試される大地とは誰が名付けたのだろうか?
いまや標準語になってしまっているようだ。
バイクツーリングで降り立って以来、今度もまた試されにこの地に降り立った。
仙台空港から新千歳空港までの5分のフライトレコーダーです。
何年もの準備を経て、体力や気力、脚力や装備、天候までもを
我のものにしなければ
登山中止の判断や代替の山に変更になったり、
エスケープルートでの下山もあり得るから、
決して予定通りにはゴールに辿り着けない、運も天気も味方につけ、
決して金や装備、体力やメンバーなどでは解決できない登山
それが大雪山旭岳からトムラウシ山への縦走なのだ。
(実際に歩いた3日間のGPS軌跡)
2009年の大量遭難で全国規模で有名になってしまったし、
夏山での疲労凍死という怖さを広く伝えたのも、この場所、この同じ日にちだった。
7月19日
私は夏山の寒さを2度知っている。
故に怖さに共鳴してしまい、と同時に強烈にこの遭難の日に憧れを持ってしまった。
いわゆる「吊り橋効果」というものだろうか?
俺ならあの状況になっても・・・きっと生きて見せるんだと謂わんばかりに
その日に登山日を決めた。
決してあの時と同じような気象条件が訪れる訳もないのだが、
また同様に爆弾低気圧が近づいてくると分かれば、
ガイドだって、わざと轍を踏みに行く強行登山はしないだろう。
そうと分かっていても、その日にその場所を通過することによって、
人は気象条件に負けたりしないのだという
主張をするかのような行動を私はとって見せているのだろう。
同行する全国各地から集まった方々は、一体どういう気持ちで
この日を決めて、トムラウシ山登山に参加したのかは知らない。
しかし、もしくは口走らずとも、
少なからず私のように不純な動機である無念を晴らす為とは云わないまでも
その日、その場所を見てみたかったという
怖いもの見たさで参加している人も居るかもしれない。
しかし、それを聞く術や道理、理由などは私には無い。
ただただ、みんなの挙動や発言から伺い知る事しかできない。
純粋に登山者憧れの縦走ルート、
深田久弥が日本百名山で書き記したように、
富士山と対比するように大雪山を表しているが
その広さを知りに来ているだけかもしれないのだから。
その夢を傷付けたくはない。
さて、そんな風に思いながら、飛行機で仙台から新千歳へと降り立ち、
手荷物では到底無理な15Kgもの登山リュックを、預け荷物の受け取り口で待つのだ。
移動日の今日は、美瑛に宿をとり、多少の観光はやりたいと思って
雨の中、レンタル電動自転車を借りて90分の観光を行った。
まずは美瑛駅ホーム
駅を出て、レンタル自転車を借りに商店街へと向かう
北の大地は広い
レンタル自転車を借りた横の建物
山行の無事を祈って美瑛神社へ
そよ風に優しく音を奏でて、夕日の傾く神社にたった一人の私を迎えてくれている
借りた電動自転車はハッキリ言って楽です。
中学生こぎのように身体を前傾にして、爆走おっさんは、以前にもバイクツーリングに訪れた
知っている道の10Km程度は、すぐに移動できました。
前カゴに一眼カメラを置いて、時折段差でジャンプするのですが、
まるでソニーα7Ⅳの耐久テストをしているみたいで、申し訳なかったです。
そんなこんな気持ちで、全力こぎでたどり着いた旧マイルドセブンの丘
すぐに移動して
ケンとメリーの木
またまた移動して
ぜぶるの丘
帰りは雨に打たれて、ビチョビチョでレンタル屋へ・・・
レンタル屋のおっちゃんは、18時まで絶対に帰ってきてよ!と念を押されたので
17:40分にはきっちりとお返ししたら、喜んでいました。
レンタル屋は18時には、シャッターが降ろされます。
そんな感じで、移動日の一日は無駄なく終わることが出来ました。
あとは北海道限定、札幌白ラベルクラッシックを500ml飲んで寝るだけです。
本日もご覧いただきましてありがとうございます。