2001年10月アルゼンチンはデフォルトを宣言しました。
4,538万人の人口の国であり、日本の面積の7.5倍の国土を持ちます。
小麦・大豆・とうもろこし・牛肉の農耕生産の輸出でGDPを稼いでいます。
また、各メーカーの自動車関連生産にも力を入れています。
財政破綻理由は、放漫財政と800億ドルの累積債務問題
ハイパーインフレ
ドルペッグ兌換法を放棄してからの通貨価値の問題
1ドル≒1ペソだったものが、今では1ドル≒0.009103ペソとなり
貨幣価値が1/100になってしまった。
さらには、度重なる政権交代と依然として続く生産性の向上が見られない点です。
アルゼンチンのGDPは3831億ドル(ちなみにウクライナは1556億ドル)
日本円で、約52兆円の収入
対外債務は2715億ドル
2021年6月に10回目のデフォルトになりかけましたが、今回は、かろうじて免れました。
アルゼンチンの歳入の推移です
歳出の推移です
累積債務の推移です
まとめてみると
歳入 240,340億ペソ
歳出 267,160億ペソ
累積債務 524,910億ペソ
1ペソ≒1.08円
歳出の方が歳入の方を上回り、益々累積債務が膨らんでいき、
更には、支払い債務の利息すらも払えないカツカツの状況が続いています。
これでもIMFの財政再建案に則っては運営しているのでしょう。
10度目のデフォルトは、世界の視点からは織り込み済みです。
しかしながら、どうやって膨らむ債務を減らしていけるのか?
何らかの経済の転換点がなければ、デフォルトは何十回も続くでしょう。
IMFも資金提供しているのだから、何らかの国家財政再建案を突きつけているのであろうが
なかなか、歳出の額を見てみると、その通り上手くは行っていないように思えます。
今後、歳入が増えていくか?
もしくは歳出を減らさなければ、根本的解決はしないのか?。
一度陥ったデフォルトから脱却する日は、いつの日になるのでしょうか?
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