新型バイクに疑問を感じるが承服せざる負えない・・・時代だな | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。By幸田露伴(努力論言葉より)

 

ユーチューブの新型バイクの試乗動画を見ていると、誰しもが・・・

 

「乗りやすい」

 

という言葉を聞いて、何故だかイラっとしてしまいます。

 

私のどこかの琴線に触れるんでしょうね。

 

 

これは私がつむじ曲がりだからこそであり、

 

昔の感性だからであり

 

また操作系統が、めんどくさい方が如何にも操っている感があり

 

それがこのバイクの個性である

 

などと間違って捉えている観念だからかもしれないのです。

 

 

 

確かに、バイクメーカーとしては、新規ユーザーの開拓や

 

初心者が安心して乗れるバイク作りを提案していくことは、

 

操作に意識を奪われず、その分を運転に集中させるようにして

 

更には心の余裕を作ることで事故の予防にもつながり、

 

それは、バイク乗りにとって非常に重要な事でしょう。

 

 

昔の話を持ち出して申し訳ありませんが、

 

昔は道路は二車線であり交差点しかありませんでした。

 

 

それが、右折路、左折専用路で一時停止無しとか、

 

直線と右折レーンが混合とか・・・8車線道路とかも珍しくありません。

 

 

本当に複雑化しており、40年前とは交通事情が大きく変わりました。

 

 

そんな中で、操作に意識を削がれないという部分は非常に重要です。

 

 

また、機械系が苦手な女性のバイクユーザーも増えており

 

女性にとっても、マスの集中化、コンパクト化・低重心化、

 

フレーム構造の変化、ショック構造の変化という恩恵もあって、

 

様々な選択肢の広いバイク選びを出来る時代になりました。

 

 

私が思うには、

 

一つには、バイクがスピードを出して走る乗り物から、

 

法定速度内での日常使いの足としての変化

 

またキャンプツーリングやファッション性を求めた結果

 

という部分もあるかもしれません。

 

 

バイクは、重心が高いほど、

 

スピードを出して倒してハングオン状態でカーブを曲がる場合には

 

体重移動によって、凄く良く姿勢が決まりますが、

 

マスの集中化と低重心化したバイクでは、

 

体重移動を必要としなくなるために、自由度が広がり、カーブ時の安定性が決まりにくくなります。

 

それを補完する機能がトラクションコントロールやABSの統合制御系の追加であり

 

しかしながら、小さなカーブでは「ヒラヒラ曲がる」と称されるように

 

微調整が効くハンドリングは、あまり道路の先読みしなくても良いメリットも存在します。

 

 

昔のバイクは、重心が高く、それ故にスタンドを払った時に重く感じる設計であり、

 

道の先の先を読んで運転するバイクであり、それが故に気構える必要がありました。

 

 

今のバイクは気構えずに乗れるようなバイクに仕上がっており

 

一長一短です。

 

 

そんな中で、私は BMWの水平対向2気筒という、

 

4気筒バイクのような、ジャイロ効果の働かないバイクを乗っているので

 

今まで口で放ったような、そんな事を全く言えた義理ではありませんが・・・

 

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癖のあるものと云うのは、とかく人を選ぶ傾向があり、

 

気に入れば一生付き合うものとなり、気に入らなければすぐに手放してしまうもの

 

つまりそれは、一言には趣味性と呼ばれます。

 

 

先日の激安マニュアルレンズのように、まるでホビーを大人が買えるようにしたものであり

 

一般受けは全くしません。

 

 

しかし、考え方を変えるなら、原点回帰という事も云えるかもしれません。

 

 

今は便利が当たり前となり、

 

ついつい・・・より機能をテンコ盛りにした便利にお金を払う傾向があります。

 

 

オートフォーカスが以前よりも早くなりましたとか・・・

 

軽くコンパクトになりました・・・

 

でも、素材がガラスからプラスティックになりましたけどもね?

 

なんて、云う事でレンズ一つ見ても時代だなぁ~と思ってしまいます。

 

 

バイクも同様に使用用途の変化によって、以前は

 

よりパワーの出やすいキャブ仕様だったものが

 

今では燃費が良い、低速での使用でも問題の出ないFIインジェクションモデルが当たり前であり

 

また、渋滞の起こらないことが前提の空冷エンジンから

 

渋滞よろしく水冷エンジンとなってきた部分からも時代を感じてしまいます。

 

 

皆さんは空冷エンジンの甲高い音を懐かしむ傾向がありますが、

 

ヤンチャだった頃の4気筒エンジン、

 

若しくは2スト時代の俺様はここにいるぞ

 

という自己主張出来ていた時代を蘇らせているのかもしれません。

 

私は

 

16歳から2ストを乗ってかっ飛ばしてきたし、

 

4気筒エンジンの音も嫌というほど聞いてきたし

 

それが故に、多気筒エンジン高回転よりも

 

耕運機のような、どこどこと安定した音と振動に安らぎを感じ?ている昨今ですが

 

今後、時代が変わっていく中で、電子デバイスの機能が追加されて行って

 

より便利になることには抗えないでしょう。

 

 

ヤマハは、テレネ700で、無駄な機能を削ぎ落してシンプル化してきました。

 

それがコアなファンにうけて売れていますが、

 

ホンダは逆にアフリカツインにウィンカーオートキャンセラー機能などを追加してきて

 

電子デバイステンコ盛りの仕様もまた、ロングツーリング市場でうけて売れています。

 

 

まさに時代は、二極化しているように思います。

 

あと20年も経ったら、バイク界隈はどのようになっているのでしょうね。

 

という事で、今日は、自分はやっぱり古めかしい時代感性をもった人間だった

 

という気付きの記事となりました。

 

 

本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。

 

 

ではまた