教誨師に学ぶこと | 独学の道Ⅲ

独学の道Ⅲ

自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。
仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。
By幸田露伴(努力論より)

12月21日午前 3名の死刑執行が行われました。

 

これで確定死刑囚 計108名となりました。

 

 

藤城康孝(65) 死刑囚 

 

 

高根沢智明 (54)  死刑囚

小野川光紀 (44) 死刑囚 

 

 

 

その時、私は家の掃除とデスクなどの配置換え作業で埃まみれで格闘していて、

 

ほっとして10時にヤフーニュースを見てみたら死刑執行されたの一報。

 

 

この日本の片隅で、二年ぶりに行われた事実。

 

 

そして、ふと思い出したのです。大杉漣さんのことを・・・・

 

 

大杉漣さんの遺作とも云える映画「教誨師」が大好きです。OK

 

この役の為に、ビートたけし監督作品アウトレイジなどのあちら側の世界の役に出演して、

 

技術を蓄積してきたのではないか?と思えるからです。グッ

 

 

以前にもベタ褒めした記憶がありますが、

 

死刑囚の、誰にも知られずに孤独に死に行く囚人を相手に、

 

必死に理解しようとする姿勢に涙します。えーん

 

 

日の目を浴びずとも、この世界に生きた証が犯罪という行為によって、

 

その人の人生の全てが真っ黒に染められて

 

 

社会的には生きてきたことを全否定された中でも、教誨師である大杉漣さんは

 

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「あなたを知りたいし、理解したいのです」

 

みんなはあなたのことを恐いと言いますが、

それはあなたを知らないだけだと思うんです。

 

死ぬのもそう、

 

生きるのもそう、

 

知らないから怖い

 

恐いから余計知りたくない。

・・・・だったら知らなくてもいいよ・・・・

でも今は・・・・あなたを知りたいと思う・・・・

簡単に知ってもらっちゃ困るよ。

開いた穴を埋める事・・・そう埋めるんじゃない・・・

じっと見つめる事なんじゃないかな・・・・

 

そんなことやって何の意味あんの?

 

さぁ!? 全然分かりません。

 

犯罪者A:それを実行することで、

世の中を良くしようとしたきっかけだったけど、

 

・・・・・だからと云って世の中、変わっちゃいない。

 

あまりにも虚しくて・・・何で俺はこんなことやっちゃったんだろうって・・・

意味なんて無いんですよ・・・・

生きてるから、生きるんですよ。

映画のシーンでは、折しも倒れた12月分のカレンダーを戻すシーン。

メリークリスマスって言うには、まだ早いか!?

いえ、メリークリスマス。

 

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その後、クリスマスを待たずに最後の日を迎えるが、狼狽える最後を見る。

 

 

その狼狽えぶりから、生きることを軽く見ていたという証を汲み取ることも出来る。

 

折しも記事を書いている今日は12月21日、メリークリスマスには早いという所は、

 

ウソみたいに映画教誨師に酷似している

驚き

 

 

散々留置所で考えたのだから、

 

最後は神妙にありがとうございました笑い泣きという気持ちになれればいいのに

 

やはり、どこかで自分は死なないという慢心が見える部分でもありました。

 

 

その慢心が、犯罪へと駆り立て、結果として死刑囚へと導いたコアな部分であると思えました。

 
 
 

最後はきっと、「ありがとう」という言葉で、自分の心に対峙して決着したのだと思うと、

 

死の瞬間と云うのは、何と素晴らしい事なんだと思えてしまったのです。笑い泣き

 

 

 

 

 

ある意味、不謹慎的な言葉かもしれませんが、

 

死ぬとき、自分や全ての関わってくれた方へ全肯定することは、

 

生前成仏ともいえる行為・儀式なのかもしれないと教えてくれた、唯一の作品なのです。OK

 

 

 

心の救済

 

 

出来るだろうか?

 

世界には様々な宗教が存在します。

 

 

良く見えるもの、悪く見えるもの、様々だが・・・

 

事故死などの突然死を除いて、寿命を重ねてくればいつしかそれはやってきますが、

 

どれだけの人が満足して喜んで最後を迎えられるのでしょうか?

 

 

多くの方は、それを拒み、認知症になることを死が遠くなったと「喜び」と捉えるかもしれません。

 

 

そう云った、最後の人生の攻防戦を表現する心の救済法として、

 

理解することの大切さと眼差しの有意義さを感じざる負えなのです。

 

 

ただ、相手を知るために、

 

深く立ち入った会話をして、相手の目を見る事だけで良いのです。

 

 

それによって人は救われます

 

 

 

何だか〇〇教信者みたいなことを言ってしまいすみません。てへぺろ

 

 

そういう事で、「大杉漣さんの教誨師という映画は大好きだよ」というステマな内容でしたチョキ

 

 

 

大杉漣が映画の最後のシーンで車から降りて、見えない何かに気が付いた時の驚きと

 

ようやくそこがあったのかと安堵して、やはり現世に生かされているのだと我に返る瞬間は

 

佐向大監督・・・ブラボー!ピリピリ最高!気づきとしか言えない素晴らしいラストシーンであり、

 

 

そんなロマンチックな映像を自分でも表現してみたという欲望をまたしても残してくれた部分でもあります

 

 

本日も、ダークサイドなブログをご覧いただきましてありがとうございましたお願い

 

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俺なりの理解した表現

 

トイレに行って

 

おしっこが出ているうちが人生だ、止まったら死ぬのだ、

 

だからおしっこは止まらないでくれと願ってもいつかは止まる。

 

それが生の死であるのだ。

 

バイアスの理解

 

あーダークサイドだ!

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数日後の未来記事・・・・アナモフィックレンズ扁に意思は続く

 

サンタそんな気持ちで、皆さんへメリークリスマスお祝いケーキ