2025年に入り、トランプ政権が動き始めてきた。
我が国の石破総理よりも1000倍も楽しいアクション的話題を
世界にエンターテイメントしてくれている。
何せ、大金持ちの政治家であり、
のんびりしていれば良いものを、出張ってきてアメリカを真剣に、
もとの健康状態へと戻そうと奔走している。
現在の自国ファーストの目下の課題は
バイデン政権のQE(量的緩和)の弊害対策(尻拭い)に躍起なのだ。
金融緩和という意味は、租税理論に於いての意味と
MMT理論(現代貨幣理論)に於いての意味とでは、意味合いが違うのだが
いつの頃からか、
1990年代以降の日本政府は国債発行による金融緩和QEを行うようになった。
それは、同時にアメリカでも同様であり、
アメリカダウのチャートではっきり見ることが出来る。
さて、QEはいつ実施されたか?
QE1 1兆7000億ドル
QE2 6000億ドル
QE3 月額850億ドルペース で、計2兆400億ドル
その結果として株式市場は、爆発的右肩上がりを示し、
それに釣られて世界中の一般投資家の誰も彼もが
アメリカS&P500を、こぞって買い始め、日本も遅ればせながらと新NISA制度を作り
誰も彼もがS&P500に関連する銘柄を買い漁り始めた。
幸いにも、円安が同時に進行し、買った金額以上の評価益に、
更に誰もが加速度的に株式参入を勧めるようになっていく。
私も同様に、旧NISA制度の時に参入するも、
株式の乱高下に心が乱されて、いつしか債券市場の虜になっていく。
アメリカ国債の利回りが4%、評価の低い社債は、軒並み5%~7%であり
乱高下の激しい株式市場か、はたまた安定の債券市場かという羨ましい悩みで頭を抱えていた。
当時は、逆イールドという単語が流行った。
それは、政府がQE発行によって、短期債が市場に出回り、債権利回りが低下し、
その後、償還を迎えることによって量が減り、利回りが10年債よりも高くなった状態となり
逆イールドと云われていた。
最近は、その短期債の利回りも落ち着き、正常な金利状態となってきたが、
今度は、利回りが上昇し始め債券価格が下がりはじめてきた。
と同時に、私のアメリカ債券市場投資も評価損入りし終わった。
何故ならば、以下の図のように政策金利が下がったからに他ならない。
アメリカの国債の借り換えのためには、金利を下げる必要がある。
金利を下げるには、景気が悪くなっている必要がある。
通常の金利は4%が正常であり、世情の景気が悪くなった時に、2%にまで引き下げたり、
リーマンショックなどの恐慌状態に陥った時に、0.5%にまで下げて金回りを良くして
景気を加速するようにもっていったりする。
今回のトランプの目的は、量的緩和QEのつけを払う事であり、
QTなどという軟着陸を通り抜けて
デフォルトに陥らないための、アメリカ財政の強行着陸であり、
それに伴ってアメリカの株式市場は、下落することは当然至極のことであり
それが、何処まで下がりボトムになるのかというのが、最近の市場の見方であると思う。
リセッションの兆しを察知して、現在、代替貨幣としての価値としての金に
リスクヘッジを行っている者が増え、金市場は暴騰が起こっている。
但し、これは一時的なものであり、トランプ劇の後半戦では
金は暴落すると私は予想している。
暴落と言っても、1g9000円程度になるだけで、過去の金額を見てみると
長期的には右肩上がりになっているから、
何処で買ったかによって評価損益分岐点は変わってくるものと思う。
私が20才の1990年は1g2000円だった。
しかしその後、金価格が下がってきたので
積立投資を止めてしまった。
あの時から続けていればと思うと・・・後悔の念に苛まれてしまう。
つまり、政治の安定と共に金の貨幣価値としての立場が変わり、
装飾品としての価値として評価されるように変貌して価格が下がっていくのだ。
最低価格は1g1000円と云ったところだろうか?
現在は1g15000円(1g3000ドル)を超えて18000円位までにはなるのか?
それとも20000円にまで到達するのか?
世界は、SP500の見方でも、金の暴騰暴落の意味でも
債権利回りの低下という意味でも、
釣られて、日本市場もデフォルトに付き合わされるのか?という意味でも
誰も彼もが、戦々恐々の思いだろう。
私は、6月と8月後半を危惧している。
例年の恒例行事だが、この時期にいつも、からっ風ショート波乱が起きるのだ。
来年の今頃には落ち着き、アメリカ株式市場のボトムを迎え、
いよいよ右肩上がりのロング局面になるのではないだろうかと、根拠なき予想をしている。
ちょっと、長くわたくしゴトを語ってしまいましたが、
その間にどのような投資スタイルをしていくのか?
いま悩んでいる所です。
ということで、今日は株式世界の私の初心者的な見方について語ってみました。
あくまでも株初心者ですのであしからず。
本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。