたい人間関係を豊かに保つためにも、自分の時間と資金を適切に分配しなければなりません。
自分自身を大切に扱い心に余裕のある生活を送れれば周囲に対しても穏やかで質の高い接し方が可能になり、結果として良好な人間関係が続きます。
人間関係も一つのコスト、資産として捉え賢明に選別していくことこそが今の時代に求められる豊かな生き方なのかもしれません。
お粗末さまでした。
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