不確実性という難しい単語の時代 | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。
仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。
By幸田露伴(努力論より)

一般人には何ら関係のない言葉である「不確実性」という単語

 

 

その不確実性の指数が年々上昇している・・・というのだ。

 

 

つまり、何を云わんとするかですが、

 

世界の理の見え方が増えてきたということだと思います。

 

 

株式投資において、ダウ・ジョーンズ・インデックス株式会社が算出した

 

アメリカの代表的上場企業500社から導き出されたスタンダード・アンド・プアーズ指数を

 

一般的にS&P500と称しますが、これを見る代表的な目線として、

 

株価収益率、一般的呼称としてPERと呼ばれますが、

 

通常は15倍程度が適正とされていますが

 

アメリカの3年間のPERを見てみると、

 

現在29倍となり、上昇トレンドであることが見て取れます。

 

いわゆる割高という言葉でも表現されますが、これを何処まで許すのか?

 

という見方で、NISAでS&P500に投資されている方々は

 

戦々恐々とされているのではないでしょうか?

 

 

ちなみに、我が国日本の金利の低い国からお金を借りて

 

それを運用して世界的に広く円が浸透し

 

それを円キャリートレードと云いますが、日銀の植田総裁がそれを重く見て

 

金利を0.25%ずつしか利上げできないところにも、不確実性が多く含まれています。

 

そんな不確実性の多い我が国、日本の株式はと云うと・・・

 

PERは19倍であり、何個か下の 日経225月足チャート 1990-2025 から見て取れるように

 

過熱感がイマイチな感じであり、

 

リーマンショック以降のQEによって上昇トレンドになりましたが、

 

大きなチャートで見ると、トレンドと云うよりもレンジ相場であるように見えてきます。

 

日本の日経225株価 PER

 

 

 

このように、株式相場の世界を、PERと云う目線から見るのか?

 

政治の不確実指数と云う推移でみるのか?

 

によって様々に変わって見えてくるように思います。

 

次のグラフは、世界の不確実指数であり、事ある毎に指数は跳ね上がります。

 

 

日本の不確実指数も以下のように、事ある毎に跳ね上がったり、落ち着いたりを繰り返しています。

 

このチャートは日本の不確実性チャートで、これも政治の不安定性がよく分かります。

 

 

 

 

また、株価という面で1990年からアメリカと日本のものを比較してみると

 

アメリカS&P500 1990-2025

 

 

日経225 1990-2025

 

 

また、レイ・ダリオの景気循環理論の目線から云えば、

 

アメリカの立ち位置は、今どこにあるのかというチャートを見ると

 

マネタリーベース理論において、QEによって、大量の紙幣を増刷し

 

市中にばら撒いて、つい先日はQTも止めてしまって、

 

結局は紙幣が過剰に市中ではなく市場に残っている状態であり

 

トランプは、どうやってドルの貨幣価値を取り戻すのか?

 

という意味において、ドルの切り下げが第一に挙げられ

 

1985年のプラザ合意のように

 

今回のマール・ア・ラーゴ合意を行って、通貨の切り下げが行わなければ、

 

アメリカは3度のQEによって産み出された膨大で過剰な債権の利払い返済が出来ずに、

 

最終的にはデフォルトを起こしてしまうことを予防するために

 

突如として関税政策を打ってみたりして、マールアラーゴの場所で、

 

アメリカ100年債を買った国には、関税10%にするという合意を持ちかけて

 

必至に来年必ず迎える高額な債権の利払いと、債権そのものを100年債発行による

 

借り換えを行って、経済危機を凌ごうとしているという、

 

綱渡り的な不確実性というものによって

 

今現在、金価格の暴騰がそれを裏付けているように思います。

 

 

その、いわゆる不確実性という単語を、何処から見るかによって

 

だいぶ違って見えてくるように見えますし、不確実性が増えることによって、

 

見る角度が増えてくるようにも思います。

 

 

はてさて、現在マールアラーゴ合意によって、実質的な通貨の切り下げが行われるのか?

 

もしかして、アメリカ債権の利払いだけを行って、借り換えが2年短期債の先延ばしになるのか?

 

それとも、100年債発行によってリスク分散することに成功するのか?

 

 

なかなかに緊張感のある、そして不確実性の高い1年になりそうです。

 

 

もしも・・・・もしも・・・の話ですが、それらが上手く行かずに財政破綻に陥る状況になれば

 

レイ・ダリオ氏が提唱する「革命と戦争の時代」がやってくるかもしれません。

 

・・・が、今のところ、それは無いと思います。

 

我々消費者は、インフレだから値段が高い、車なんかは新車で買えないよねとか

 

円安だから、上場企業の社員の給料は上がるけど、中小企業は賃金を上げられずに

 

貧富の格差は広がるばがりだよね。

 

という見方しかできませんし、

 

雪山登山をしていると、生きるか死ぬかの世界で時間を過ごしていると

 

株の価格が上下しようが、トヨタアルファードの800万円の車の価値とかは

 

全然眼中に無くなります。

 

ということで、何処に暮らし、どのような目線で周囲を見るかによって

 

心の不安や未来の希望など変わってくるというこどで今日は、

 

何処から物事を見るかによって、様々なストーリーは変わって見える

 

という不確実性の話ということでした。ゲラゲラ

 

 

本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。お願い

 

バイバイ